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自分は、この世界で何が出来るのか?的な話。


おかげさまで、

Kozue Kawabe Art Exhibition、通称 #kozue展 は1週間で総来場者1500人以上という、大盛況で幕を閉じました。本当に本当にありがとうございました!!


在廊してる間のお客様対応で喉を痛め、熱が出て、寝込んでしまうというチョンボを起こしました。終わってから次の日は丸一日泥のように寝てました。

在廊期間中は、なんだか自分の興奮も醒めやらない日々で、毎日、深夜2時に寝たのに朝4時台に起きるという謎のテンションだったので、そりゃまぁこんなデブでも身体おかしくするわけで。終わってから1週間が経ちますが、いまだちょっと疲れたりして、もうソーヤング名乗るなって話すですねえ。

↑ニッシンジャパンさんのイルコライブシュートは大好評だったねぇ


余談が続きますが、在廊できなかったこずえちゃん本人も、GW後半はコンクールの仕事で倒れかけたらしいです。あの体力魔人、、、、、げふんげふん、アスリートのようなこずえちちゃんが夜中にLINEの即レスくれないなんて異常事態ですよまったく。それぐらい疲れてましたね。


GW明けて、僕は水曜から仕事だったんですが、本業のタスクが一気に15個ぐらい押し寄せて、半泣きになりながら仕事して、お礼のコメント返しも、NOTEを書く気力もなかなか作れなかったです、、、これもツケですね。人生は本当に良くできてます。今回のNOTEはスマホで、仕事の合間に書いてます。誤字脱字や読みにくい文章は許してちょんまげ。そして駄文も多いです。





...NOTE二作で、kozue展の話をしてきましたが、「kozue kawabe」という人の話をしてこなかったなぁと振り返ってみて。

↑こずえちゃんのInstagramにいくはこの画像をポチッと。

こずえちゃんとの出会いは二年ほど前。
彼女がインスタグラムで僕にアポを取ってくれたのがきっかけでした。
実は今回のこずえ展の出展者であるゆうぞうくんのインスタグラムで見たことあって、そのときはすげえ表現力ある人だなぁと思っていただけなんですが、なんとそんな彼女から、仕事で東京に行くので、ついでに撮影しませんかってお誘いで、まずは新宿都庁で撮影することに。

↑記念すべき一枚目がコレ。シャッター切る前から「ヤベー!」って言ってた。ちなみにこれ撮るまで出会ってから10分経ってない。

↑実は #kozue展 のDMの元画像は僕がこの時撮ったやつ。実はもうこの時には #kozue展 が頭の中にチラッとあったのは内緒です。

この日、僕の撮影テンションが上がりまくり、二時間半で1000枚のシャッターを切りました。実はこずえちゃんのことよく分からずによくそこまでシャッター切ったモンだ。そのあと終電まで飲んで、こずえちゃんと色々話して、その日は解散。

飲んでる時に聞いたのかよく覚えていないけど、一人の舞踊家である彼女がなぜ踊りの舞台・世界にとどまらず、色々な写真家やインスタグラマーとの作品作りを始めたのか?という話になりました。彼女は「舞台芸術の世界は狭い。その裾野を広げたい」と言ってました。(言ってたよね?)

実は #kozue展 やるまで、こずえちゃんの詳しい経歴は知らなかったんだけど、 DMの裏側見ると本当にすごい人撮ってたんだなぁと改めて思うわけです。

↑彼女の経歴はDMの裏側へ。

こずえちゃんとは渋谷新宿のファーストシュート以来、盛岡、茨城、横浜、東京×5、名古屋、京都×3、大阪、、、などなど色々回りました。何処でとっても彼女はその度、素晴らしい絵を作り出してくれます。僕の想像を遥かに超えた【作品】が生まれます。

撮影が始まると、カメラマンの本人の持てる【センスが、まるで『掛け算』されたかのように、想像の何倍も素晴らしい作品が生まれる。】これは、ほかの #kozue展 出展メンバーもきっと同じことを感じてるはずです。



そんな彼女ですが、最もすごいのが、類稀なる表現力を持ち、踊りで博士号を取るぐらいのすごい人なのに、物腰がとても柔らかいところなんですよこれが。

↑えむちゃんとこずえちゃん

時々、ぽやんとしてたりやや天然感もあるけど笑、彼女はとにかく腰が低い。そしてどんな人にも敬意を払って接してる。

優れたアーティストというものはワガママな方が多く、だからそこ素晴らしい作品を生み出せる側面があるのは、先のNOTEにも書いた通り周知の事実。そんな人たちとやりとり、数多の素晴らしい作品を作れるのは、彼女の人柄があってのもの、というのは過言ではないかと思います。

そして、こずえちゃんは、何より心が強い。出展者LINEグループで僕が連絡をみんなに入れても、誰からの返事もなくて心折れそうになってたとしても、こずえちゃんは一人一人にちゃんとLINEして、丁寧にやりとりしてる。あんな忙しいのに、、、、。



健全な精神は健全な肉体に宿る。その逆も然り。
まさしくそれを体現した、美しさの極みみたいな人です。
(あ、これ持ち上げすぎかしらねw

そんな彼女だからこそ、沢山のアーティストと素晴らしい作品を作れてきたわけで。だからこそ、僕からこずえちゃんをテーマにした写真展をやろう!と声をかけました。


以前NOTEに書いたように、僕は写真に恩があります。それを返す方法は僕らの写真を見てもらうことで、写真の裾野を広げることで写真に恩返しをしたい。こずえちゃんも同じです。彼女もまた踊りというものに生かされている。だからこそ、踊りの裾野を広げるたい。

そんなハンターハンターのネテロ会長的発想から始まったのが #KOZUE展 です。

写真への感謝のため。そして踊りへの感謝のため。いきついたのが、一日一万回の正拳突き・・・・・ではなく、こずえ展だったわけです。




■何度も貼って申し訳ないのですが、僕の白黒の写真です。
僕は普段カラー写真が好きで、それを自分の作風というか、アイデンティティにしていますそれが今回は白黒のファインアート調で大判印刷させてもらいました。そしたことには、理由が三つあります。

●1つに、僕の写真の概念を自由にすること
先に書いたようにカラーを信条とする僕の作風を知っている方々からは「良い意味で裏切らられた」という意見をもらいました!してやったりw

●2つに、鳥のように、自由に羽をひろげて、世界を飛び回ってほしい。

僕がこの写真に込めた思いです。

写真の世界に限らない話ですが、『界隈』という言葉を使えばわかりやすいでしょうか、現在、写真や表現に携わる人たちには、目に見えない『国境』が存在しているように思うことがあります。『棲み分け』といった表現が近いかもしれません。その『国境を越えて』いろいろなアーティストを連れてこれる。そんな作品作りができる。それがKAWABE KOZUEという人間なのです。まさしくそれは鳥が自由に羽ばたく様のようなのです。僕はこの写真に、「free as a bird」というタイトルをつけました。

1994年、ビートルズのアンソロジー企画が進む中で、ポールがヨーコに「彼の未発表曲はないか?」と尋ね、ヨーコは1977年ごろレコーディングしていた未発表曲のデモテープをポールに渡し、これを基に他のメンバーも含めてレコーディングを行い、実質上ビートルズのメンバー4人全員で完成させた曲です。棲み分けされた社会に対するアンチテーゼとでも言いましょうか、この写真にピッタリのタイトルだと思っています。



●3つに、大判印刷をすることで、ある仕掛けに気づいてほしかったから。この写真を拡大してみると、

背景の鳥の絵の羽と、こずえちゃんの腕が重なり、本当の羽のように見えるのです!

これは大判印刷をしないと気づけない。大きく印刷するんだから、何か仕掛けをしないといけない。
これはHASEOさんから学んだもの。ハセオさんの写真は美しさだけじゃない、よく見ると小さな文字が書いてあったり必ず仕掛けがある。その情報量からくる凄みがあるんだよね。僕は敢えてシンプルに、情報量は少ないけど、仕掛けがあるのを作りたかった。だからの大判印刷。僕なりのオマージ。大きく印刷するんだから大きく印刷ことに意味を持たせないといけない。写真を飾るだけなら素人でも出来る。


ちょっと話はそれますが、展示にはこずえちゃんのお弟子さんが数多く足を運んで下さいました。(彼女が普段、踊りを教えているのは大阪の芸術大学ですよ?そのお弟子さんたちが渋谷にあつまること事態が本当にすごい)

彼女の人柄のよさがここでも伺えます。

(みんな優しいけど怒らせたらきっと怖いって言っていたのは内緒な。

お弟子さんの一人が言ってました。

日本にいる数多の舞踊家の中でも、踊る時に指の先までまで神経が通ってるのはこずえ先生だけだ。


この言葉を踊りを学ぶ生徒さんに言ってもらってるって、凄くね?!

改めて、僕らは何気にスゲー人と写真展やったんだなって思いました。あ、これも褒めすぎかなw





余談だけど、額がないのにも意味がありました。
色々考えて、僕の写真は額が合わないと思ってます。なんというか、【額】ってさ、【その世界を閉じ込めてる】気がしませんか?額からはみ出すぐらいのエネルギーがある。自分で言うのもなんですが、僕の写真にはそれぐらいのものが詰まってると思ってます。



長く書いちゃったけど、展示には、僕のブースだけでも、これだけの意味と仕掛けを施しました。いや、施せるんですね。だから展示は楽しい。

繰り返すようであれですが、今回の #kozue展 は自分の持てるこだわりを全部つぎ込みました。これだけやりたいことを全部具現化できた展示はなかなかできないかな。


↑遊びに来てくれたケティちゃん

展示の最終日は、GWも最終日でした。ヒカリエの東京カメラ部の展示も終わったと言うことで、来場者数は未知数でしたが、なんと!150名以上の方々が足を運んでくれました。
その日、来場者を見て思ったことは、【最終日は五階と六階を行ったり来たりしてくれてる人が多い】ということです。中には過去一緒に展示をやったり、ほかの展示会場で会ったことある人も多かった。僕と同じ、SNSよりも写真展をすることにチカラを入れる属性の、所謂「展示バカ」の方々がたくさんいらっしゃいました。悪友や盟友やお世話になってるモデルも。本当にありがとう。

展示に拘ってる人たちから、「いい展示になってよかったね」と言ってもらえたことの喜びと言ったら、、、、、思い出しただけで泣きそう。

過去御苗場写真展で総合優勝した友人の矢野くんに「やりたいこと全部できたってことが尊いよね」って言ってもらえて更に涙が、、、


おまいら、本当に、それ、感じてくれて、サンキューな、、、!


本当にね、めっちゃ疲れたけどね、やりたい事全部できたってのは自分の人生の中でも、なかなかない事。

素晴らしいアーティストたちと、素晴らしいテーマで、最高の展示ができた。自分の持てるノウハウ全部つぎ込んで。こんな幸せな事あっていいのかな。幸せモノですわ、僕。

↑みつきちゃんも来てくれました。


僕は写真を始めて、表現の面白さにハマってから、ずっと思って来たことがあります。

この表現の世界の、あらゆる思考、思想、発想が、「垣根」や「国境」を越えて、自由に羽撃いてほしい。そして、それらが交じり合うことで、見たことのないような色々な表現が生まれてほしい。そんな世界なったら、この表現の世界はもっともっと面白くなるだろうな、と。

そのために、まず自分が、この世界に対して、何が出来るのか。

何をすれば、それが伝えられるのか。

想いを形にするために

**この世界に対して自分が出来ることは何か? **

自他共に認められる僕の「勢いのある性格」がきっと写真の世界に何か残せるはずだ。
何かをして、何を皆さんに伝えられるか。

常に思って来たこのことが、こずえ展では形に出来たと思ってます。写真の世界と踊りの世界の垣根を飛び越え、それらがフュージョンし、ものすごい熱量を持ち生み出されたモノを、皆さんにみてもらうことができた。

「やりたいことできた!!」と自分で言えたことの幸福感と言ったら、、、、
疲労感よりも幸福感の強い展示ができました。

本当に
本当に!
ありがとうございました!!!!



これも支援してくれた皆様、来場してくれた皆様、出展してくれたメンバー、そしてこずえちちゃんのおかげです。みんな本当にありがとう。

↑最終日の集合写真

皆さんに出会えて本当によかった。
これからも自由に
飛び回るこずえちゃんと、僕らの写真にご期待ください。


恐ろしい長文になっちゃった。
描くのに時間かかった〜


これからも、どうぞよろしくお願いします!


2018年五月吉日
ケンタソーヤング

ありがとう御座います!!これからの励みになります!ハゲ散らかすほどに感謝してます!!!