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発足から18日間で開催された超突貫工事写真展、「#サンキュールデコ」を開催してみた話

こんばんわ、ケンタソーヤングです。
今回のNOTEは2023年4月に主催させていただいた写真展「#サンキュールデコ」のお話です。

10,000文字以上あって申し訳ないですが、最後までお付き合い願えたら幸いです。

■ケンタソーヤングってなに?

前置きから自己紹介させてもらうと、

僕は基本的には趣味の写真家です。時折仕事で撮影することもありますし、写真教室的なことも行っています。個展も何度も経験しています。

そして、日々活動しながら今まで沢山の写真展を主催、運営してきました。大きいところだと1週間で10,000人近い来場者がある写真展の運営をさせてもらったり、企業様との企画にも何度か参加させていただいてます。基本的には僕はアマチュア写真家ですが、写真展開催や運営に関してのノウハウや経験はそのへんのプロ写真家よりも多く、知識も技量もあることは自負してます。

サンキュールデコ、メインビジュアル。ポンさんに制作してもらいました。

写真展開催にあたり準備期間(企画を立ててから準備を経て当日までの期間)は、僕の経験上では、短くても半年以上、50人以上の大規模な物になると1年以上、かけることが多いと思います。と言うか僕はずっとそうしてきました。



■サンキュールデコは何が特徴なのか

サインボード兼撮影コーナー!本当は原田くんに習字の文字で書いて欲しかったけど、マジで突貫工事すぎてマスキングテープで制作しました苦笑

今回行なわせてもらった「写真展#サンキュールデコ」は、異例中の異例で、開催を決めてから展示当日までの期間が、18日間しかありませんでした。

そんな状況で、「ルデコで写真展をやってしまおう!」と動いてしまったきっかけは、4月6日の深夜に見かけたギャラリールデコに関するハセオさんのツイートから。「ルデコ、大変なことになっている」という文面だったと思います。

布団に入って「さて、寝るか」と姿勢を整えてからのSNSチェックが寝る前のルーティンだったのですが、そのハセオさんのTwitterがどうしても気になってしまいました。それで、ルデコのホームページを見てみたら、「予約した主催者様に連絡取れなくて困っている」「主催者様からの連絡で写真展の予約の大量キャンセルが発生した」との主旨の発表がありました。

サンキュールデコ、いなばゆたか氏の作品はめちゃくちゃおしゃれで最高でした。

早いところで4月の下旬。夏の期間の3週間に1〜4階、8月、10月、それぞれ金額にしたらとんでもない額の損害がギャラリー側に発生することが「肌感」だけで感じ取ることができましたし、本来出展したかったはずの作家たちの出展の機会がなくなってしまったことに、悲しさと憤りに溢れて複雑な気持ちになりました。

「色々大変な事態だな」と思いつつも床についたわけですが、やっぱり気になってしまって、なかなか眠りにつけなかっだのを覚えています。

んで、思い立ってしまったんです。
翌朝4月7日の通勤電車の中で。

だたのiPhoneのスクショですが

こんな感じで書きました。

午前中だけで50名以上の参加表明のリプライやDMをもらいまして、予測以上の反応にびっくりしました。この日の昼休憩時間(朝のツイートの3時間後)にルデコのオーナーに直接電話をして、4月の24日からの1週間を予約した次第です。

ここまで流れが本当に電光石火というか疾風迅雷というか神速(カンムル)な感じで。あまりの速さに誰も視認できないぐらい。その日の夜には70名近くの応募があり、翌々日には120名を超える数になりました。

準備期間は2週間強しかないんですよ?みなさん本気ですか??みなさんが、本当に、ルデコに対して思い入れがあるんだな、と感動しました。



■立ち上げてすぐにやったこと。

立ち上げて募集してから次にやったのは
①レギュレーションをまとめること
②人数整理のために参加フォームを作ること
この2点でした。

サンキュールデコ資料13枚の中から一部を公開します。


①レギュレーションについては、
「テーマは無し」「過去作品OK!」と言ったものの、このままだと壁がゴチャつきすぎる。それぞれが自由に壁を使いつつも、作品のクオリティを担保できる方法、参加者の「情熱」が多分に発揮されながらも、ある種、調和も取れた空間の演出。このバランスが滅茶苦茶に難しかったです。

通常の写真展は壁の割り方や見え方に明確な「公平性」があるように思いますし、その見極めと構築に準備段階の大部分の時間が掛かると思います。しかし今回の写真展「#サンキュールデコ」に関しては事情が違います。

あらゆる時間が無さすぎる中で、「公平性」を基盤にしたものを作ることはもはや不可能でした。出展希望者には、当日急遽出展場所が変わる可能性があること、幅が極端に狭かったり広かったり「不公平」が生まれる可能性があることを了承してもらうようにしてレギュレーションを立てています。

②参加フォームについては、結局最終的に120名以上の参加表明がありましたが、使えるのはルデコの6階のワンフロアのみ。どうしても参加条件を引き上げざる得ませんでした。もともと120人全員が参加するとは思っていませんでしたが、それでも参加条件を上げることで、会場の一人一人のブースの幅を担保しながら、混雑も緩和しつつ在廊もそこそこできることなど当日の運営についても加味して、「60人」と設定しました。

まずは応募者全員をTwitterのDMグループに招待して、そこで写真展のレギュレーションを提示した上で、Googleフォームに誘導する形を取りました。

「当日になってレイアウトや出展ブースの変更の可能性があること」、
「個人情報である本名、連絡先、住所などを開示してもらうこと」
「料金についての変更と管理を一存してもらうこと」

などに対して、Googleフォームにて了承をしてもらいました。

本当は参加希望とリプライしてくれた方々全員に、手間をかけることなく気軽に参加できるようにしたかったんですが、その思いを受け止めることができなかった皆さんにはここで謝罪したいです。本当にごめんなさい。結局のところ、Googleフォームに入力してくれた方から先着順で出展が決まる流れにしてしまいました。ここでも諦めた人、多数いると思います。いや、本当、ごめんなさい。




■料金表記についての反省

最初の思いつきの募集ツイートでは「経費をみんなで割る」と表現しましたが、僕の予想を超える反響でたくさんの人が集まったことで、運営上の問題が発生しました。まぁつまりは、1人では抱えきれないぞ?と判断して、友人たちに依頼しました次第です。

ここは正直僕の頭が悪かったです。色々経験を積んだ身なのにお金のことは頭からすっ飛んでまして、それこそアルバイト代なども計算してませんでした。

師匠・福島裕二のB0作品。一番広いところを割り振ったのですが、ちゃんと空気読んでくれた。なんと今回はモデルのいのうえのぞみちゃんが選んでくれたんだそう。

募集人数を設定して60人で計算し直して、1人頭を5,000円と設定し直したのですが、それを発端にdisな書き込みをされてしまい、僕自身も感情的になってしまって、要らぬ書き込みをTwitterにしてしまいました。その事で普段お世話になっている方々など、多方面の方々からお叱りを受けました。

ご迷惑をお掛けした方々にはその週にやっていたイベントに足を運び直接謝らせてもらった次第です。ここに関しては本当に猛省です。

変な言い方ですが、僕にとって、直接的にお叱りをくれる方々は、宝物の様に有難いものでして、本当にお世話になってます。いつもありがとうございます。





■運営に携わってくれた仲間たち。

上記に書いた様に僕の予測を超えるたくさんの人々が集まってきたので、当然ながら僕1人では抱え切れず、アーティストやモデルの友人で信頼できる人たちに運営を手伝ったもらったり、搬入作業をしてもらえるように依頼しました。

自分で立ち上げておいてなんですが、僕にとっても突然のスケジュールすぎて、最終日は仕事が休めず在廊できなかったりと、サポートしてくれる人たちがいないと本当に成り立たない運営でした。

急遽立ち上げたので、細かいルールの確認などは僕自身でジャッチメントしなくてはいけない場面も多かったのですが、対応に迷うことももちろんあります。そんな中で、どんな夜中でも即時的に相談に乗ってくれる仲間たちが本当にありがたく、支えでした。

余談ですが、
「良い写真展の条件」というものがあって、
それは「裏方がしっかりいる事」です。

良いイベントには実は二種類あると思っていて、
・主催・運営が神輿になったり前に出ているもの
・主催・運営はあくまで裏方で目立たないもの
があげられます。

前者はイベントを開催する事、そのものが目的であり内容が後から付いてくるものが多く、主催の力量如何で雰囲気の良し悪しが変わります。
対して後者は参加者が主体であるので、指揮系統がうまくいけば良い雰囲気を作れることが多いです。

今回の展示に関しては、その性質上、僕が神輿になってみんなの前で立ち回ったり、イベントの顔となる必要がありました。
僕が、前に出てパフォーマンスをしている間は、僕は細かい作業や判断が難しくなります。文字通り、運営に穴が空くのです。そこで友人たちには僕の抜けている部分をサポートしてもらい、前で踊る僕へ足りない部分を指摘してもらう、文字通り「縁の下の力持ちになってもらって、写真展を進めていきました。

受付の方々

ここで正直に書きますと、僕が今日まで「写真展プロデューサー」を名乗れているのは、僕を後ろで支えてくれる人がいるからです。それは何よりも大切でありがたい存在です。

手伝ってくれた仲間達ですが、それぞれゴールデンウィークで忙しい予定があったのにも関わらず、僕のお願いに快く応じてくれて、急遽写真展の運営になってもらっています。なので、参加者の皆さんから徴収した出展料からお支払いをする形で、アルバイトとして動いてもらっています。特に受付の対応は、12時オープン、21時クローズの長丁場でずっと働いてもらっていました。

ちひろちゃん、MIIちゃん、羽田さん、忙しい中で何日も長時間のスケジュールを割いてくれてありがとう。アルバイトだとしても、めっちゃ激安の給料しかお支払いのできない感じで申し訳ないです・・・本当に居ないと何もできませんでした。感謝しかないです。




■ブースの割り振り


ブースの割り振りは壁面を縦割りで、僕ともう1人の運営で決めました。一番広い幅は僕が師匠として敬愛する福島裕二に任せて、次にインフルエンサークラスの拡散力を持つ人を当てがい、他の方は申し訳ないですが、ほぼ直感で当てていきました。

縦割りのイメージ図
搬入当日によっては、横割りなる可能性もあることをレギュレーションで作っておきました。

平均して700mm
一番狭くて615mm

ブースが決まったのは、展示搬入日の1週間前!こんなハードスケジュールな写真展みたことありません。しかもこれらは、当日になって入れ替えたり、縦割りが横割りになる可能性もあることをレギュレーションで示唆しておりました。

一旦割ったは良いものの、それでも参加者の数には足りてなくて、渋谷川側の窓にも無理やりブースを作ったし、今回に限り特別にトイレにも展示スペースを設けました。ルデコのトイレに飾った人、今までにいないのでは???それだけ切羽詰まった展示だったことを感じ取ってもらえたら、それだけでも幸いです。




■在廊ルールについて

僕は平日仕事なので、毎日夜から在廊してました。


写真展において、出展者が在廊するときのルールを統一することは、必須事項として僕は考えています。
今回の在廊ルールは以下のようにまとめました。

①在廊のルールについて
 ・基本的には自由です。
 ・お客様を優先にして下さい。
 ・シフト表は作りません。
 ・ご自分の作品の前で、長時間の立ち話はお控え下さい。
 ・飲食は禁止です。控え室で行って下さい。(水漏れ注意!)
 ・貴重品の管理は個人で責任を持って下さい!
②モデルさんの在廊
 展示物の販売はNGです。モデルへの撮影交渉も禁止します。
 作品への値付け表記もご遠慮ください。
会場内でのモデルさんの撮影も禁止します。
 写真展はあくまで写真を楽しむ場なので、交渉の場ではないという考えです。
③挨拶
 当たり前ですが、きてくれたお客様には元気よく挨拶をして下さい!

細かいことかもしれませんが、こうして在廊のルールを統一することで、写真展会期中のトラブルなどを回避する効果も狙っています。

写真展というイベントにおいて、トラブルを起こすのはお客さまよりも出展者が起こすことが極めて多いのです。
僕の開催する写真展では、「写真を楽しむ場であってほしい」思いから、会場内での販売交渉や撮影交渉をNGとしています。

すべてのレギュレーションは会場内で公開していました。足を運んだ人だけにみれる作り。僕の写真展への想いを集約したものになっています。


あとできる限りですが、「写ったモデルさん」に関しては、在廊をしたい気持ちは認めつつも、写真は写真家のものであるという概念から、「モデルさんの在廊は控えめにして欲しい」とも思っています。これを読んでいる方は、どのような概念をお持ちでしょうか?ご意見あれば賜りたいです。




■搬入当日を迎えてみて。


全国から送られてきた作品たち。大切な想いを送ってもらえた感謝です。



搬入はチームで行いました。元々いろんな現場で写真展に携わってるHIROさんとポンさんを筆頭に搬入を行って、実にスムーズかつ抜け目ない進行。特にHIROさんははじめ鬼の子さんなどの展示の搬入もする人物で、出展者への現場での丁寧なアドバイスもあり、とても助かりました。

壁面ですが、最小615mmという幅だったにも関わらず、みなさんとてもスッキリとしていうか見やすいレイアウトで、僕ら運営が思っていたよりもごちゃついておらず、?????ってなりました。

僕の予測では、もっと展示物がひしめき合って、窮屈な環境になるか?と思っていたのですが、なんだか居心地の良い空間に仕上がった、なんて思いました。これは来場者だけでなく、出展者全員が感じたことでしょう。


思ったよりも見やすかったと言う意見も多かったですね。

展示物ですが、どの方々も力作揃いで、プリントも拘ってくれた方も多かったです。

印象的だったのは、もちろん経験の差もあったのですが、展示になれてる方が、自分のブース近くの展示に慣れていない方へ、壁への貼り方やレイアウトのやり方をアドバイスしている姿があったこと。これには感動を禁じ得ませんでした。




■合同写真展において大切だと思うこと


僕は合同写真展は、「出展する人たちは同じイベントを盛り上げる仲間である」と思っていますし、出展者にもそう伝えています。仲間だから故に、お互いが助け合って、写真展という場をより良い空間に仕上げまでいく理念が働きます。

僕はよくこう言います。
「在廊出来ない人の写真を在廊できる人が紹介してあげて欲しい」と。

合同写真展の良さというか利点はここにあると思っていて。そうするからこそ、出展者自身の写真への理解が深まるし、来てくれたらお客様にも繋がりやすくなる。そう信じています。

また、僕が主催する展示ではレビュアーの先生を入れたりすることはありません。「〇〇賞」などの表彰もありません。

レビュアーがついてしまうと、その方ににある程度寄り添うような展示運営になります。写真展は写真についてお互いに深める場であり、競争の場ではない、そう考えるからです。

佐野小波さんと共に

そもそも今回の展示の理念の一つである「ルデコに感謝を」ということが、レビュアーを入れてしまっては成立しませんが、僕が携わる展示には今後とも賞などコンペを催す気はありません。

写真展において、僕自身は全員が本気で写真展に臨んでいるのは当たり前のことなので、その本気度を評価することは、作家に対して失礼にあたるし、それぞれの価値観に優劣をつけることなど僕には出来ないと強いこだわりを持った思いがあるからでした。




■#サンキュールデコ は成功と言えるか。


成功と言えると断言させてください!
一見として、穴埋めの展示として捉えていた皆様も多いかと思います。
僕はそんなことは思っていなくて、独自の展示として立ち上げたつもりですが、立ち上げた意図には、①ギャラリールデコに日々の感謝を伝えること、②展示をする機会を無くさないため、というのがあって、少なくともその二つは達成できたと思っています。

最終日の集合写真。僕は欠席。

僕としてはそれ以上に、若い作家にもたくさん参加してもらって、その中でも名前を聞いたことのない方の写真がものすごい良かったんです。未知の良い作家に出会える、それだけでも僕は成功だったと思っています。

そういう意味合いで、柱の影にしてしまったけど、くまのくん、三人称くん、岬さんはすごく良かったな。


すごい才能に出会えた時の喜びは大きいですよね!


■ソーヤングの作品

僕の作品は、4年前に#アイドンノー展 で展示したものです。

「最早スマホで撮れないものがなくなってきた時代なってきて、結局デジタルカメラにしかできない表現とは何があるのだろうか?」を突き詰めて、それをテーマに作り上げたスローシャッターとストロボの撮影、〝Night scratch〟シリーズです。

ここの窓に貼った人、今までにみたことないですよね???

印画紙に使ったのはPPフィルムという石油紙で、10%の透光性があります。以前は板を抜いた額に入れて、バックライトをあてて展示をしました。実家に保管していたのですが、引っ越しに伴い画材を整理する意図で、額のみを外して廃棄、印刷物は今回限りの再登場ということで展示に使いました。

展示場所は、もし壁側のブースに当日キャンセルが出ても良いようにしていましたが、幸いにもキャンセルはなかったので、ルデコの明治通り側の窓に大きめにマスキングテープで貼らせてもらいました。

この窓に今まで展示した人はいなかったと思います。新しくプリントした写真ではありませんでしたが、色々な方々に「窓枠に見合っているプリントだった」「光が透けていてアイディアがよかった。」「壁一面に貼ってあってステンドグラスみたい」など良い感想をとても嬉しいです。

夜は外から見た方が良かったと思いました。

アイドンノー展で出した作品だったので、一度見た人たちもいたとは思いますが、その方々にも再度見てもらえることができて良かったです。実はプリント代は一枚につき3800円ほどかけている(トータル六万円ぐらい)それも含めて、僕自身も再度展示できたことは、かなり嬉しかったですね。

#サンキュールデコ   は過去作品もなんでもOK!と謳っています。なので、僕も新作よりも、昔こだわって作ったプリント見てもらいたい気持ちで臨んだんで、それが功を奏した気がしています。




■壁展、pixel展との関係性


別所さん主催の2つの写真展と展示期間が被っていたのは偶然というか幸運でした。別所さんとはKOZUE展で一緒に展示したり、色々話し込んだりもした周知の中というか最早友達な感じ。

準備期間中は他の階層のことまで気にしている余裕が全くなかったのですが、別所さんから同期間中に行う展示とのリンクで、#サンキュールデコ についてもツイートしてもらって、ようやく気がつきました。

やっぱすげー人だよ、別所さん。


別所さんには、即日的に電話で話させてもらい、ルデコの動線を整理して、6階と5階から始まる様にさせてもらいました。展示数やコンセプトだけでなく、ジャンルも雰囲気も全く違う3つの写真展が、同じ期間中にルデコの高桑ビルを占拠していたわけです。しかしこうして繋がって、動線を整理して、お互いに行き来できるようにすることで、ルデコ全館が「あらゆる方向から写真を楽しめる良い雰囲気」に包まれていきました。

雨天時のルールを受付のメロちゃんに作ってもらいました。

雨の日のオペレーションなども共有させてもらい、トラブル回避も視野に入れた動き。サンキュールデコの出展者からも、壁展やpixel展の出展者からも、お互いの写真が良かったと言い合える空気感が、僕はたまらなく嬉しかったです。


運営ちひろ氏と別所さんとのスリーショット

6階の写真の点数に圧倒される空間から入り口となり、

5階の広々とした空間に本当にスマートフォンで撮影された中と目を疑う展示になり、

4階、3階と出展者が自分と対峙した「内面の見える」作りになる。

このリズム感と対比はまるでロックフェスの様な構成だったと僕は感じています。感動したのが、それぞれがジャンルも見ている方向の違う写真展の出展者同士でも、双方が積極的にコミュニケーションを取っていのが、とても良かったです。

お互いに話が盛り上がり、和気藹々とした明るい空気。「写真そのものが好き」である人たちが集う場所として、ルデコが昔あった姿に戻った。そんな風にも感じた、心に染みる写真展になったと、僕自身が感じています。



浅岡さんの作品。3フロアに展示されていました。感謝です。

この雰囲気は、僕自身がルデコにお世話になるきっかけになった「ポートレート専科」があった時代に似ていて、なんだか懐かしいというか、心温まる1週間でした。またこんな写真展が出来たらいいな。そんなことを願いながら進める日々がまた始まります。みなさん本当にありがとうございました。



■嫁に支えられている。

写真展の開催を勢いで決めてしまったですが、ゴールデンウィークは、KYOTO GRAPHIEに行くのは決まっていたし、ブライダル撮影もするし、キャンプもするので、確実にしんどくなるのは予測できていました。だから展示をすると決めたその日、家に帰ってから嫁に怒られるかな〜??って思っていたのですが、帰宅して嫁からの一言目は「よくやった!!!」でした。


搬入当日の僕の機材

嫁は僕が写真展が大好きで、その取りまとめをして動いている姿を「好きだ」と言ってくれます。これは本当にありがたくて。「誰かのために動いている姿が見れることが嬉しい」とまで言ってくれます。神ですかね。

妻と僕のカレー

そんな嫁だから、僕は安心して写真展活動ができます。

サンキュールデコ中は、搬入日の朝に大量に作ったカレーを日々少しずつ消費していきました。毎日21時まで展示してたし帰る時には22時になってしまうし。日々味が染みて行くカレーは美味しかった。カレーは正義です。カレーは正義です。大事なことなので2回言いました。

毎日、展示会場に様子を見に来てくれていた嫁。僕が仕事でいられない時も動いてくれて本当に助かりました。ありがとう😊


最終日、搬出の機材を家まで運んでくれました。





■実際にあったトラブル


イベントごとですので、トラブルは付き物ですが、ここでは実際にあったトラブルというか困った事項を記載しておきます。

僕がいない日曜日に・・・・・ゴニョゴニョ

聞きたい方は僕に直接聞いてくださいと書いておきますが、ギャラリーの外で営業していた業者様のことは僕は許していません。読んでいたらちゃんと謝りに来てください。




■誰に対してのサンキューだったのか


以下の文章は、あとがきとして、会場内に貼ったものと同等の内容です。


思いの丈を存分に書きました。
僕のルデコへの展示はポートレート専科がきっかけです。
今でもそれが基準で動いています。


土曜の夜は流石に死んでました。ギャラリー内に寝転んでごめんね。


■余談

最終日が仕事でどうしても休めなかったんですが、集合写真を撮りたい都合で、運営のちひろちゃんが僕の写真をプリントして受付に飾ってくれました。

持ってる写真で「これしかなかった!」と言ってたけど、遺影だし、悪意しかないじゃんw


ノリノリな受付の方々
最後の集合写真では、喪主が嫁でした。
おいやめろ笑

そんな冗談通じる楽しい雰囲気で最後まで突っ走れて、とても楽しかったです!




■最後に

あとがきにも書きましたが、ルデコのために、すべての写真を楽しんでいる人たちのためにと立ち上げた写真展だったのですが、感謝を伝えたい!と言いながらも、僕が皆さんに感謝するべき写真展になってしまったと思います。僕自身が、すべての人たちに支えられて生きていることを、改めて感じて1週間でした。

ルデコへの行き帰りのGRⅢスナップが楽しかったな。

参加された皆さんから、来場してもらったお客様からも、「良い展示でした」「なんだか元気が出ました!」「写真に対する欲求が高まりました!」と言ってもらえて、本当に嬉しいです。「超突貫工事写真展」を冠しているだけあって、初動からの勢いは何よりも物凄いものになっていました。そんな中でも最後まで突っ走っていけたのは、今回のルデコの展示に携わってくれた皆様のおかげなのです。もちろん、このNOTEを読んでくれている方にも。感謝しかありません。


今後も楽しい写真展を企画していきますので、何卒よろしくお願いします!

ここまで読んでくれて、ありがとうございました!


2023年5月ケンタソーヤング

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