青木 健太

NPO法人SALASUSU 共同代表 東京大学在学中の19歳のときに、2人の仲間ととも…

青木 健太

NPO法人SALASUSU 共同代表 東京大学在学中の19歳のときに、2人の仲間とともに「かものはしプロジェクト」を創業。 2009年カンボジアに渡る。2018年、NPO法人SALASUSUとして、カンボジアの事業とともに独立 #教育 #ものづくり #NPO経営 #海外

マガジン

  • 今アジアに本当に必要な学びを語る

    15年間カンボジアで人材育成、学び、教師の育成に関わってきたSALASUSU代表 / かものはしプロジェクト理事長の青木が、これからのアジアに必要な学びについて発信していきます。国際協力、教育開発、公教育、NGOなどに関心のある方を中心に幅広くわかりやすく書けるように努めます。月に1本くらいで合計6 - 8本ほどを予定しています。

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  • 週の振り返り

    自分の週の振り返りを淡々と投稿していこうかと。来週も良い週にしましょう〜

最近の記事

SALASUSU実験校プレ開校したよ! カンボジア発、「誰も取り残さない教室」の第一歩

とうとうこの日を迎えることができた。2024年1月8日、SALASUSUの実験校を「プレ」開校したのだ。およそ50人の小学生(4年生から6年生)に、学校の放課後に実験校へと通ってもらう形で1日3コマの授業を教え始めることができた。「プレ」に込めた思いは、今回の開校が2025年の本開校に向けた実験である、ということ。今年さまざまな形で教室の運営を行い、2025年に改めて本開校することを目指している。 その最初の挑戦となる1期では地域の小学校3校と連携して生徒を募ったが、実験校

    • 自己紹介: 青木健太とは何者か

      自分のことがしっかりと紹介できたら良いなと思い、自己紹介の記事を書いてみます。前にこういうの書いたのが下記でして、もう13年も経つのですね。いろいろと変わっております。 基礎情報 名前:青木 健太 生年月日:1982年10月10日 (2023年12月時点 41歳) 家族:独身、現在13歳になる娘1人 仕事: NPO法人SALASUSU 理事長 NPO法人かものはしプロジェクト 共同創業者(2002 - )、理事長(2022年7月 - 、週に1日ほど) 好きなも

      • 教師が学びを楽しんでいる学校が、いい学校だと思う。 SALASUSUの実験校、未来予想図

        あるそう遠くない未来の1日、SALASUSUの実験校にて 乾期の中では比較的涼しい日。ソトニコム地区クチャ村にあるSALASUSUの実験校に、カンボジア中の公立小中学校から教師が30人ほど集まって見学しに来ている。ある遠くの州から来た若い教師は、興奮気味に「なんでこんなに良い授業ができるんですかね。同い年くらいのカンボジア人の教師ですよね」と近くの教師に語っている。 「プノンペンのインターナショナルスクールで見たような華々しい発表があるわけでもないんだけど、何だろう、あっ

        • 人生の旅を楽しむために。僕たちはカンボジアで、生徒に「旅の道具」となる学びを渡す学校をつくる

          学びとは旅である“Education is journey to unknown world”という言葉に、本の中で出会ったことがある。学びが持つワクワクと不安な気持ちをとてもポジティブに表していると思う。教育の定義としてずっと大事にしている言葉だ。というのも、多くの人にとって教育、特に「勉強」は、「苦しいけど仕方なくやるもの」だと思われていて、そこまでポジティブに捉えられていないように感じるからである。 でも、誰もが一度くらいは、ある一つの授業を、もしくはある一つの問題を

        SALASUSU実験校プレ開校したよ! カンボジア発、「誰も取り残さない教室」の第一歩

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          なぜ教育を志したのか

          「できる」ことで生き抜き、「できる」ことで居場所を失った教室 学校の教室。その言葉から僕が最初に思い出すのは、机に突伏して寝た後の、あのお腹にたまった空気の嫌な感じだ。 本当に数多くの授業で、そして休み時間でも寝ていた。今となっては教師に申し訳ないことをしたな、とも思うが、あの頃の僕は少しだけ傷ついていたんだと思う。「お前はこの授業の対象じゃないよ」と言われ続けているような疎外感。授業のペースも内容も教師とも上手く噛み合わず苦しさを感じていたものの、寝る以外の表現ができなか

          なぜ教育を志したのか

          僕と永島先生

          間違いなく僕の人生を変えつづけている先生がいる。それは永島先生だ。 忘れられない数学の授業 最初に会ったときのことは余り覚えていない。きっと15歳くらいの時だったと思う。当時僕が通っていた本郷三丁目にあった塾の名物先生だなくらいに思っていた。髭のせいもあったし、まぁ中学生なんてそんなもんだと思うんだけど、当時は30歳くらいだと思っていた。現役の東大生だと知るのは大分後からだったのではないか。 とにかく面白い人だった。 まず破天荒だった。沖縄の無人島に行って魚を捕って暮

          僕と永島先生

          SSIRを読む #3: 「わたし」を犠牲にせず社会を変えよう

          今回の記事(現在はメンバーシップ限定です) 原文は 選んだ理由 なんとか燃え尽きずにやってるけど、紙一重だなと思うこともあるし、このあたりのリーダーシップは人生の一つのテーマなので 学びと感想 かものはしをやってたり、自分がやってきたことと大きく一致している感あり納得 そこをテーマづけてサービス化するところはさすがという感じ 本記事でも、その中inner develoopmentの旅において自分が囚われている男性性や資本主義・社会的な成功へのとらわれを脱構築する

          SSIRを読む #3: 「わたし」を犠牲にせず社会を変えよう

          SSIRを読む #2: Nonprofit Mergers and Acquisitions: Not Just an Escape Plan

          長らく放置していたこのマガジン、勉強会は地味に続けているので軽くメモ程度に更新していきます。 今回の記事 選んだ理由 様々なNGO、国際機関や商工会などとのしっかりとした連携が増えていく中で、様々な事例やフレームワークをもちたい 学びと感想 具体的な課題のフレームとかはそんなに無かったが、アドバイザーを置く件、エネルギーや労力を決して過小評価するべきではない件、やはり感情やエゴが課題になるということ、偽りではなく真の対称性を担保することが大事ということ、あ

          SSIRを読む #2: Nonprofit Mergers and Acquisitions: Not Just an Escape Plan

          NPOで20年率いて身につけた企業に還流できるリーダーシップのあり方とは

          NPOから企業へ知恵が還流する流れ 今回はNPOの中で培ってきた働き方やリーダーシップが企業にも還流できるのでは、ということについて考えてみる。 お世話になっている山内さんのこのtwitterには共感した。 前段の「企業の進んだノウハウを」というのは対人援助や組織作りについては必ずしもそうではないと思うが、山内さんが手がけているマーケティングの部分ではまさにそうなんだろう、と思う。どちらかというと後半のNPOで培われたナレッジを企業に還流する、という部分に強く共感した。

          NPOで20年率いて身につけた企業に還流できるリーダーシップのあり方とは

          書籍メモ: RANGE 知識の「幅」が最強の武器になる

          を読みました。というか長い間ずっと読んでいてやっと読み終わった。実践的にキャリアや生き方を考える上で大事な本なので是非人にお勧めしたい本になった。 著者のデイビッド・エプスタインといえば、TEDの動画は何かみたことがあって印象的だったのだけどこうして科学や教育にも強く関わってくれるとは。日本版の解説を中室さんがされているのもピリッとして非常に良い印象。 今TEDのページを見に行ったら、この本のテーマでもTEDに出ているようでそれはこれから見てみようかと。 メッセージとも

          書籍メモ: RANGE 知識の「幅」が最強の武器になる

          読書メモ:「重耳」を読み直す

          縁があって書評の依頼をいただいたので、自分の人生を後押ししてくれた一冊として「重耳」を読み直し、書評を書いてみた。ちゃんと掲載されるかまだわからないけど、もし載ったらまたお知らせしますね。 今回は僕が中学校二年生で最初に出会い、それ以来、心の深いところをゆらし続けてくれている重耳を改めて読み直し、よかったところを抜粋してみました。宮城谷作品、夏姫春秋や孟嘗君、晏子なども好きなのですがやっぱり最初に出会ったのが重耳なので、あらためてオススメです。 徳とは、目に見えない引力で

          読書メモ:「重耳」を読み直す

          Enjoy OUR life journey!

          10.4 - 10の振り返りとして。 10月10日(奇しくも僕の誕生日!)の朝、7年ぶりにiLEAPのSALIというシアトルでの研修を受けた仲間とやった同窓会について。 2014年にシアトルで感じた魔法2014のあのとき、authenticityとは何か、radical self careとはどういうことかという種を僕の中に埋め込んでくれたおかげで、今の僕がいると思う。僕らの哲学やリーダーシップ研修でもiLEAPで学んだことが多く活きている。 その時共に学びあったのが東

          Enjoy OUR life journey!

          素で生きる、ということ

          大分間が空いてしまったのでリハビリ的に。9/27 - 10/3の振り返りも兼ねて。 スタンフォードソーシャルイノベーションレビュー出版記念イベントに参加して実感する「素に戻る」感じさて10月2日はこんなイベントに参加させて頂きました。 この中の A)変化が生まれるように導くリーダーシップ (SSIR参考論文:「システムリーダーシップの夜明け」) - 高津尚志(IMD北東アジア代表) - 青木健太(SALASUSU Co-founder / CEO) - 今井章子(昭和女

          素で生きる、ということ

          死や喪失と向き合って、変容していくこと

          (広い意味の)iLEAP仲間であり、社会の窓でも対談させてもらったてるみんが、コロナ禍での死別というテーマで大事なサイトを立ち上げています。 また今日9日まで彼女が出演したラジオも聴けるそうなので是非聞いてみてください。 僕の中で最近のテーマは結晶化と変容という感じなのだけど、自分の屋台骨を揺るがすような変容っていうのは、外的な大きなショックを受けて初めて生まれるとおもっている。 身近な方の死や、大きな喪失ということで立ちすくんでしまう、一歩も動けなくなってしまう。それ

          死や喪失と向き合って、変容していくこと

          子どもから学ぶということ

          8.23 - 29の振り返りとして 26日の木曜日、師匠の一人である、永島先生を迎えて、SALASUSUのライフスキルトレーニングを題材に、オンラインにて授業研究、そして授業研究の授業研究を実施した。 ※カバー写真にあるように、現場の様子を限定グループのfacebookライブをしてもらいながら、複数箇所をzoomでつなげ画面共有をしながら行った 合計6時間にも渡ったオンラインのセッションは疲れ果てた一方で学びが大きく、今後カンボジア全土でトレーナーを育成していこうとして

          子どもから学ぶということ

          社会問題に挑んでいる人向けのイベントをやってみた

          8.16 - 22の振り返りとして。 というイベントを8/21にやらせていただいた。 資料はこちら。大公開。 とくにp.32に書いているような こんな経験のあるかたにオススメしようとおもって資料を作ってみた。 結果として、結構多くの人に満足して頂けた良いイベントになった。終了間際に父親が乱入?して結構焦ったがそれも「刺激と反応」ということで。 今回は余り普段話していない部分でもあり、また色々な人が来るという想定であったので、できる限り伝えられるようにスライドを沢山

          社会問題に挑んでいる人向けのイベントをやってみた