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NINTABIの仕様分析

今日は以前紹介したNINTABIについて少し分析していきたいと思います

完全に個人的な見解です!


NINTABI 横からの構造 その1

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地下足袋ベースのNINTABIですが、横から見るとわかることがあります。

多少アーチラインは盛り上がっていますが、底面のゴムも少し柔らかめのため、履くことでフラットな状況になります。

足裏がフラットにつくことのメリットとして挙げることができるのが

・足全体で地面をしっかりと蹴ることができる

・ミッドソールがないためダイレクトに足と地面が接地する

画像の部分でも書いていますが、つま先とかかとのドロップ差という高低差がないため、通常のランニングシューズなどに比べ、しっかりと蹴らないと、前に進まない状態になります。

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この写真、足首がしっかり90度(本当は0度)になっています。

このまま体幹の下に足を接地でき、しっかり蹴ることができれば、もも裏(ハムストリングス)やお尻(臀筋群)に刺激が入り、しっかりとした「走る」を体感できるように、入力されます!

良い写真だったのでネットから拝借しました!(笑)


NINTABI 横からの構造 その②

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あくまでも地下足袋ベースの靴のため、ヒールカウンターはそこまで硬く設計されていません。

通常の靴であればしっかりとしたヒールカウンターがあって、ちゃんとした歩行ができるといったところに行きつくと思うんですが、地下足袋は素足感覚に近いためその構造がありません。

足の形状が崩れたりしている子供にとってはなかなかハードルの高いものかと思われますが、そこも使いよう!

足首までの固定があることと、足裏がしっかりと曲がること、つま先が曲がることで、足全体を動かすことができ、足の内在筋へのアプローチができるようになると考えます。

なのでかかとが多少柔らかくても、内在筋の活動が高まることで、足のアーチ形成には非常に役立つものになります!

NINTABI 上からの構造

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上から見たらよくわかるのですが、足先に行くほど横幅が大きくなっています!(矢印の所)

普通の靴は、つま先に向かうほど細く作られています。MP関節部でしっかり足を止めるといったことも理由の一つにあるのかもしれませんが。。。

足袋型の靴は、大体人間の自然な足の形に沿った構造になっているので、つま先のMP関節部が最大に広くなっています。

この形状のため、足の指の自由度があがり、しっかりと意識して使える様になります。
生地が二重になってゴムの1段目がMP関節にかかるので、ここでもある程度、足が中でずれずに止めることができます。
生地が二重になることで横への強度も作れるため、横ずれ防止にもなります。

NINTABIは紐の箇所がゴムになっているのですが、紐の方が良いという方も少なくないと思います。

ゴムが伸びたりしっかりと締めたい子供たちは、オリジナルカスタムで紐に切り替えています!

子供が小さくても履きやすいようにゴムになっているだけですね!

そして、足首の所にはマジックテープ型のバンドがあります!

これは紐やゴムで足の中足部まで固定した後、しっかりと足首を固定できるような仕様です。
走ってるとまぁまぁはがれてくることもありますが、子供にとっては簡易でしっかりと履けるような仕様です。

NINTABI 裏の構造

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足裏はシンプルな構造になっています。

全面一体型です!

土踏まずの下までしっかりとアウトソールがついていて、踏ん張れるようになっているので、指の筋肉も使いやすい仕様になっています。

そして地面にひっかかる箇所の、かかと周囲とつま先部は溝が細かくしてあり、すべりにくくしっかりと蹴れるような構造になっています。

NINTABI つま先の構造

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NINTABI最大の特徴は、指先が母趾もそのほかの指もしっかりと動かせるような構造になっていることです。

スニーカー仕様の足袋靴は個々の所が硬い仕様になっているため、母趾、その他の四趾は動かせないことが多いのですが、このNINTABIは、指が伸展(そったり)、指が屈曲(まがったり)できるような仕様になっています。

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これがあることで、靴の中で指がしっかりと使え、素足感覚で地面を感じることができます。



実際NINTABIを履くことで、かけっこが速くなったり、切り替え動作が速くなるデータも出ています!

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まとめ

NINTABIはミッドソールがなく、ダイレクトにアウトソールなため、衝撃は非常に受けやすい仕様の靴です。

コンクリートなど硬い地面で履くことで、逆に体に負担になってしまうこともあります。

でも使い方次第で、可能性を作れる靴です。

足のアーチをしっかりと作れる

足のの皮膚感覚を向上させる

足の指をしっかりと動かせる

綺麗な走り方を無意識にできる

しっかりと蹴りだす感覚を身に着けることができる

競技ではなかなか使えませんが、芝や土、体育館でのトレーニングや遊びなどで使うと、体に良い変化をもたらすかもしれません!

走る動作、ステップ動作、ジャンプ動作などを伴う運動に使うことで、自然と足の動きで体を使える感覚になって行くと思います。

気になる方は是非お子さんに履かせてみてください!


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