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千社札(せんじゃふだ・せんしゃふだ)

某兄さんから聞いて、すごくいいなと思ったカルチャーの話、それが千社札。

千社札について

千社札(せんじゃふだ)とは、神社や仏閣に参拝を行った記念として貼る物で、自分の名前や住所を書き込んだお札のことである。愛好家は、「せんしゃふだ」と発音する[要出典]。おさめふだ、納札(のうさつ)ともいう。

ウィキペディア参照:
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/千社札

すでに緊急事態宣言も明け、仕事ではテレワークも解禁となり週末の居酒屋など、人の往来も活気も街は取り戻しつつあるのをそこはかとなく感じる。
個人の良心やモラルの呵責の程度はさておき、家から街、街から街、県外への流入も勢いづいた今だからこそ、この千社札をしたためたいと思った次第だ。

インダビルディングと声高には叫びづらいのだけれど、今日この時にこの場所に来れたこと、それが馴染みの場所や足が遠のいていた所であればこと更に伝えたいという心情がある。
現代でいうインスタのストーリーズの親しい人への公開みたいなもんで、意識が薄れた部分から腐り悪臭を放ち痛みも増えていくこともなく、日々その存在そのものが霧散していく過程にフォーカスし、しきりに自身の輪郭を再度確かめたいというのがいかにも現代人らしい。
一見悪いことなようで、その実、脳みそからスカして出てきた屁のような感情をつぶさに感じてしまうだけなのだから生理現象みたいなものなのかもしれない。
問題はどこで屁をこき、その屁が誰に嗅がれ、誰の鼓膜をノックするのか、だ。
大人なんだから然るべき放屁スキルと対応マニュアルくらいは改めて読み返すこともなくソラでいける。みんなそれぞれこいてるに決まっている。でもまだ屁と笑った時の前歯に羞恥とロマンに欠けると思う感情も持ち合わせているんだ、人間だもの。

デザインについても悩みどころはある

基本は一色刷りが渋くて好きだ。
なんなら紙のステッカーでつくってもコーヒーをぶっかけてエイジングしておきたいくらいだ。
そして、「どこをレペゼンするか」ここがなかなかに難しい。
分かりやすく九州から東京へ上京したてのヤングな立場なら間違いなく地元の九州の土地名でいい。問題は佐賀から福岡のような近場で、なおかつアイデンティティがこの10数年の間に転々とした縁もゆかりもない高々賃貸の住所をまさしくIDに刻み込むことに躊躇われる点なのだ。

またフォントも既存の類のものは一切使いたくない。
シールの台紙の材質にもこだわりたい。
近場の人間にはこのアイディアを先にやって欲しくはない

時は江戸時代、1772年、今なお語り継がれる「奇人」、そして出雲国松江藩の武士である天愚孔平の模倣で、かつ某兄さんから仕入れた情報に乗っかるだけなのに、ここにきてもなお自己の自画像が未だ描けない情けない男が僕なのだ。
いっそのこと無課金ユーザーでも使える小塚ゴシックオンリーの方がしっくりくるのかもしれない。

千社札のルール内でやりたい

きちんとしたいのは新参者の嗜み。
以下はウィキペディア参照

迷惑とされる行為

シールによる千社札の普及が、古くからある千社札の伝統や決まりを乱していると批判の対象になっている。

他人の千社札の上に貼る
特に「抜け」た跡に貼る場合などは、自覚無しに上貼りされることもある。

色札を貼る
本来は墨の単色刷りのもののみを貼るべきであり、目立つこのような札は貼るべきではない。さらに、悪質なものでは必要以上に名前以外の文字・絵を描いて宣伝に利用される場合もある。

はがしにくいシールを用いる
千社札は施設の都合により剥がされることもあることを考慮に入れ、そのような場合でも建物を傷つけない接着物を用いる必要がある。

指定文化財に貼る
文化財指定を受けた神社仏閣に千社札を貼る行為は文化財保護法に抵触する(史跡名勝天然記念物・重要文化財の場合5年以下の懲役若しくは禁錮又は30万円以下の罰金)。

このあたりはSNSのタグ付けなんかでアップデートはしていけそうだ。

いつかまたこのnoteを開いた時に、千社札のデザインが浮かんでいるような2022年にしたいなと思った。

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