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【特別対談】貧困の子どもを救うプラスワン・キャンペーン<国境なき子どもたち>

▼「プラスワン・キャンペーン」詳細、ご参加はこちらから

【バレンタイン&ホワイトデー「+1」キャンペーン 2023】
路上で生きる子どもたちに想いをこめて「+1(プラスワン)」の贈り物。
バングラデシュのストリートチルドレンに、愛情のこもった栄養ある温かい食事を、届ける活動です。

【概要】
本ページは、特定非営利活動法人「国境なき子どもたち」で広報を担当する岡田さんと長倉との対談記事です。

「国境なき子どもたち」は、1997年に日本で設立された国際協力NGOです。ノーベル平和賞を受賞した「国境なき医師団」の日本事務所を立ち上げるため来日したドミニク・レギュイエ氏とその有志が創設した団体で、これまでに15を越える国や地域において、18万人以上の子どもたちに教育機会の提供・自立の支援をしています。

対談では、

・「国境なき子どもたち」が取り組んでいる活動
・「国境なき子どもたち」が生まれた経緯
・貧困の子どもを救う「プラスワン・キャンペーン」とは?
・貧しい国に生まれた子どもの現状

について伺いました。

【長倉】:こんにちは、長倉です。<国境なき子どもたち>の広報をされている岡田 茜さんに、お話を伺います。岡田さんよろしくお願いします。

【岡田】:お願いします。

【長倉】:今日は、

・「国境なき子どもたち」がどんな活動をしているのか?
・どんな団体なのか?

について聞いていきたいと思います。
「国境なき子どもたち」は今どんな活動をされているんでしょうか?

世界の子どもを救う「国境なき子どもたち」の活動とは?

【岡田】:私たちは「国境を越えてすべての子どもに教育と友情を」をスローガンに国境を越えて、子ども1人1人が教育を受けて夢を描ける、子ども1人1人が周りから尊重されて、安心して健やかに成長できる社会を目指しています。

現在このスローガンを基に6つの国と地域で、教育支援活動、生活支援活動などを行っています。「極度の貧困家庭の子ども」や「シリア紛争の難民」「自然災害の影響にある子どもたち」を支援しています。

@KnK

【長倉】:例えば、どの国で支援をしていらっしゃるんでしょうか?

【岡田】:一番長くやっているところが、カンボジアとフィリピンです。この2カ国では、居住型の自立支援施設「若者の家」を運営しています。子どもたちが暮らし、ここから学校に通ったりしています。

あとは、年齢が高すぎて学校に戻るのは難しい子どもたちに「職業訓練の機会」を提供しています。

@KnK

パキスタンでは「女子教育」を普及させるため、学校を建てる支援を行っています。そして、 昨年 大洪水が起きたため、緊急支援も行っています。本当は教育支援がメインなのですが、水と衛生分野が1番の課題になっていたので。
ヨルダンでは主な活動として「シリア難民への支援の活動」を10年ほど続けています。
バングラデシュでは今回の「プラスワン・キャンペーン」に関わる「路上で生活している子どもたちの生活支援や教育支援」をしています。「ドロップインセンター」を開設し、食事支援や、シャワーや洗濯などの生活支援なども行っています。

ドロップ・イン・センターとは・・・
立ち寄って、くつろいだり相談したりできる公共の施設。

@KnK

【長倉】:現地で支援してる人は、どんな人なんですか?

【岡田】:カンボジアやフィリピンは現地法人化しており、スタッフは全員、各活動地の出身者です。バングラデシュとパキスタンでは、現地のNGOとパートナーシップを組み活動しています。
あとは、日本人の派遣員が今カンボジアとヨルダン、パレスチナにいます。外務省の助成金などを得て現地で事業展開する際に、派遣員を派遣し、事業プロジェクトを管理しています。

【長倉】:最初におっしゃられていた通り、困難な状況(例えば教育など)の国の子どもたちを、あらゆる手段で支援されているということですが「国境なき子どもたち」ができた経緯を説明していただけますでしょうか。

「国境なき子どもたち」はどうやって生まれたのか?

国境なき子どもたち創設者・ドミニク・レギュイエ


【岡田】
:1995年当時、国境なき医師団日本の事務局長を務めていたドミニクは、日本の子どもたちを海外に派遣する国内教育プロジェクト「子どもレポーター」をスタートさせました。
医師団がノーベル平和賞を受賞し、その存在を広く知られるようになってから、全国各地の子どもたちから「自分たちも何かできることはないか?」という電話の問い合わせがきていたらしいんですね。
そこで、ドミニクはせっかく子どもたちがこう言っているんだから、彼らを現地に派遣して、「子どもたちに現地のことをレポートしてもらおう!」と思いついたのが国境なき子どもたちの始まりと言われています。

そして、子どもたちとドミニクが、ベトナムを取材した際、路上で物乞いやものを売っている子どもたちと出逢ったとき、

@KnK

「温かい環境の中で、彼らがもっと勉強したり、学んだり、生活したり、そんな家族のような場所を作りたい」

と、一緒にいたレポーターと相談し、今の「若者の家」の前身になる施設を建てたんです。

【長倉】:全国から電話がきたっていうのは、日本の子どもたちからってことですよね?

【岡田】:そうですね。

【長倉】:今回、「プラスワン・キャンペーン」というキャンペーンをやっているということですが、これはどのようなキャンペーンになるんでしょう?

路上で暮らす子どもたちを救う「プラスワンキャンペーン」とは?

【岡田】:先ほどお話した、バングラデシュ首都のダッカで路上で生活している子どもたちは、誰に頼ることもなく、路上で日銭を稼ぎながら、時には物乞いをして生活しています。そのような子どもたちのために

ほほえみドロップインセンター」を2011年に立ち上げ、
子どもたちが本来の子どもらしく過ごせる居場所

を提供しています。その中では、朝と昼に食事を提供しており、食事提供が彼らがセンターに来るモチベーションにもなっているんです。その食事提供のための寄付を募っているのが、今回の

プラスワン・キャンペーン

です。

@KnK

彼らは、路上で本当に頼る人もいなく、手を差し伸べてくれる人もいない。いじめや暴力を受けたりもしています。大人のなかに混じって働いているので、喧嘩などが絶えないようなのです。孤独を抱えている彼らに、食事を提供する行為を通じて

「あなたたちを大切に思っている人たちが、ちゃんと見守っているんだよ」

という温かい気持ちを届けたいと思っています。

【長倉】:彼らは一人で、働いたり、物乞いをしたり、親と離れた状態で活動や生活をしている人たちなんですか?

なぜ、彼らは路上で暮らすことになったのか?

@KnK

【岡田】:そうですね。ダッカのスラム街で家族(最貧困家庭)と一緒に暮らしている子どもも中にはいます。しかし、ほとんどが都市部との経済格差が激しい農村の出身です。

農村部で貧しい村に生まれた子どもたちは、家計が厳しいので、親から「学校に行かなくていい」暴力を受けたり労働を強制されたりすることがあります。私がよく聞くのは、片方の親が亡くなった後、残っている親が再婚し、再婚相手から子どもが暴力を受けたり、さらにはもう一人の親も亡くなってしまい、再婚相手の再婚相手から暴力を振るわれたり、というケースです。

私たちが活動しているのは、ショドルガットという港街なのですが、フェリーが出ていて、地方都市とダッカ(首都)を結んでいるんです。
フェリーにヒョイっと乗っかって、ダッカまでたどり着いてきてしまう。そういう子たちが、そのまま港に住み着いて日銭を稼いで生きているということですね。

@KnK

【長倉】:想像できないくらい、相当過酷ですね。

【岡田】:そうですね。港に着いたら今度は誰も知る人がおらず、周りの大人から暴力を受けたり、川に突き落とされたりとか、されるらしいのです。

【長倉】:そういう子どもたち(ストリートチルドレン)に、ドロップインセンターで食事を提供する活動をしている。今回は、そこにプラスワン・キャンペーン」で、寄付を募っているということですよね。

【岡田】:はい。キャンペーンはホワイトデーの3月14日(火)まで実施しています。ぜひ、バングラデシュの子どもたちに温かいお気持ちを私たちと届けていただけますと、うれしく思います。よろしくお願いします。

【長倉】:本日はありがとうございました。

【岡田】:ありがとうございました。


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