昨日、ピーター・フォンダの訃報が流れた。
ピーター・フォンダといえば、

イージーライダー

だが、あの頃も今も変わらないなと。

人ってのは自由を求めながらも恐れてもいる。
というより、自由な連中を見るのが嫌なんだ。

とくに今は

「誰でもやればできる」時代

だ。
つまり、歴史を振り返ってみても、
これほど実力や能力でのし上がれる時代はなかったろう。

かつては世界中が階級制度だらけだったろうから、
生まれたときから将来は決まっていた。

ところが、

「誰でもやればできる」時代

になり、できない人は、

どんどん置いていかれ、
どんどん落ちこぼれていく、

という残酷な時代に突入した。
置いていかれた人たちは、

憎しみ

を抱いて生きることになる（全員ではないが）。

「自分ができないのは○○せい」

として、どんどんヘイト活動に入っていくだろう。
歴史的に見ても自由な雰囲気のあとにファシズムが流行ってきた。

おそらく人類史上もっとも自由になったのもかかわらず、
憎しみは減ってない。

これが人間の性なのかもしれない。
だから、イージーライダーの時代となにも変わっていない。

正直、自由と憎しみは広がる世界に処方箋はないだろう。
そんな世界でどう生きるべきかを今後も考えていきたい。
考えるのをやめてしまったとき人は最悪の選択をするから。

でも、今の日本人は何も考えることができなくなってしまっている。
とくに、私は若者と接する機会が多いが切実な問題だ。

だからこそ、少しでも考えるきっかけを与える存在になりたいと活動している。