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【書評】ビジネスモデル全史 2020年3月②

https://www.amazon.co.jp/dp/B00NOJRAKM/ref=cm_sw_r_cp_awdb_c_1E0FEbSMRQYGH

オススメする人

・ビジネスモデルの基本を知りたい人
・ビジネスモデルを深く味わいたい人
・人に紹介する小話が好きな人
・そこそこ長くても頑張って読める人

感想

今回で3回目。以前に読んだのが2017年、2019年7月。意外とそんなに時間経過していないけど、遠い昔に読んだような懐かしい感じがした。

しかし、名著だなぁ。何というか、結論じみたものがあるわけでは無いのだけど、次から次へと様々なビジネスモデルが湯水のように湧いてきて、本当に自分のビジネスセンスの幅の無さを実感させられるし、脳みそが刺激されて脳汁が出てくる。

センス。そうか、ビジネスは試行錯誤の賜物なのだな。モデルを組み合わせる事で、リソース効果を最大化させる。

一方で、ビジネスモデルとはアートであり栄枯盛衰。うまく行けば真似されるか、Leap(飛び抜けた)した斬新な手法でディスラプトされる。

企業が生き残るには、強固なモデルを継続させるのに追加して「ブランド」だよなと確信した。

最後に、時間軸的に交差することのない偉人たちを会話させる手法は斬新だなと思う一方で、孫さんとかご存命の人にあんな感じで発言させるの良いのか(?)と思ったり。笑

自分が出来ていること、出来ていないこと

・メーカーからサービス業への転換。
・AdobeのPDFのような、無料(リーダー)→有料(ライター)のビジネスモデルはできそうだけどできてない。
・三井高利のところ。①節気払い(ツケ払い)→その場で現金、②掛け値(値切り前提)→定価、③訪問販売→店前売り、④1反売り→切り売り、⑤分業による仕立て売り、当時の常識を覆し、現代の当たり前を作る。サービス開発事業部に活かせる視点。
(さらにそっから両替商になるとか胸熱。)
・何で儲けるかの視点、が抜けている。ジレッドの替え刃で儲かるように。
・「儲け方」「売り方」「作り方」の組み合わせで考える。

疑問点

・振り返れば当たり前なんだけど、なんで当時誰もAmazonが物流に巨大投資していたことの正当性が分からなかったのか。
・なぜ企業化するのか?の観点は非常に興味深かった。内部の方が取引コストが低減されるから個人では無く企業が巨大化していくのは理解できたが、今後本当に取引コストが低減して企業組織は縮小化していくものなのか。(参照:アメーバ経営、組織は合理的に失敗する。)

メモ

・NTTデータ、CAFISは120のカード会社、1600の金融機関、数十万の加盟店を繋いで1取引あたり3円強をチャージ。年間収入100億円以上。
・スタンフォード大学は、鉄道王リーランド・スタンフォードが妻と作った。15歳で亡くなった一人息子を思って。
・①関連付ける力、②質問力、③観察力、④実験力、⑤ネットワーク力

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