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ICCスタートアップカタパルトで準優勝するためにやったこと

9月3日に京都で実施されたICCのスタートアップカタパルトにて準優勝をさせて頂きました。

(僕らのAIR Designのプレゼンは1:42:28くらいからです。)

今回は正直言って優勝をすることしか考えていなかったので、優勝できずとても残念ではあるのですが、それでもそれなりに良いプレゼンができたかなと思うので、ここに至るまでに何を考えて、どんな準備をしたかを共有してみます。

何より、これからプレゼンする人のお役に立てたら嬉しいです!

優勝するための作戦

ICCのスタートアップカタパルトは審査員の投票によって順位が決まります。なので、優勝するのに必要なのは曖昧な審査基準を理解する事です。

僕が過去数年分眺めて仮定した審査基準はこれら5つのポイントです。

 ・ビジネスモデル
 ・市場性
 ・収益性
 ・トラクション
 ・社会課題解決性

特にICCにおいては「社会課題」がかなり重要視されているなと感じました。過去の大会を見ていても上位は「医療」と「農業」で、社会課題解決系が勝ちきっています。

作戦としては、社会課題解決を表現しつつ、それ以外のポイントを薄めることなく、プレゼンはパッション全開にして勢いで勝ち切る。

全体の流れとしてはこんな感じの盛り上がりで設計しました。

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・早いタイミング(1分30秒)で一つ目の盛り上がりを持ってくる。
・はじめはじっくり、最後に一番の盛り上がりを持ってくるように。
・前半のメッセージと最後のメッセージを「産業革命」というキャッチーなものにして統一して印象に残す。
・前半と後半の盛り上がりはDEMO動画を起点とする。

これが僕の作戦でした。

どんなスケジュールで何をしたのか

ここからは実際のスケジュールに沿って説明していきます。

5月21日 小林雅さんとの審査MTG。出場させてもらえるかの評価を受けつつ、その場でスライドのレビュー。かなりのフィードバックを頂く。

7月4日 だいぶ時間が空いての登壇決定後初のレビュー。一気に様々なフィードバックを頂く。当時の具体的な改善点のメモは下記。

 ・社会性、新しい産業を作る
 ・ブラックなデザイン業界、難しい買い手、両方ハッピーにします。
 ・マーケットプレイス的ビジネスモデル
 ・売上の積み上げと未来
 ・ユーザーの感謝の声
 ・LP自動化動画デモ

7月30日 レビューの最終回。あまり大きな指摘は無く終了。

8月21日(水) 本番10日前。あまりに心配になり、追加レビューのお願いをするとなんと快諾して頂く。雅さん、懐広い。

8月27日(火) 本当に最後のレビュー。
しかし、、、「上位に入るかもしれないが、1位は難しいかもね。」の厳しいお言葉を頂く。
ここで骨組みから全て作り直す事を決意する。寝れない日々が始まります。

8月28日(水) とは言え全体構成とは別に、デモ動画は別ラインで作っていてこの日に第一弾完成。テンション上がる。また社内のSlackに #icc対策室 を作る。

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スライドを4:3から16:9に全面改修。メンバーも正式にアサインし、(片手間だけど)6人がかりでそれぞれ対応を開始。

8月29日(木) がっつり4時間ほど時間を確保して骨組みを全面リニューアル。が、社会課題性にパンチが無くしっくり来ない。Slack上で議論をして、デザイナーの待遇の悪さ(給与の安さ)を訴求にすると決める。さらにデザイン業界の構造そのものを変えて行かないと立ち行かなくなる、をメッセージにする。ちょっと可能性を感じ始める。

8月30日(金) 別件でスケジュールが埋まりほとんど何もできず。

8月31日(土) 70%程度の完成になったので、僕が一通り流して、他のメンバーに見てもらいフィードバックをもらう。

9月1日(日) あとはデザインと動画の最終調整、となったのですが・・・

9月2日(月) 本番前日。

9時20分 ここで初めてプレゼンを動画で撮影して最終チェックのはずが・・・実際に声に出して流してみると前半がかなりどんくさい。

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(こんな感じで自撮りします。)

具体的には、始めのピークを開始1分30秒〜2分にもってきたいが2分35秒かかっている。急遽前半スライドの作り直し。

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前述している盛り上がり設計ではこうなったのですが、理想的には、1分30秒毎に盛り上げのポイントを持ってきて最終的にピークを持って行く事を意識しながら作り直す。

11時26分 2回目の撮影チェック。ピークが2分28秒。多少良くなったけどまだどんくさい。全体としては7分46秒。

12時24分 3回目。前半をかなりシンプルにした結果、1分52秒で初回ピーク。これで前半はほぼFIX。全体としては7分20秒。ほぼ流れが出来上がった。あとは二個目のデモ動画と後半最後の締めに向かった流れの修正。

13時31分 4回目。7分20秒。まだ後半がしっくりこないがここでタイムアップ。新幹線で京都へ移動開始。

14時30分 新幹線の中で、Wordでセリフシナリオを書き始める。これをやると、どこが流れとしておかしいのか分かるのでオススメです。

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17時25分 ホテルにチェックインして5回目の撮影チェック。7分41秒。かなりオーバーしているので数ページの削除とセリフの削減を検討する。また、2個目のデモ動画が分かりにくいので、テキストを東京チームに入れてもらう。が、オープニングパーティーがあるのでそちらに移動。

21時31分 ホテルに戻り、6回目の撮影チェック。7分24秒。最後のまとめがまだしっくりこない。あとオーバーしてるので1ページ削除。
さすがに飽きと疲れが来たので早めに就寝するもあんまり寝れず。

9月3日(火) 本番当日。

4時30分 起床。通しチェック。

5時54分 7回目の撮影チェック。7分35秒。まだオーバー。

6時15分 8回目の撮影チェック。7分9秒。OK。これで行ける。

7時15分 会場入り

そしてその後、他の人のプレゼンを聞きながら、会場の雰囲気からスライド1枚修正して本番。

本番は練習の延長線上なので、緊張というよりもワクワクの方が大きい。とにかく、楽しかった。

最後に結果発表。審査員からのコメントにガラパゴスの名前は無く不安になる。6位から発表される。意外な名前も出てくる。2位が2チーム。ああ、出てきてしまった。。。優勝のファストドクター菊池さんを賞賛するも、悔しい気持ちは拭いきれず。。。

以上が、僕がICCのスタートアップカタパルトへの参加を決めた時から本番までのざっとした流れです。

やって良かったこと

実際にやって良かった事をまとめてみたいと思います。

・専門家のレビューを入れる
 →やっぱりプロなので指摘が的確です。チャンスがあればなるべく多くしてもらうのが良いと思います。

・自分のプレゼンを動画で撮影して見る
 →どんだけ自分が分かりにくい事をプレゼンしているか良く分かります。また、大げさな抑揚を付けないと伝わらないなとか、間が大事だなとか、分かってきました。

・セリフを書く
 →頭の中ではスラスラといっているものも、実際に口に出すと全然流暢にいかない。テキストに起こしてセリフとして書いてみるとかなりすっきりします。

・自撮りする
 →恥ずかしいですが絶対にやった方が良いです。話してるスピード、構成、立ち姿、全て客観的に見れて改善点が見れます。

・参考にする人を決める
 →こんな感じにプレゼンしたいなという人を決めて動画を見まくって技を盗みました。ちなみに僕は小泉進次郎さんと橋下徹さんの街頭演説をめっちゃ見ました。

・過去の大会の動画を見る
 →僕の場合はICCですが結構見ました。正直、見るの嫌だったのですが、実際見てみると大会のクセというかそういうものが見えてきて非常に参考になります。

以上です。
是非、プレゼンの準備何して良いか分からない、緊張しいでいつもうまくできない、プレゼンが不安で嫌いです、というような方々の参考になれば嬉しいです!

さいごに

今回プレゼンをする事で、多くの人に見てもらえると言う意味ももちろんあったのですが、今回のプロセスを経る事で、僕らが社会に対してどんな価値を提供できるのかを改めて考えさせてもらえる機会をもらえた気がします。本当に素晴らしい経験でした。ありがとうございます。

そして、1年後のICCカタパルトグランプリに出場して、リベンジ優勝します!次は事業で優勝します!!

最後に、一番大事な事を!

AIR Designご興味ある方はこちらから是非ともお問い合わせをどうぞお願いします!!

宜しくお願いします!

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