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『続・リュウVSレッドブル』突き出しタンクの注意点【コマ撮り】

世界の感動時間を増やそう!コマ撮りアニメーターの篠原健太です。

今月15日に投稿したフィギュアコマ撮り『続・リュウVSレッドブル』はレッドブル・ジャパンさんとご一緒させていただいた作品です。


今回初めてコマ撮りに興味を持たれた方もいらっしゃるかもしれないので、ご説明させていただくと、実際にはフィギュアに支えを出しています。

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画面右にちょろっと見える機械はタンクと呼んでいます。

タンクについて

撮影をする時は支えを使っていて、デジタル編集で消しています。

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空舞台(カラブタイ)

バレてしまう支えを使う時は、空舞台(カラブタイ)という背景だけの素材も必ず撮ります。支えがバレてしまうことによって素材が足りなくなるので、それをカラブタイから救うのです。

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上の動画では、いとも簡単にタンクが消えていきますが、実際は編集ソフト(主にAdobeAE)を使って一コマ一コマ丁寧に消しています。

支えやタンクを使えばフィギュアが安定するので、アニメートがとてもスムーズに進みます。しかしそれによってアニメーターが気を使わないといけないこともあります。

例えば

・フィギュアと支えの接点をなるべく少ない範囲でシンプルにすること。

画像4

上の画像ではフィギュアとタンクが重なってしまっているので宜しくありません。編集の切り抜き作業が大変になってしまいます。フィギュアとタンクはできるだけ離して置き、支えが重なる面積をなるべく小さくしましょう。

・光の反射や影の影響がないところにタンクを置く。

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タンクをキーライト側に置いてしまうとタンク自体の影がフィギュアにかかってしまうことがあります。NGです。

画像6

こちらはフィギュアの影がタンクにかかってしまっています。この状態で撮ってしまうと、足りない影をレタッチで描いていく作業が増えてしまうのでNGです。

以上いくつか注意点を挙げましたが、支えを使う場合はアニメートだけでなく、支えの出し方にも気を配ります。照明や美術などの環境によって突き出し方も変わっていくので、アニメーターは演技やアクションと同時に突き出し方も考えていくのです。

お知らせ

コマ撮りイベント『アニマソン』企画に早くも波風が吹いています。ごめんさい。こんな思いをしたくないから頑張ってるのに…!なんてこった。


つづく!


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