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プレイリストの重要性

こんにちは。西村謙大(@harry_kenta)です。
私は音楽プレイリストをシェアできるサービス「DIGLE(ディグル)」を運営しています。

今回は「プレイリストの重要性」についてお話ししたいと思います

※Spotifyの話が中心となりますがご了承ください。またもう知ってるよって方は流してもらえればと思います。

note概要
・そもそもプレイリストってなに?
・プレイリストが
広げた音楽の聴き方
プレイリスト(プレイリスター)を用いたマーケティング戦略
・最後に

最近レーベル/アーティストの方々からサブスクの相談をされることが増えました。下記の記事を書いてから随分と時間が経ってしまったことを反省しております。。。

このnote以降、国内ではサブスクが浸透してきました。アーティスト/レーベルの方々の反応も変わってきました。それでもグローバルでみると、フィジカル(CD)が売れる日本は確実に3-5年遅れています。国内だけの状況を考えると、徐々に変わっていけばいいのではないかと思いますが、グローバルで考えると間違いなく取り残されています。

明らかにグローバルで日本人が活躍できるであろうポジションを他のアジア圏アーティストに取られています。

とは言え、日本の音楽業界自体が盛り上がりつつあり、僕としては嬉しく思います。
幸いなことに私たちが運営しているプレイリストサービス/メディアも徐々に注目されてきました。

そう言った背景から改めて「プレイリストの重要性」にまとめることにしました。
私自身もプレイリストを運用しておりますのでよろしければフォローしてください笑


そもそもプレイリストってなに?

"プレイリスト"って聞くと単純な楽曲のリストって思いますが、これがサブスク時代の音楽の聴き方を変えています。

"プレイリスト"について、僕は「複数の楽曲がリストになることによって、音楽に文脈がついたもの」だと考えています。文脈がつくことによって様々な聴かれ方がされると思っています。

アーティスト/楽曲依存の「コンテンツ消費」だけでなく、文脈やシーンで楽しむ「コンテキスト消費」を促進させてるもの、それが"プレイリスト"だと考えています。


プレイリストが広げた音楽の聴き方

Spotifyを開いてもらうとわかりやすいですが、様々なプレイリストが存在します。Spotify運営側が作成したプレイリストだけでかなりあります。

例えば、
ニューリリース
ランキング/チャート
シーン別(Office,Cafe,Workoutなど)
気分別
ジャンル別
アーティストベスト
パーソナライズされたもの
など

作成者にも色々なキュレーターが存在し、一般の人やメディア/ブランド、有名人、アーティスト/レーベルが展開しているものがあります。
様々なプレイリストから音楽を全く知らなくても今のシーン、気分によって選べるので、明らかに音楽の聴き方が広がっています。

このように音楽の聴き方を広めているプレイリストは音楽好きではない人でも利用していて、日々の生活を豊かにしてるのではないかと考えています。これを後押ししている背景にはスマートスピーカーの普及もあると思います。

音楽がライフスタイルの中でよりインテリアとして空間を演出するために機能してるのではないかと思います。

ストリーミングによって生まれたもうひとつの大きな変化は、プレイリストの強大化だ。アンケートによれば、今や消費者の54%が、アルバムではなくプレイリストで音楽を聴いている。(TechCrunchより)
https://jp.techcrunch.com/2018/04/24/2018-04-23-43-of-music-revenues-came-from-streaming-last-year/

実際グローバルでは54%がアルバムではなく、プレイリストで聴いているというデータも出ていて非常に興味深いです。


プレイリスト(プレイリスター)を用いたマーケティング戦略

ここからは少しアーティスト/レーベル向けの内容になります。
海外ではプレイリストで聴くことが浸透してきているとご紹介しました。アーティスト/レーベルの立場で言うと、影響力のあるプレイリストに入っただけでかなり再生されたと言うお話をよく耳にします。

サブスクで再生回数(≒音源収入)を稼ぐためにはプレイリストに入ることが最も重要で、それが影響力のあるプレイリスト(フォロワーが多く、マイクロインフルエンサーがついたプレイリスト)ほど良い訳です。

海外のリスナーが作ったプレイリストを見ると、数万/数十万フォローのプレイリストをよく拝見します。既にプレイリストを作る人"プレイリスター"がインフルエンサーとして機能している訳です。

もう知ってる方も多いと思いますが、プレイリスターにアプローチできるグローバルサイトを2つご紹介いたします。

一つ目は「Submithub」です。
https://www.submithub.com/
Spotify楽曲URLと音源をアップロードすることで、世界中のサブミッションメディアにアプローチできるサイトです。料金も安いですが、ハードルが少し高いかもしれません。アプローチ側からちゃんとフィードバックがあるのが良いです。気に入ってもらえればプレイリストやメディアなどで紹介してもらえます。

二つ目は「PlaylistPush」です。
https://playlistpush.com/
こちらはプレイリスターとアーティストをマッチングさせるサイトです。料金が高めです。プレイリスター側からOKが出れば、プレイリストに入れてもらえます。

日本ではまだまだ影響力のあるプレイリストが少ないです。ただ既にプレイリストをウォッチしてる感度の高いアーティスト/レーベルもいて、その方々は確実に成果を出しています。サブスクのリスナーが今後増えていけば、一気にブレイクスルーすることもあり得ます。
サブスクの世界でヒットを目指しているアーティストに関しては、いち早くプレイリストを用いたマーケティングをすべきだと考えています。

私たちが運営するDIGLEでは引き続き影響力のあるプレイリストをウォッチして、皆さんに情報提供できればと思います。


最後に

今回「プレイリストの重要性」についてお話しさせていただきました。

プレイリストは"サブスク時代のヒットを生み出すもの"と言っても過言ではありません。既に海外ではたくさんのヒットが生まれています。

プレイリストはリスナーにとって音楽の楽しみを広げてくれ、生活を豊かにしてくれます。
アーティストにとっては今後欠かせない重要なマーケティングツールです。

リスナーにとっても、アーティストにとっても、音楽でより生活を豊かにして欲しい、そんな想いでプレイリストを用いたサービス"DIGLE"を運営しております。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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