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大ヒット"YOASOBI「アイドル」”から学ぶ5つのポイント

(写真出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000628.000055377.html

はじめまして。
音楽ベンチャーをしている西村です。

YOASOBI「アイドル」は現在も快進撃を続けています。オリコン社は、7月6日付「オリコンデイリーストリーミングランキング」で228.3万回再生を記録し、累積再生数3億回を突破したと発表しています。

本日は私なりの目線で"YOASOBI「アイドル」から学ぶ5つのポイント"について話したいと思います。著名な方々がすでに大変有益な考察をされておりますので、参考程度にご覧いただけますと幸いです。

1.世界基準を意識した日本らしさ

海外のトレンドである「ヒップホップ」を意識した曲になっているのはもちろんですが、J-POPやボカロ文化など日本の良さをしっかり残している点です。近年K-POPの勢いが凄く、彼らを準えるJ-POPも増えていたのですが、アイドルに関しては聴いた瞬間に日本っぽいなと想起できるのは印象的でした。

2.情報量の多さ

この楽曲はとても情報量が多く、噛むほどに味がでるスルメのようなイメージで、聴けば聴くほど虜になっていく楽曲だと感じました。展開の速さや言葉の多さがポイントになっていて、1度聴くだけでは楽曲の理解が追いつかず、何回もリピートしようという行動が生まれます。そして、何回もリピートしていると楽曲の深さ・凄さに気づき、さらに聴いてしまうという好循環が生まれているように感じます。
加えて、何回も再生したくなる楽曲の長さが重要で、リピートしやすい長さで、1再生だと物足りない長さというもポイントです。

3.コンテンツのクロスオーバー

近年、音楽を大ヒットをさせるには音楽コンテンツだけでは難しく、様々なコンテンツとのクロスオーバーが必要だと私は考えています。あえて言及することではありませんが、今回のヒットにはアニメ「【推しの子】」の影響は大きいと考えられます。いち早く世界中のアニメ好きにアプローチできたのは大きな要因でしょう。またとても緻密で素晴らしいと思ったのが、アニメの最新話公開に合わせたYOASOBIの各SNSアカウントの展開でした。
様々なコンテンツで溢れているこの世の中、いかに楽曲との接点を増やすか、とても重要だと思います。

4.UGCを最大限活用(歌ってみた、踊ってみた等)

先ほど述べた通り、楽曲との接点を増やすことがとても重要です。UGCを最大限活用することはその一つです。この楽曲は「歌ってみた」「踊ってみた」どちらの需要にも刺さったのがとても印象です。
「歌ってみた」という点では、非常に難易度の高い楽曲になっていて、「歌えた。凄い。」という承認欲求を満たせる楽曲になっています。UGCは偶発的に生まれるものなので、仕込むのは難しいと考えておりますが、UGCを生み出す要素を作っておくことは非常に重要だと考えています。
続いて「踊ってみた」ですが、アイドルを題材としたアニメの主題歌ということもあり、たくさんのアイドル・元アイドルの方々が「踊ってみた」動画を公開しているのが印象的でした。公式として、TikTokで楽曲の複数のパートを公開し、いろんなパターンの「踊ってみた」に対応できるようにしたのは一つのポイントでしょう。

5.楽曲リリースと並行したツアー(パフォーマンスの素晴らしさ)

楽曲リリースと並行してツアーが行われていました。2023.6.4にさいたまスーパーアリーナで行われた『YOASOBI ARENA TOUR 2023 "電光石火"』の「アイドル」の映像が公開されていますので、ぜひご覧ください。
パフォーマンスがとても素晴らしく、熱量が本当すごいです。生で楽曲を楽しんだファンがもっと楽曲を好きになり、楽曲の勢いを加速させたのでとも考えられます。

さいごに

私なりの目線で"YOASOBI「アイドル」から学ぶ5つのポイント"について話しました。何か一つでも参考になれば嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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