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寸法感覚を掴む、手の動かし方の種類

大分中津にいる友人夫婦の家づくりのサポートいってきました。
僕の今回の役割は「モノとヒトの寸法・距離感覚」を伝えること。
家具の大きさ、配置、人の目線の高さと距離感覚、肌感覚。
伝わったかな、と思います。あとは空間に落とし込めるかですね。
いい打ち合わせでした。

ふたりがやっている工事は完全DIY。内装を壊し、躯体を露出、構造の補強をするところから作っていて、かなり時間もお金もぶっこんでいました。

工事がはじまって約1年だそう。それも土日のみの工事で、仲間たちに協力してもらいながら作っていて、ちょっと疲労も溜まってるみたい。ヘロヘロな感じもしたけれども、ふたりにとってとても大切な時間になっているなと思いました。DIYでここまでやるとは・・と、ちょっとたじろいた。いやしかし、こういうパッション溢れる現場は久々で関われてよかったです。

あと、現場に入って改めて思ったのは「ものづくり脳」と「設計脳」っていうのは違うってこと。両立するのはなかなか難しいなって思います。

DIYの現場で行き詰まるのは、設計図の把握ができなくなることと、段取りの崩壊ですね(笑)いろいろな工程がごっちゃになると大変なことになる。そうやって行き詰まったら、立ち止まること、休むことも大切だなと思います。今回みたいに第三者に現場状況を整理することも大事ですね。いっぺんにやることが見えてきます。

即興的なものづくりは面白いものができやすいけど、大枠の設計は必要です。でも設計するってそんなに大層なことじゃないです。そこは構えて欲しくないところっすね。この3段階でやれば簡単です。
①方眼紙を用意して、1/10の大きさとかで小さくスケッチしてみる。
②実際現場に1/1の大きさで直接マスキングテープを貼ってみる。
③現場にあるもので立体に配置、身体の感覚で感じてみる。
この手順でやっていけば、作ろうとイメージした空間(もの)が身体感覚でつかめます。

イメージできたものは作れる。
ディティールが細かければ細かいほど思い描いたものが作れます。
逆に描けないものは作れない。きっとモノづくりもそうだし、プロジェクトでも生き方もそうっすね。

描くための細かいディティールは、出会いと観察から生まれてくるし、そこに人の生き方、好みが見えてくるから自分のモノづくりも、他の人のモノづくりも面白いって思います。

今回の大分出張でDIYサポートっていうのもニーズはあるんだろうなって思いました。今後こういう仕事も請けたいなって思います。可能性はいろいろ広がる。

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