幽閉前の妄想

 日本は政府レヴェルのイニシャティヴが必要な対策―網羅的検査など―をやっていないので、感染者数が「低い」。ただ、ミッドレヴェル(厚労省及びそこでの専門家会議)そして現場の医療は日本的きめ細かさと素早さで対応しているので死亡者が少ないのでは。死亡者数は医師法や感染症に関する法律により報告が義務付けされています。取りこぼしはあるかもしれませんが、日本の医療レヴェルの高さから―これは強い仮定です—発表され死亡者に関してはた実数とあまり変わらないのでは、と思います。
 日本では他国と違って大きい医療機関に行く取引費用(予約なしの外来が当たり前、あと保険など)がほぼゼロなのも大きいのでは。あともともとマスク天国でさらに僕が住んでいた80年代までの昔と違って神経質なほどの潔癖癖があるという他国と比較する際言及されないファクターも大きく機能しているのでは?あくまでも憶測です。
 さらに日本は他の国に比べて異常といえるぐらいに簡単にCTとMRIをします。それで簡単に肺炎って診断できます。ここからPCR検査をするので、どうしても感染者数が低めに出る仕組みになっています。この異常な数のCTというのも国際比較では出てこないパラメータです。
 ところで今回指数関数的に感染者が伸びているのは大きな集まりに感染者が混じり、そこでたくさん感染した人が自分の属している集団に持ち帰り、大規模感染が起きる―いわゆるクラスター化―ようながします(韓国の大邱、フランスのミュルーズ、イランのコム、イタリアは残念ながらわかりません)。
 疫学的に調査しなければいけませんが、日本はもしかしたらこのような大きなクラスター化現象がおきていなく、パラパラと広範囲だが少ない人数の中で感染しているので爆発的伝染がない?これももちろん憶測です。
 今回の肺炎の特筆するところは疫学的(感染の強力さ)、病理学的(今までの肺炎の症状と違う)にも定常理解がないので専門家さえも恐れていることです。フランス政府の全面的な外出禁止令を出した対処法はもしかしたら正しいのかもしれません。

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