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【個人情報保護士】一発合格への道

2022年9月の個人情報保護士認定試験(全日本情報学習振興協会主催)を受験して合格しましたので記録しておきます。
勉強方法などの情報がどなたかのお役に立てれば幸いです。

概要

試験は課題Ⅰと課題Ⅱから成っており、課題Ⅰは個人情報保護の総論、課題Ⅱは個人情報保護の対策と情報セキュリティです。
課題Ⅰは個人情報保護法の理解を、課題Ⅱは情報セキュリティの技術的な対策を問う内容で構成されています。
それぞれ50問ずつで計100問、休憩なしで150分ノンストップ1本勝負の試験です。途中退席不可ですが、トイレは申し出れば行けます。
受験方法はオンラインもありますが、120度又は360度広角Webカメラが必要です。僕はカメラの用意の手間よりも会場での受験を選びました。
公式サイトはこちら。

難易度と必要な勉強時間

難易度

試験内容と出題は比較的素直で、引っ掛け問題はほぼありません。
勉強しないと取れませんが、素直に勉強すれば取れます。訳のわからない問題は基本的にないと考えて差し支えありません。
課題Ⅰ、課題Ⅱ各70%以上で合格です。合格率は30~40%程度。
僕自身は課題Ⅰの個人情報保護の総論が取っつきにくく、やや苦手意識がありました。
課題Ⅱは情報セキュリティの基礎的な内容であり、以前IPAの情報セキュリティアドミニストレータ試験(2008年で終了)も取ったことがあり、軽く流す程度で済みました。
いずれも基礎的な内容とはいえ、初めて学ぶ人にとっては覚えることも多いですし、理解が難しい箇所も多いかもしれません。過去問で出題傾向を押さえるのが近道です。
直近の法改正(2022年4月)の内容を問う問題も出題されますので、過去問も最新のものから解くようにしましょう。

必要な勉強時間

合格するには学習時間20時間が必要と聞きましたが、僕は50時間以上勉強したと思います。もし20時間で合格できたかと問われると自信ないです。
勉強時間は、在宅勤務日は早朝1時間、出社日は電車内で勉強しました。
時期的には、試験の3か月程前から学習開始しています。

実践した勉強方法

公式テキストと公式問題集を購入し、問題集を中心に解きました。
1回目は解答を見ながら。解説だけで理解できない箇所は公式テキストを参照する。2回目は解答を見ずに解く。
資格試験合格に向けた王道の勉強法はこちら。

  1. 問題集から始めて問題の傾向を把握する

  2. 分からない箇所があれば必要に応じてテキストを読んで理解を深める

これだけで合格にたどり着けます。
ただし、この試験の公式テキストは、正直全くイケていないので、これから勉強を始める方は、公式以外の参考書を利用することを強くお勧めします。
公式テキストで最も不便なのは索引がないこと。キーワードからその内容を知りたいと思っても、索引がないから調べられない。仕方なく目次からそれっぽい箇所を探すものの、結局見つけられないこともあって、非効率なことこの上ない。
インターネットで検索して調べることもしましたが、それだとテキストの役割を果たさないですよね。他の参考書は試していませんが、公式以外で出版されている自分に合った参考書を利用することを強くお勧めします。公式だからよいということはありません。

公式問題集は、6月に買った時点では2022年4月の法改正対応版が出ておらず、7月に対応版が出たので買い直しました。9月に試験があるのに、出題範囲に対応した公式問題集の出版が7月って遅すぎませんかね。
もっとも、この試験は年に4回あるので、問題集の編集者は試験日程を考慮せずに制作・出版しているのかも知れません。同じ設問が2度出てくるといった明らかな誤植も複数あって、公式サイトで差し替え問題が掲載されていました。

試験の2日前と前日は、経済産業省の「個人情報保護法ガイドライン(通則編)」を通読しました。

この資料、PDFで182ページというかなりのボリュームがありますが、非常に重要な資料ですので読んでおくことをお勧めします。ここに記載されている事例をもとに出題されることもよくありますし、今回の試験では、別添の資料から出題された設問もあります。
むしろ、この資料をきちんと読み込めていれば、公式テキストの半分は読まなくてもよい。いや、公式テキストがこのガイドラインを構成しなおして作られているというべきか。それくらい重要です。
問題集を解くより前にこのガイドラインを読むのもよいと思います。
主催者が公式テキストを作成しているのに、本番の試験では公式テキスト以外からも出題されます。その是非はともかく、押さえておく範囲は広めに考えておいた方が安全ではあります。

出題された設問の出典

2022年9月の試験で出題された設問のうち、出典の記載があるものは以下の通りです。もし余裕があれば目を通しておくとよいでしょう。経産省のガイドラインは必読。

自己採点

自己採点結果は、課題Ⅰが42/44、課題Ⅱが44/50で正答率86%でした。
試験中に見直した際、迷った末に解答を変えた問題が5問ありまして、その結果は2勝3敗。迷うくらいならそのままの方がよかった。
四枝択一式の試験ですが、回答「ウ」が5回続いた箇所があって、試験中どこかに間違いがないか見直したものの、強い気持ちでそのままにしたところはそれで正解でした。

合格発表

合格発表は試験の1か月後。
Webで確認できるようですがすっかり忘れていたところ、2日後に郵便で合格証書と認定証(カード)が送られてきました。
採点結果の詳細は特に同封されていません。

受験を考えている方の参考になれば幸いです。
よい結果となりますように。

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