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【最終話】欧州旅行記2024 バルセロナ編4 凱旋門そして帰国

欧州旅行記11話目。前回の記事はこちら。

3月8日。旅程12日目。バルセロナを発ち日本に帰る日。
10泊13日のヨーロッパ旅行が終わろうとしている。


朝食会場の話

ホテルの朝食はビュッフェ形式。
バルセロナでは、じゃがいもの入ったスパニッシュオムレツがあったのでそれをチョイス。

最終日の朝食

朝食会場に行くと、前日グエル公園で写真を撮ってくれた日本人夫婦に偶然の再会。話を聞くと、今回は新婚旅行で、スペインの次はパリに行くという。
パリは数日前僕らが怖い思いをした国なので、スリ未遂に遭った顛末と、くれぐれも気を付けるようにと伝える。折り目正しく、たいへん感じのよい美男美女。お互いに旅の無事を祈って別れた。

カサ・バトリョに入れず

帰国のフライトは15時10分。宿泊しているホテル、エル・アベニーダ・パレスのチェックアウト時刻は12時と余裕がある。
そこで、午前中に可能な限り観光してからチェックアウトし、徒歩5分のカタルーニャ広場から空港行きの直通バスに乗ればちょうどいい時間だろうと見積もっていた。
同じくホテルから徒歩5分の場所にあるカサ・バトリョの予約時間は、朝9時。ところが、荷造りに手間取り、現地到着が40分も遅れてしまった。
これまでの観光地も多少時間を過ぎたことはあったものの、ここまでの遅れは初めて。入り口でオンラインチケットを提示すると、スタッフにチケット購入窓口に行くよう指示される。
そして窓口で言われたのは、既に予約時間が過ぎており今すぐの入場はできないことと、入場時間は10時45分になること。
一瞬迷ったが、僕らは時間がないので入場はあきらめる旨を伝えた。
今日の最優先事項は、間違いなく帰国の便に乗ること。
10時45分に入場して12時までにホテルに戻ることは、不可能ではないかもしれないが、建物内部は順路が決まっているものと思われ、混雑で思うように進めなければ時間までに出てこられるかは確実性を欠く。
危ない橋を渡ることはできない。
残念ではあるものの、予約時間に来られなかったのはこちらに非がある話なので仕方ない。

カサ・バトリョ

もっとも、サグラダ・ファミリアに2回入場し、既にバルセロナにやってきた目的を果たした気持ちになっていたこともあり、無理にカサ・バトリョを詰め込まなくてもよいように思えた部分はある。
建物前で軽く記念撮影だけ済ませる。

バルセロナ凱旋門を目指せ

思いがけず少しだけ時間が空いたこともあり、せっかくなので別の場所を検討。海の近くにバルセロナ凱旋門がある。地下鉄を使えば10分ちょっと。
すぐ行くぞ。

バルセロナ凱旋門

来ました!バルセロナ凱旋門!
快晴の青空に映える。

バルセロナ凱旋門から海の方へ向かう道

バルセロナ凱旋門を背に海の方を見るとこんな感じ。
夏のような青空。3月上旬だよ。
地図を見るとこの先には広い公園があり、さらにその先に海があるようだが、時間的にこれ以上進む余裕はない。空気だけ堪能してホテルに戻る。
それでも、十分よい景色を見ることができて満足。

最後のチェックアウト

ホテルに戻ってチェックアウトを済ませる。

エル・アベニーダ・パレスのロビー

スタッフは最後まで完璧で、忘れ物がないかの確認に加えて、タクシーの手配は必要ないかとまで訊いてくれた。素晴らしいホテルだった。

カタルーニャ広場。鳩が異常に多い。

カタルーニャ広場からバルセロナ=エル・プラット空港への直通バスに乗り込み、街並みを見ながらバルセロナに別れを告げる。

バルセロナで最後に食べたイベリコ豚のバゲット

空港で最後に食べたのは、着いた時と同じイベリコ豚のバゲット。

またいつか。

離陸。
ありがとうスペイン。ありがとうヨーロッパ。またいつか。
こんなに長く旅行したことはないし、ここまで充実した旅もない。濃くて楽しい旅だった。
帰りの便も行きと同じ、安定のエミレーツ航空。

ドバイ上空

もちろん、乗り継ぎも行きと同じくドバイ国際空港。
今回は空港内で電車には乗らなかったが、同じターミナル内なのに乗り継ぎの搭乗ゲートがやたら遠い。空港内の人が歩く通路を電気自動車が走っていて人を乗せている。乗り場を見なかったけれど、あれって誰でも乗れるのかな。
ドバイ着が0時35分で、成田行きの出発が2時55分。深夜だというのに昼間のように賑わっていて、時間の感覚が全くない。
カフェでテイクアウトのパンを3つ買って2,000円。(行きは店内で食べて2人で8,000円かかったので学習した。)

帰りの方が行きよりも短い気がする…と思ったら、実際4時間短かった。行きはトランジット込みで22時間、帰りは18時間。
ドバイから日本に向かうフライトでは、日本人の客室乗務員が6名乗っていて、案内も日本語。それで安心するということは、なんだかんだいって、やっぱり英語圏内では多少緊張していたんだな。

戸惑いの税関検査

日本への入国手続きで、他の国になくて戸惑ったのが税関検査。
税関が必要になるのは、申告が必要な特殊なもの(酒・たばこ)や高額の現金だけが対象かと思っていたが、そうではなかった。
検疫検査と入国審査が終わり、さあ帰ろうと思ったら、税関検査を通らないゲートが存在しなかったので、そこで初めて税関検査が全員必要と気付いた。
看板に、「税関検査は入国する皆さまにお願いしております」と書いてあるのを見ても、「お願い」とあるので対象の人だけが任意提出する書類なのかと思った。提出しないと出られないなら、「お願い」ではなく「必須」とか「義務」と書いておいてほしいよ。
日本への入国者する全員が、備え付けの用紙に記入して窓口に提出するか、オンライン(Visit Japan Web)で入力し、表示されるQRコードを窓口で読み取ってもらわないと日本に入国できない。おいおいマジかよ…。

僕らはオンラインを選択したが、その場でアカウントを作成して住所等の情報を入力する必要があり、入国直前で足止めを食らってしまった。
しかも、質問内容も実効性の面から首をかしげる内容。
最初の質問が「麻薬、鉄砲、爆発物等を持っていますか?」で、万が一意図的に持って入国を図っていたとしたら、絶対正直に答える筈がない。これを自己申告の用紙に記入させ、入国者全員に手続きの手間をかけさせる意味があるのだろうか。謎of謎。
まさか旅の一番最後に最難関の手続きがあるとは。
日本語が通じる場所だからよかったものの、これが知らずに異国の地だったら途方に暮れていたかもしれない。いや、逆に日本での手続きだから、旅行の下調べの際に気付かなかったのか。ユーロスターの乗り方や審査は調べても、日本の入国手続きについては全く無防備だった。
ここは簡素化してほしいなあ。

さいごに

これにて、ロンドン・パリ・バルセロナをめぐる10泊13日の旅行はおしまいです。お読み下さってありがとうございました。
見たもの、感じたこと、考えたことを忘れる前になるべく記録しておきたくて、全11話、35,000字を費やして長々と綴ってしまいました。旅行記なので基本的にすべて時系列で書きましたが、費用やTipsは、後日別記事にまとめる予定です。
それでは、皆さまもどうかよい旅を!

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