マンガエージェントとしての電脳マヴォ

#電脳マヴォ は現在、某社と組んで作家さんと共に完全新作漫画を制作中です。マヴォは編集担当ですが、作家の著作権を代理するエージェントとして参加してます。作品の権利は電脳マヴォが管理しますが、原稿料は某社が出してくれます。作品は英語にも翻訳され、某社の海外サイトで公開する予定です。

情報公開できる時期が来たら、詳しいことを公表します。第二弾・第三弾も準備中です。

新作を原稿料を支払って制作・発表するのは、マヴォの積年の悲願でしたが、理解ある企業と提携することで、それがようやく可能になりました。マヴォの仕事は、企業との交渉以外は、雑誌編集者の仕事と変わりがないです。その企業さんは、外国人社員を雇って、自社内で翻訳体制を構築しています。

この仕事のミソは、あらかじめ契約で180ページ分の原稿料が保証されていることで、中途での打ち切りはありません。180ページが完成した段階で、作品が評価されれば、次の契約交渉に入ります。この方式は多分日本では初めてで、作家さんにとっては理想的な条件ではないかと思います。

「連載契約」というのは、私は日本では前例を知りません。こうした契約ベースの仕事がスタンダードになるよう、頑張りたいと思います。

【追記】180ページというのは、ほぼ単行本一冊分ですが、作品としてひとつの話をまとめるには十分なページ数ではないかと思います。このまま単行本にもできます。さらに設定とキャラクター、そして「大きな物語」を設定しておけば、続編も作りやすい形態ではないかと考えてます。

ゲームで言うなら、ワンステージで中ボスを倒したところで「終わり」にも「続く」にもできます。いつ打ち切られるか分からない商業誌連載の場合、作家は非常に不安な状態に置かれるわけですが、180Pまでは最後まで連載を保証するということであれば、遙かに計画的に作品が執筆できるわけです。

この発想は、テレビドラマの「クール制」から思いつきました。漫画連載も単行本一冊で「ワンクール」ということにして、最初から契約で原稿料を保証しておけば、作家さんの安心感は強いと思うのです。もちろん契約ですから、作家さんは確実に180ページを仕上げなければならない義務を負います。

そこで、編集者兼エージェントの出番になるのです。仕事としては、作家さんをサポートし、アイデアの相談にも乗り、煩雑な契約業務の一切を代行します。作家さんは、作品執筆に集中できるわけです。電脳マヴォとしては、エージェント料込みの制作費を企業様に請求するわけです。

海外市場は、手塚・大友・鳥山のようなごく一部のビッグネームを除けば、日本での知名度は関係がない世界です。これは、新人には非常に有利な世界ではないかと思います。今のマヴォにビッグネームに原稿を依頼する力はありませんが、最初から「新人勝負」なら、それなりの戦いが出来る自信があります。

(2017年6月29日 竹熊健太郎)

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