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創業3期目の学生ベンチャーになんとなく入社して、気付けば10年が経ちました

今さらですが、noteをはじめました。

ナイル株式会社という、現在100名ほどの規模のベンチャー企業で、取締役として主に人事を担当しています。noteでは主に人や組織、マネジメントなど自分の仕事に関わることについて書いていくつもりです。

入社した10年前

入社の経緯は長くなる上にろくでもないので割愛しますが、「フリーター生活にも飽きたからどこか適当に正社員として就職しようかな」くらいのノリで入社しました。それが今から10年前、2009年2月16日です。

入社したときは、創業3期目に入ったばかりのころで、言ってしまえば文字通り「何もない」状態でした。

当時から20名強のスタッフがいて、自社商品もあって、10名くらいの営業マンが必至で販売し一定程度の売上もありました。ですが、逆に言えばあったのはそれだけです。ひとことでいえば苦境の状況にありました。

以前、社長である高橋が、ほとんど反省の歴史でしかなかったような時代を指して「あのときがあったから今がある」のように美談として語るな、と言っていたことがあり、

本当にそのとおりだと思うので、どれだけ苦境だったかはみなさんのご想像にお任せします。が、少なくとも、「非常に大変な時代だった」という言葉に一切の誇張もありません。

これまでの10年間

それから10年、いち営業マンとして、事業部長として、取締役として。また、SEOの専門家として、自社Webサービスの運営責任者として、新規事業立ち上げ責任者として、そして現在は人事責任者として。振り返ればけっこう色んなことをやってきました。

そして、色んなことをやった結果、何をこの会社に残せたのか?と考えると、反省ももちろんたくさんありますが、それなりに多くのものを残してこれたと思っています。

ただ、それは「自分だからここまで持ってこれた」という意味ではなく、「自分がいなければ、今とは違う会社になっていただろう」という意味です。さらに言えば、もし自分がいなければ別の人が自分とは全く別のことをやって、もっと良い結果をもっと早く出せていたかもしれません。

それでも、10年前には何も持っていなかった会社は、今では少しずつですが社員・取引先・ユーザーのみなさまに必要とされる存在になってきていると思いますし、同じく10年前、社会人としては「ゼロ」だった自分という存在も、今では社会における何者か、くらいにはなれたと思います。

これから

例えば、自分がある日ナイルから突然離れたらどうなるか?を想像すると、

・何ヶ月間か、自分が仕事で関わっている人たちがバタバタする
・別の人が代わりを担当し、収束していつもどおりみんなは仕事する

謙遜ではなく、現実的にこれくらいだと思います。ずっと昔はそう言えたかわかりませんが、今は間違いなくそういうフェーズです。

ですので、自分がいなければ回らない、成長しない、だから自分が頑張るのだ、ではなく、代わりはいくらでもいるし、自分よりもはるかに有能な人が世の中にたくさんいる中で、それでも自分は任された仕事がある以上、そこでベストを尽くすのだ、が最近のモチベーションです。

2019年から、初めて事業から完全に離れて人事専任となりました。より強固で、より優れた組織をつくり、ナイルを次以降のステップに推し進めるための土台をつくることがこれから自分が為すべき仕事です。

HR業界の人間としては完全にビギナーですので、業界のみなさんぜひお手柔らかにお願いします。

最後に、独立しないの?とか他の会社見てみようとか思わないの?とか聞かれることも多いですが、今のところはそういう予定もありません。

ということで、ナイルメンバーおよび仕事関係者のみなさま、今後ともよろしくお願いします。


P.S.
冒頭のアイキャッチ写真は約9年前、何人かでなんとなく深夜のノリでレンタカー借りて箱根にいったものの誰も手持ちがなく温泉入れずトンボ返りする途中、明け方の鎌倉由比ガ浜にて。撮影者ふくむ全員、未だにナイルの主要メンバーとして活躍してくれていて、個人的に好きな写真。

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