40. BURBERRY SUMMER 2024 コレクションレヴュー
こんばんは、羽生です。
9月18日、ダニエル・リーが手掛ける3回目のコレクションSUMMER2024がロンドンで開催されました。
今回は、ロンドンの中心地から少し離れた地元民が集まるハイベリー・フィールズの公園にテントを張りその中でショーが行われました。
テントの外には、NORMAN'S CAFE(ノーマンズ・カフェ)のフードトラックが出ていて、イギリス北部の伝統料理がゲストに振る舞われたみたいです。
(イギリス北部はダニエルが生まれ育った場所。)
前回同様、ブランドのアイデンティティと英国らしさを強調したコレクションでした。
少しずつ幅を広げ、新しいバーバリーのイメージを、地固めすると言ったら良いのでしょうか。
ただ前回はダークな雰囲気でしたが、今回は少し陽が差したような印象を受けました。
まずはブランドのアイデンティティについてです。
その1つがトレンチコート。
冒頭ではシャープな細身のシルエットのトレンチコートが登場。
ウェスト位置を下げたベルトループが新鮮で、それにより一層肩のラインや細身のシルエットが強調されていました。
そのシルエットを意識して、エポレットが大きめに作られていたのが印象的でした。
それ以外でも、トレンチコートは様々な見せ方で登場していました。
まず春夏だけに、よりライトな素材を使用された物が多かったようです。
またトレンチコートのディテールを使用したシャツ等も面白かったです。
ディテールの使用と言う部分で、BURBERRYのbや馬上の騎士をモチーフにしたバッグの留め具やチェーンを解体した物を柄に興し、洋服に使用したアイテムが沢山登場していました。
またその馬上の騎士を解体した盾のモチーフは、バッグの留め具やシューズ等にも頻繁な使用されていました。
これは今後のアイデンティティとなり得るダニエルの新しいバーバリーとの融合でした。
新しいバーバリーの融合と言う面では、新たなハウスカラーであるナイトブルーを使用したアイテムも所々に散見されていました。
そして伝統のバーバリーチェックは、中盤以降のかなりルーズに崩して着ているトレンチコートの裏地、そしてジャガードのベストとして取り入れられていました。
ただ今までのような物と言うより少し控えめな印象。
この辺りもチェック柄以外に売るアイテム幅を広げたいと言う意図を感じました。
次に英国らしさ。
やはりファーストシーズンから継続されている、英国の自然からのインスパイアを感じる物が多かったです。
ファーストからの継続としてはイングリッシュローズ、そして今回新しくポピー、ストロベリー、ダークチェリーのモチーフを様々なアイテムにプリントや刺繍で表現されていました。
英国のテイラーメーカーであるサヴィル・ロウに敬意を表したスーツ類も英国らしさを感じる1つの要素でした。
このテーラリングは多数のルックで使用され、新しいバーバリーとして1つの強みにしていきたいのかなと読み取りました。
バッグに関してはファーストシーズン、セカンドシーズンと同じようなデザインでしたが、新しいバーバリーの定着と言う面ではとても良かったのではないかと思いました。
ここから大ヒット作が生まれるか期待です。
シューズ類は前述した盾をモチーフにしたシルバープレート付きのローファーやサンダル、ジップ付きのヒールローファー、ラインストーンが散りばめられたサンダル等、靴が得意なダニエルらしいラインナップ。
BURBERRYの公式InstagramでもディテールがPOSTされています。
ラストルックはこちらでした。
潔いです。笑
今回の主役と言っても良いのではないでしょうか、様々なルックでパーツ、パーツで使われていた馬上の騎士のデカバックルのベルトでフィナーレ。
コレクションを全体的に見て、正直個人的に物足りない感じもありましたが、アイテムとしては面白い物も多く、今後に繋がる良い部分を沢山感じる事が出来ました。
自分自身、トレンチコートとバッグ、シューズ辺りや何かしろ欲しい!
エル・ジャポンのTiktokにもショーの模様が出てましたので共有させて頂きます!
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