船橋せんべろ物語

千葉に用事があり帰りの総武線、
普段はあまり縁のない街、
船橋に降り立ちふらっと入ってみた
立ち飲み屋さん。

狭い店内は見事に常連のおじさんばかり。
どことなく感じる視線が痛い。
何を頼んでいいか戸惑いながら、
ひとまず目に付いたチューハイと
鯖缶マヨネーズ添えなるものを注文。
なかなか刺激のあるチューハイが
喉を通過する。どこか懐かしい鯖缶の味。
一気に緊張はほぐれる。
隣りのサラリーマンが、
「よく来るのか?」と
話しかけてきた。
僕は「初めてなんだ」と
シンプルに返答する。
オススメの串揚げやら
塩辛等頼みつつ気づけば
チューハイを3杯飲み干していた。
長居は禁物だ。
「会計お願いします」。
ん?や、安すぎるだろ。。
しかしこれぞ真のせんべろ。
僕はきっとまた、この街、そして
この店を訪れるに違いない。


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