ピーターの法則っていうやつ

① Aさんという平社員として優秀な人がいました

② 課長になりました。出世しました。

③ 課長でも優秀だったので部長になりました。

④ 部長としては無能でした。残念。

⑤ なので、役員にはなれませんでした。

さあここで、Aさんの役職は何でしょうか。部長です。しかし無能な部長ですと。

①に戻ってAさんと同期だった平社員は、Aさんに比べて無能なのだから、出世してない。平社員もみんな無能です。あれ…優秀な人はどこに行ったのか…?

つまりピーターの法則とかいうやつは、「優秀な人は出世していくが、それまでの能力が役に立たたない職種にまで出世して無能と認定された時点で出世が止まりその役職に留まるので、結果として全員無能な組織が出来上がる」という身も蓋もない法則です。まぁ平社員と管理職は職種が別だからね。


以下ウィキペディア引用

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ピーターの法則(ピーターのほうそく、英: Peter Principle)とは組織構成員の労働に関する社会学の法則。

1 能力主義の階層社会では、人間は能力の極限まで出世する。したがっ て、有能な平(ひら)構成員は、無能な中間管理職になる。
2 時が経つにつれて、人間はみな出世していく。無能な平構成員は、そのまま平構成員の地位に落ち着く。また、有能な平構成員は無能な中間管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は、無能な人間で埋め尽くされる。
3 その組織の仕事は、まだ出世の余地のある人間によって遂行される

ピーターの法則を実社会の組織に適用すると、現在の仕事の業績に基づいて、ある人材が今後も昇進できるかどうか判断することができる。すなわち、階層組織の構成員はやがて有効に仕事ができる最高の地位まで達し、その後さらに昇進すると無能になる。この地位はその人材にとって「不適当な地位」であり、もはやさらなる昇進は望めない。

このようにして、ある人材はその組織内で昇進できる限界点に達する。人は昇進を続けてやがて無能になるが、必ずしも高い地位がより難しい仕事であるという意味ではない。単純に、以前優秀であった仕事と仕事内容が異なるだけである。要求される技術をその人材が持ちあわせていないだけである。

たとえば、工場勤務の優秀な職工が昇進して管理職になると、これまで得た技術が新しい仕事に役立たず無能になる。このようにして「仕事は、まだ不適当な地位にまで達していない人材によってなされる」こととなる。

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じゃあどんな組織(階層型を採用しているすべての組織)でも、役員も部長も課長も平も全員無能なのかというと、さすがにそういうことではない。「ピーターの法則」を回避する手段というものがあるという。

またウィキペディアから引用する。

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解決方法

この問題を回避するために組織がとりうる手段として、次の段階の仕事をこなせる技術と仕事のやり方を身につけるまで人材の昇進を控える方法が挙げられる。例えば、管理能力を示さない限りは部下を管理する地位に昇進させない、などである。

第1の帰結は、現在の仕事に専念している者は昇進させず(ディルバートの法則と類似)、代わりに昇給させるべきである。
第2の帰結は、新たな地位に対して、十分な訓練を受けた場合にだけ、その者を昇進させるべきである。これにより、昇進の(後ではなく)前に管理能力に欠ける者を発見することができる。

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せやな。次の役職に適した能力を備えるまで昇進を控えればいいんだよな。あるいは、無理に昇格させず、優秀な働きに報いて昇給させる(昇格ではない)。なんだビックリした普通のことだったな。まあ何も考えんで昇格させていくと、絶対に全員無能組織が出来上がるということなんですね。なんか申し訳ない気持ちが出てきたけども。だからやっぱ、管理職と平社員の給料が逆転してはいけないって思ってたけど、別にそういうことがあってもいいじゃんって考えを改めることにする。

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