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平岡宏章監督

平岡さんがTOPの監督になるリリースを見たときは、今のどん底みたいな状況で火中の栗を拾う役目をまた育成のリソースを無駄に使うことにすごく嫌な気持ちになっていたのは事実。

克己さんが育成から離れて、平岡さんが監督になって、ある意味目線を選手に置いた指導、且つプロの指導者として厳しく要求するところは厳しくしていく指導。
もちろん時に厳しすぎて危なっかしいところもあったけれど、今回の監督就任の際に多くのユースOBたちが平岡さんに対し大きな期待と希望を感じているところはSNSを通じてすごく伝わってきました。


渡邉一平さんがエスパルスユースのコーチを退任され平岡さんがアルビレックス新潟からやってきた。
3年半克己さんが監督でそこをサポートする立場でコーチとしている中で、突然監督へ。

航也、航汰、拓磨、健太、翔太、麗司たちが3年生の夏。
あの時航也はスペイン遠征での大怪我の影響であまり良いプレーができない時。
だからものすっごいいつも試合の時はイライラしていた印象。
だからそういうプレーには平岡さんいつも怒ってた記憶。
でもJユースカップのマリノスユースとの試合、航也の調子明らかに悪くてスタンドで見ていても航也今日はダメだな・・・って思っていたけど平岡さんは使い続けて。
結果延長で航也が決めて勝ち上がった。
拓磨がTOPでの出番が多くなってユースの活動と掛け持ちになったときには敢えて拓磨を1トップにしてチームの組み合わせに+1の要素として拓磨を使ってみたり。
ものすごいタレントな年の最後の時間だけを監督してまとめるような状況だったけど、平岡さんの厳しい部分と選手の特徴を引き出してチームに組み込む部分が見えたところ。

翌年には北九州で頑張っている村松航太がキャプテン。悠悟が2年生でものすごく伸びてきた年。
試合中に航太と平岡さんが言い合いになる場面があったり、航太が相手選手のラフプレーで頭怪我した時には物凄い剣幕で怒って航太をかばったり。

悠悟が3年生の時にはクラブユースの決勝に進んで、岡崎たちのFC東京に負けて準優勝。
あの時にOBたちがたくさん西が丘に来てくれて平岡さんが指導する後輩たちの応援してくれた。
この年プレミアリーグで平岡さんの古巣のアルビレックスと対戦することがあって、新潟でのアウェイゲームのときには相手のたくさんのスタッフさんたちと親交も深い関係性だったからか、
いつも試合中熱く厳しくコーチングしているのに、なんか借りてきた猫みたいにおとなしくしている平岡さんが非常に愛くるしかったのは印象的です。

次は滝、迅、研太たちの世代。
前年のクラブユース選手権で活躍した選手たちが多く、プレミアも優勝を狙える戦力。
最終節の段階で首位。柏に勝てば優勝という試合を落とし2位。
ユースから清水に加入した迅は潜在能力の高さは抜群だけどその力を発揮しきれていない状態だったのを、2年生のときからスタメンで使い続けて毎試合ずっと迅に細かくポジションのこととか、守備のこととかずっと大声で指導していた。
3年生になる直前の2月のジャパンユースの大会で迅が物凄いキレとゴールで度肝を抜く活躍をしてこの1年は大エースとして君臨。
平岡さんが手塩に掛けるってこういうことなんだなっていうのを目の当たりにした。


そして聖七たちの世代。
クラブユース優勝。
大会期間中のマネジメントも失敗から学び完璧なマネジメントで堂々優勝。
準優勝だった世代も始め全国からOBたちが集まってくれて、優勝を、平岡さんの胴上げを輝いた眼で見ていたのは印象的。

昨年の梨誉、エリックの世代。
梨誉も迅と同じくらいかなり平岡さんが目をかけていたのを感じていた。
試合中に「お前の本気を見せてみろよ!!」って梨誉に叫んで、梨誉は梨誉で「なにくそ!!」ってそのあとプレーで応えたり。


平岡さんとは9年間ユースの応援の時に関わらせてもらったけど、時に真剣に感謝の言葉をくれたり、時にふざけた感じで応援のせいにしたり。
昔日本平での試合で勝ったあとに「ナイスゲーム!」って話をしていた時に、「サポーターの応援が走りすぎてて選手たちが乗りすぎて前半オーバーワークになってどうしようかと思ったよ」って言われた時にはこの監督そんなとこまで見てるの?って凄みを感じたこともあった。



今日の日本平でも聞こえてきたように、とにかく細かくゲーム中は大きな声で選手を鼓舞して、狙うところ、やるべきことを的確に選手たちと共有しながら進めていく監督だと思います。
だから育成年代でのようなスタイルだとTOPのプロの世界で実力がある選手たちをどのように掌握してチームを動かしていくのかすごく興味があります。
その分個人的には不安なところも大きいです。

でも今日ピーターへの思いもある中でしっかりと選手たちは求められたハードワークをやり切って神戸に逆転勝ち。
試合終了の笛が鳴り、ピッチに倒れこんだ3アシストの西澤健太の顔は素晴らしい顔をしていました。

まずは残り8試合。
来年以降どうなるかはわからないけど、今シーズンが無駄だったという風にならないように平岡監督を信じて後押ししていきたい。
少しでも多くの人たちにも平岡監督のこと支えて欲しいなと思い、久しぶりに書いてみました。


なにより今日の勝利が心から嬉しい!

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