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雨がパラつく六本木で

所用があって、六本木へでかけた。
生粋の浜っ子としては東京方向へは行きたくないという気持ちがあるが、拠ん所ない事情もあっての事。
なので、R5+RF24-50mm&RF16mm&RF35mmという、最低限お散歩セットだけを持参したのだが、悲しい事に雨がパラつく。
気分もどんよりするような天気ではあるけど、いっそ雨模様な日にこそ撮れる物をとってみようと切り替えた。

EOS R5 RF16mm F2.8 STM
ISO125 f/5.6 1/250s

こんな作品はこんな天候にハマる、と思ってシャッターを切った。
 
見上げる形になるのでレンズに雨粒を喰らわないように速やかに撮るのだけど、今日持っているのは安価な防滴対策がされていないレンズ。
傘を差さなくても良いくらいの降りでも、レンズ筒に直接降りかかれば少なからず影響が出る可能性は高い。
かと言って、防塵・防滴仕様なRF15-35mm F2.8Lなんて重く大きいレンズを使うのは気が引けるのだ。

EOS R5 RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM
ISO1600 f/6.3 1/80s 50mm

ちょうど「キース・ヘリング展」が開催されていたが、彼はもともとストリートで活躍したアーティストでサブウェイ・ドローイング・プロジェクトはあまりに有名だ。(森アーツセンターギャラリー:2月25日まで開催)
 
宣伝に使われている絵は「『スウィート・サタデー・ナイト』のための舞台セット」1985年だけど、やっぱりこうやって人混みの中にあって欲しいと思って切り取ってみた。

EOS R5 RF35mm F1.8 MACRO IS STM
ISO100 f/2.5 1/2500s

雨を撮るとなると、こういうパターンで撮りたくなる。
ビニール傘に降りかかる雨粒を撮る事もよくやっていて、雨粒の向こうに移る光景を考えて狙うと、感情を表現するのには便利だったりする。
 
・・と撮っていたら、ちょっとだけ明るくなってきた。
雨を避けて休憩している人越しに東京タワーが見えたので、これも切り取る。
昭和生まれの自分としては「東京タワーは東京のシンボルだ」とどこかで思い込んでいるのかも知れない。

EOS R5 RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM
ISO200 f/7.1 1/320s 50mm

雨の日の、独特の光景は嫌いじゃない。
嫌いなのは、水の影響。
仕事だったら対策をして撮るけど、こんなスナップ写真を撮る場合に完全防備なスタイルでいたら周りから見ても奇異なので、撮る事を諦める事が多くなった。
 
それでも、夜景と同様に日常とは違う世界が現れるから、魅力的だ。
そしてその魅力に気づいてしまえば、やっぱりカメラで狙ってしまう。
 
つくづく自分は写真が好きなんだ、と思い知る一時は楽しかった。

EOS R5 RF35mm F1.8 MACRO IS STM
ISO100 f/4.5 1/250s

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