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『オンラインサロン』のメンバーが増えにくい理由

現代における最強の広告は、1番目が人気があるという『事実そのもの』、そして2番目が『口コミ』です。

だからぼくたちは、日々懸命にプロダクトを磨き、お客さんに満足してもらい、それをスムーズに『口コミ』してもらえるような設計をする必要があります。

それが最終的に、人気があるという『事実そのもの』にもつながるのです。

なので、ぼくたちが広告においてまず考えるべきは『いかに口コミしてもらうか』なのですが、いま色んなところで聞く『オンラインサロン』は、仕組み上それが難しいなということに最近気づきました。

なぜならば、オンラインサロンの価値は『そのコミュニティ内で情報を共有すること』にあるからです。

どんなにいい情報をオンラインサロン内で入手したとしても、それをTwitterやFacebookで言ってしまうと、自分がわざわざお金を払ってそのコミュニティに属している意味が、なくなってしまいます。

サロン主側も、自身はその情報でサロンメンバーからお金をもらっているわけなので、無料SNSにバコバコ垂れ流しされても困ります。

ということで、双方の利害関係が一致しているので、サロン内の情報はなかなか外に出てきません。

でもそうなると、最初に言った現代において2番目に強い広告である『口コミ』が、少なくともオンライン上では流布しないことになります。

この問題に関しては、ぼく、キンコンの西野さんのオンラインサロンに入ってるんですが、やっぱり西野さんすごいなあと思ったことがありました。

それは、西野さんたまにサロン内にコラムを投稿した後、『今日のこのコラム、面白かったー!ってSNSで共有していいよー!』って言ってるんですね。

たぶん、新規メンバーが興味を持ちそうな内容の日や、渾身のコラムが書けた日に『共有していいよー!』って言ってます。

そうやってときたまブーストをかけることによって、『サロン内の満足度』と『口コミ』をうまく両立させていました。


『成果』ならSNSでも共有できる

あと他の対策としては、『成果』を出すことも有効です。

『こんな記事をサロン主が書いてて面白かったー!』をSNS上で共有できなくても、『こんなサービスがサロンから生まれたよー!』『こんなイベントをサロンメンバーの運営で成功させたよー!』という成果は、共有可能です。

ただこれに関しては、なんらかの目標をもって『拡大路線』に向かうサロンであればいいですが、どちらかと言えば『場そのもの』に価値を見出すようなサロンの場合、なんらかの分かりやすい短期的な成果が出づらいという難点もあります。

(『場そのもの』タイプのサロンについて言うと、『みんな居心地とかを大事にしてるんだから、そもそも新しい人を呼ぶ必要があるのか?』という話もありそうですが、どんな集団にしろ新陳代謝は必要なので、 一旦このまま『いかにサロンの価値を発信していくか』について書き続けます)


『パトロン』みたいな人がいてくれるとありがたい

他の方法としては、これはコミュニティのタイプに関わらずですが、サロン主の『パトロン』的な人がいてくれると、別の解決策にはなるかもしれません。

サロンに入ってる大半の人の動機は、『ここで有力な情報を手に入れて、サロンに入っていない人よりも一歩でも二歩でも抜きんでよう!』です。

そういった損得思考を乗り越えたパトロン的な人なら、『カメラを止めるな!的口コミ』の手法で、サロン主の応援をしてくれる可能性があります。

『カメラを止めるな!的口コミ』というのは、『なにが面白いのかは具体的にはバラせないけど、とにかく面白いからオススメ!』という口コミのことです。

具体的な情報は出ていないので、サロン自体の価値は守られる上に、口コミまでしてもらって、サロン主にとってはとてもありがたい援護射撃になります。

ただ、パトロン的メンバーになってもらうというのも、言うは易し〜ですよね..........


『オンラインサロン』は難しい

結論、『オンラインサロンを運営するのはめちゃくちゃ難しそう....!』というのが今日の話なんですが、ビジネスモデルや宣伝手法はどうであれ、みんながそれぞれ自分にあったコミュニティを求める動きは、今後不可避です。

なので、今後もコミュニティの持続的なあり方については、考えていきます。

......というか、考察を深めるには自分で持つのが一番なんやけどな!!!

ぼくもコミュニティを持てるように、もっと信用を貯めていきます!!!


▼オンラインサロンについては、他にこんなnoteも書いてます!


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