「変革」を起こすのに最も適した時代は?
2050年の年寄りたちはあなたにこう語りかけるだろう。
2016年当時にもしイノベーターでいられたなら、どんなにすごかったか想像できるかね、と。
そこは広く開かれたフロンティアだったんだ!
『〈インターネット〉の次に来るもの』を読んだ感想、第3回です!
第1回 現代に生きるぼくたちはみな、「永遠の初心者」
第2回 スティーブ・ジョブズの「最大の功績」
冒頭から本とは少し違う話をしますが、以前、サイバーエージェント社長の藤田さんが、とあるインタビューで『今は若者にとって”いい時代”ではない』といった趣旨の発言をしました。
今の時代VC(ベンチャーキャピタルの略称、以下VC)は儲かることもあり、VCが非常に多い。VCマネーは溢れているのに、事業者や起業家はその割に少なく、あまり健康的ではない。
ただ、その反面、先ほど述べたような「注目を浴びる」ジャンルや、有望な分野も少ないというのが現状です。
今の時代をいい時代と思っている人もいるかもしれませんが僕はそうは思いません(笑)
10年20年単位でみると、インターネット、ソーシャルゲーム、スマートフォンなど、高収益で市場が伸びており、かつ若者が事業を始めやすいジャンルが突如現れる時期があるのですが、今はそれがないですね。
ネットバブル時代、ソーシャルゲーム、web2.0、スマートフォンが出た時は、ただの大学生でもアプリを作って起業ができた。
今、実はそういうのがない時期。
でも、時期を言い訳にするのではなく、やるなら結局覚悟決めてやるしかない。
※記事中より引用
この記事を読んだ当時、ぼくは『へー』とだけ思って、引用中の最後の『でももしやりたいなら、時期なんていう自分でコントロールできない要因を恨んでないで、やるしかないよなー』という言葉に頷いてました。
それで今回、『〈インターネット〉の次に来るもの』を読んでいて、きょうのnoteの冒頭で引用した言葉に出会ったとき、藤田さんの記事を思い出しました。
冒頭の言葉を、もう一度掲載します。
2050年の年寄りたちはあなたにこう語りかけるだろう。
2016年当時にもしイノベーターでいられたなら、どんなにすごかったか想像できるかね、と。
そこは広く開かれたフロンティアだったんだ!
これだけだとちょっと文脈が見えづらいので、続くところも引用します。
どんな分野のものも自由に選んで、ちょっとAI機能を付けて、クラウドに置いておくだけでよかったんだよ!
つまり筆者は、極論するといまの時代(この本が出版されたのが2016年)はどんな商品でもとりあえずAI機能を付けておけば、イノベーターになれるということを言っているのです。
(一昔前に創業した)藤田さんから見れば、いまは当時のような高収益で伸びる市場や、ただの大学生でも始めやすい事業の分野がなく、『起業に向いてない時代』だとコメントしています。
でもそんないまの時代を、30年後から振り返ったときには、本の筆者に言わせれば『これだけイノベーションの起こしやすい時代はなかった』となるだろうと述べています。
つまりどういうことか。
本中の表現を借りる形で、きょうのnoteは締めたいと思います。
いまここですぐに、2016年から始めるのがベストだということだ。
歴史上、何かを発明するのにこんなに良いことはない。
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