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ITベンチャーの法務を2ヶ月担当して感じたこと

法務に入る前に読んだもの

 弁護士としては中堅に近づいてきていましたが、法務としての立ち回り方はよくわかっていなかったので、このあたりを参考にしました。

やっていること

BtoC、CtoC、BtoBのプラットフォームサービスをしているため、契約管理、CS回り、外部弁護士の窓口などをしています。ほかにもやりたいことはあるものの、パートタイム法務の限界とのジレンマを感じつつ、優先順位をつけてやっています。

心がけていること

法務部として関わることの強みは、事業理解、迅速性、法的分析を踏まえたリスク判断にあると思っています。そのため、社外にいるときも、期日や相談の時間以外は、ビジネスチャットになるべく常駐しています。

事業理解については、会社の方針を深く理解するとともに、プログラミングの基礎的な部分を学んで、エンジニアが話していることがわかるようになりたいと思っているところです(昔、Basicを少しだけ触ったところでとまっている)。

事業に関わる法律をフォローアップしていくのはもちろんですが。

やってみて気づいたこと

これまで、来るもの拒まずで仕事や委員会活動、法律研究部の活動をしてきましたが、会社では、色々な分野のことが問題となるので、ジェネラルにやってきたことがあちこちで生きています。また、これまで培ってきた同業者との関係も生きており、このあたりは経験弁護士が法務に入るメリットだなと感じています。

法務では、会社が関わっている契約すべてを見ることになり、外部弁護士に依頼している契約書チェックはごく一部ということを体感しました。急成長している会社なので、今後も契約の数は増える一方と思われ、どのようにさばいていくかを検討しないといけない時期がくるだろうなと考えています。AI-CONやLegalforceのような契約書レビューサービスが必要になるかもしれません。機械化できることは機械化し、人でないとできない業務に集中する、将来的には、法務部の体制を構築していくことも重要となりそうです。

外部弁護士として関わっていると、法的判断について聞かれたことや関連する法的判断に答えるところまでということが多かったのですが、法務としては、それを踏まえて、具体的にどう対応するか、実装するかというところについても考える必要があります。後者については、プログラミングの知識があるとよいところです。

入ってみて感じたこと

法律事務所というFAXと電話の世界から、IT化の進んだ企業に来てみて、隔世の感がありました。もともと、パソコン好きなので、とても快適です。

それぞれが能力を遺憾なく発揮して、やるべきことをしっかりやり、かつ、お互いを尊重する文化があり、居心地がよい会社です。すごいなーという人も多く、成長意欲が刺激されます。

また、会社の急成長とともに自分も成長していくのを感じます(まだ二ヶ月ですが、とても濃度が濃い日々を過ごしています)。


今後、やっていきたいこと

相談してもらいやすい存在になるとともに、(今もビジネスチャットを巡回して、問題になることがないかの確認はしていますが、)主体的に問題になりそうなことを探していければと考えています。

プログラミングや関係する法律を学ぶとともに、時間との関係で触れていない分野についても、やっていければと思っています。

将来的には、法務の体制構築という話も出てくるのかもしれません。







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淺井健人

弁護士(東京弁護士会)。事務所で仕事をしつつ、POCの法務を担当しています。趣味は料理、食べ歩き、美術鑑賞、読書です。普段は三食自炊してます。

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