思い出すことがカギ!検索練習について

今回のテーマ

学習法についてです。記憶を強く刻むために
効率的な方法として検索練習というのがあります。
みなさまの学習がより良いものになることを願って紹介します
よろしくお願いします。


検索練習またはテスト効果について

検索練習とは学習時に思い出すことで記憶効率を高めることを言います。

テキストの内容を見ずに思い出したり、問いに答えたり、フラッシュカードを使ったりするのはすべて「検索練習」になります。

復習すると言って、テキストをもう一度読む(再認プロセス)の方が何倍も楽かもしれません。だって読むだけですから。何度も読んでいれば「もう覚えたかも」となるかもしれません。しかし、これは以前別のnoteで説明した「流暢性の罠」に引っかかっているかもしれません。

流暢性は自動的に錯覚を引き起こす。無意識に錯覚が生まれ、復讐や練習 の必要性を正しく 判断できなくなる。

記憶はネットワークのような形になっていると考えられています。
このネットワークは、使っていないと弱くなり、逆に頻繁に使えば、
ネットワークが活性化され、強化されていきます。
思い出すという行為は、このネットワークの活性化を促進します

検索学習のメリット
記憶定着の向上
様々な論文で効果があると実証されている

自分が何を知っていて何を知らないかが明らかになる
分かったつもりの防止になります。

応用力が付く
単なる暗記だけでなく、検索練習により学んだ知識を他の分野にも使いやすくなるようです。

実践方法
とにかく思い出すことを増やす。これに尽きます。ただ繰り返しテキストを読む代わりに問題を解く。頭の中、紙の上で解いてみる。口頭でその場で説明してみる。自分でテストを実施してみる。模試を受ける。
やり方はいくらでもあります。
ただし注意するべき点は「忘れかけた頃に思い出す」というプロセスを作るのが重要です。
頭に負荷をかけることが大切
なので、覚えたことをすぐその場で確認していては効果は薄いといえます。「分散学習」と「集中学習」がありますが、
覚えたものにすぐに取り組んでいたら、それは集中学習です。
集中学習は記憶の長期保持には適しません。

僕の思い出
検索練習を勉強に取り入れればよかったのですが、昔はできない自分を確認する感じで、やろうとしませんでした。テキストを何度も見る方が心理的に楽だったのです。頭に負荷をかけることが大切というのは薄々感じてはいましたが逃げていました。問題集も思い出すのではなくすぐに答えを見るということをやっていました。答えを見る前に一生懸命思い出す作業をすればまた結果は違ったかもしれません。
こんなことを繰り返していたら大学受験で5浪することになるのでした。
とほほ….

まとめ
頭に負荷をかけて学習効率をアップさせましょう。
参考になれば幸いです。

参考文献


『使える脳の鍛え方 成功する学習の科学』
出版社 ‏ : ‎ NTT出版
発売日 ‏ : ‎ 2016/4/14
著者 :ヘンリー・ローディガー(Henry L. Roediger III)
    マーク・マクダニエル(Mark A. McDaniel)
    ピーター・ブラウン(Peter C. Brown)
訳者:依田卓巳(よだ・たくみ)


『進化する勉強法: 漢字学習から算数、英語、プログラミングまで』
出版社 ‏ : ‎ 誠文堂新光社
発売日 ‏ : ‎ 2019/2/19
著者:竹内 龍人


『Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』
著者:アーリック・ボーザー Ulrich Boser
訳者:月谷真紀
出版社 ‏ : ‎ 英治出版
発売日 ‏ : ‎ 2018/7/19


『直感力を高める 数学脳のつくりかた』
著者:バーバラ オークリー
翻訳:沼尻 由起子
出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社
発売日 ‏ : ‎ 2016/5/16

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