とりあえず良かったぁ〜
次回、2026年のアメリカ・メキシコ・カナダ共催大会では、アジアの出場枠が4.5枠から8枠になるので、日本代表はまず間違いなく毎回W杯には出られると思うし、ハラハラさせられる最後のW杯予選になりそう。
ホッとするような、寂しいような。

【戦術についての雑感】
まず何せ前半の試合運びが拙かったと思う。
アウェーで、引き分けで良い試合で、序盤からああも無邪気にリスクを取ってオープンに攻めるチームは初めて見た。DAZNで観てたけど、解説の岡田武史さんが前半ずっとイライラしてたのが印象的。
特に、センターバックからの縦パスがことごとくリスキーだった。板倉は元々そういうとこあるけど、吉田がどうした？ってくらいバクチ的なパスを出しまくってた。冨安の不在は怖いなぁと改めて思い知った試合だった。
両サイドバックが同時にガンガン上がってたのも謎。特に長友が務める左サイドは、カバーに入った吉田も含めて、唯一の脅威になってた相手の10番を自由にさせてた印象。
20分すぎには判定に救われたとは言えネットを揺らされてるし、守備はかなり怪しかったと思う。

攻撃も相変わらずビジョンが無いというか…右は山根が上がるから伊東がそんなキャラでもないのに中にトボトボ入ってくるし、左は長友の判断（上がる/上がらない、シュートを打つ/クロス入れる）ミスがいつになく多く、南野も活きないし…
返す返すも、山根のオウンゴールが認められてたらと思うとゾッとする。あの攻撃では、先制されたらもう追いつけなかっただろう。現に今予選、日本は先制されて追いついた試合は無かったはず。

【選手についての雑感】
個々人の評価については、もうこんな戦術の無いサッカーやるなら、ドリブル上手い三笘がヒーローになるしかないでしょ。三笘は本当に良くやってくれたと思う。これまではそれがスピードスターの伊東だったけど。
決め事の範囲でパフォーマンスが良かったのは、いつも通り中盤の3人と、新顔だと上田かな。
で、ディフェンス陣のポジショニングや判断の悪さが浮き彫りになるのも仕方ないよね、と。明らかに吉田と長友が怪しかったけど、責任を100%かぶせるのもフェアじゃないとは思う。
選手の質は間違いなく過去最高…というか日本代表は少なくとも過去25年は右肩上がりに選手の質を上げているので、こんな稚拙なチームに仕上がってることは本当にもったいないと思うけど、まあ多くは望むまい。

【出れるだけで満足】
というのも、もし最終予選で敗退したら、W杯閉幕までの8ヶ月半も寂しい思いをすることになるけど、W杯に出場しさえすれば、グループリーグでボロ負けしたとしても閉幕までの期間はせいぜい2週間。8ヶ月は楽しめるし、個人的には、W杯に出てくれたら割と満足だというのが正直なところ。冒頭に書いた通り、けっこう純度100%に近い嬉しさは感じる。
それに、森保ジャパンの運と団結は実証済みなので、組み分け抽選の結果次第ではベスト16くらい行けるかも。

【監督批判について】
団結といえば、岡田さんが森保さんに言ったセリフ（他人を批判する奴は成長しない。お前を批判する人間は、自分の成長を投げ打ってお前の成長を促してくれてるんだから、感謝すれば良いんだ）は印象的だった。まぁ森保批判の大半が「メンバー固定してる」とかそういう良く分からない批判なのでね…
建設的な戦術批判をしてるコメンテーターも居るには居ると思うけど、たぶん今更なにを言ってももう戦術なんて改善しないでしょ。岡田さんの威も借りつつ、批判はもう十把一絡げに悪者にして、チームの団結を高める燃料にしていくのが良いのではないかな。皮肉じゃなく。
森保さんや長友とかはそういうムード作りに長けてると思うので。

【ベトナム戦】
遠藤が休養らしいので、守田のアンカーと旗手のインサイドハーフをぜひ試して欲しい。あとは久保や三笘をもっと観たいところ。
もし遠藤と板倉を柴崎と谷口に替えただけのスタメンとかなら、「言うほどメンバー固定してへんわ」派の自分もさすがにちょっと辟易するかも知れん。
とはいえ、テストされる選手の立場から見ても、吉田なり誰なり、コアなメンバーは残しといて欲しいとは思うし、まあ3-4人がスタメンでテストされれば十分かな。