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演技コラム①『行間を読む』

お疲れ様です。
演出とかやってます西村です。
といっても演出めっちゃ苦手なんですけど僕
役者がどういう状態か見てる方が楽しいよねうん。

今度ワークショップをやるんですけど、
そもそもワークショップでどういうことをやるのっていう事について
何回かに分けて演技コラムを書こうと思いました。
脚本思いつかなくて書けなくて暇なので。ええ。

書いてると意外に長くなったので、せっかくnote開いてくれた人は
めっちゃ流し読みしてくださいね


第1回目は『行間を読む』です。
最初なんでやっぱり読解かなと。
僕は、これができて挨拶とかハキハキできれば芝居のオーディションなんか受かるやろと思っています。(嘘ですフォロワー数です(っあ、嘘です

演出の人がよく「セリフとセリフの間読めよ」とか
登場人物の「隠された思い」を汲み取れとか言いますよね。(そんな野暮な事言わない

個人的にはコレが細かくできる役者は、読解能力が高いなと思います。
ただ、それをお芝居に乗せれていない役者が結構多いなと最近思ってまして…


家で役者が頭の中で考えてることって、実は見てる方にはあんまり伝わってないのよネ

例えば短いセリフのやりとりですが、
1年半前くらいのPreludeの『ここハ東京、ユメのあと』から

舞友「ね。めんどいでしょー?なんか…はは。私はちょっとずつこうやって見えなくなっていって、大好きな万里奈の顔も、見えなくなっちゃうんだって」
万里奈「…へえ、大変ですね」
舞友「驚かないのー?」
万里奈「驚いてますよ」
舞友「ひいたー?」
万里奈「ひきはしないです」

この一連で、モーメント(瞬間的な感情の動きや気づき)が入る可能性がある場所に●マークをつけてみると

舞友「ね。めんどいでしょー?なんか…●はは。●①私はちょっとずつこうやって見えなくなっていって、●大好きな万里奈の顔も、見えなくなっちゃうんだって」
万里奈「●…へえ、●大変ですね」
舞友「●驚かないのー?」
万里奈「驚いてますよ」
舞友「●②ひいたー?」
万里奈「ひきはしないです」

コレくらい入れられれば十分細かいとは思います。
でこの●なんですけど。コレを自分の中で処理して切り返してしまっている役者が多くて、個人的にはもったいなく思います。

例えば●①を、「つらいのを抑えて平気そうな顔で」とか役者が個人的に用意していくのはとても簡単です。
が、相手役をもっと使って欲しいなと思って。
●①のところで、相手役の目を見て、相手役が何を考えているのか、というかそもそもフォロー的な言葉かけてくれる可能性もあるわけじゃないですか。それが出てこないってことは、困らせてしまってるんだな。っていうプロセスを一瞬で回すこともできるわけです。
お客さんからしたら後者の方が絶対情報量は多い。


●②に関しても同様。
動揺を隠して笑顔で軽く「ひいたー?」は勘の良い役者はプランとして思いつく気がします。

西村は勘の良い役者は嫌いです。上手いから演出することがなくなるです。


だけど、実際のその時の相手役のリアクションはどうか。
本当に目の前の万里奈の顔を見て、プラン通りの芝居ができるかといわれると少しズレるような気がします。万里奈の表情次第で、この舞友は傷ついたりもするのでは?そうなった場合本当に笑顔保てる?
でもそれって実際のアクト中相手役ありきじゃないと分からないことなので、実際にやってみるまでは未知なのです(想定はできるけど

ってな感じで、常に相手役とお芝居することをイメージすると、
演出家が言ってる「行間を読め」っていうのは必ずしも、その自分に与えられた役だけでは解決しないことがあります。ってか相手役に委ねた方が楽なことすらあります。その中で演出が好みのモーメントがあったならFIXしていくだろうと。

でここからが大事!!!


どうやったら実際のアクト中にその相手役と
「行間を渡し合え」るか
Prelude何回か受けてくれてる方はもう分かりますね。
○○を持った状態でアクトすることが必要になります。

でこの○○を解説したりとかをWSではします。
やらしい出し方ですね。


世の中こういうセールスの方法多いよね


きしょい商法ですね。
Preludeの印象が良くなったね。

ワークショップきてね。楽しいかもよ。

急におしまい

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