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実践 デザイン経営 〜経営合宿にUXデザインを取り入れる〜

COUNTERWORKS取締役CDOのケント(@kentymmt)です。好物は中本です。西池袋店が一番好きです。2018年5⽉に経済産業省・特許庁から「デザイン経営」宣言が発表され(気がつけばもう1年経っている)、少しづつSNSやニュースでも目にすることが増えてきた気がします。宣言を宣言で終わらせず、実際にどう取り組みはじめているのか、COUNTERWORKSがどう実践しているのかを簡単に紹介できればと思います。

OKRの導入に合わせて

COUNTERWORKSでは2018年末から全社的なOKRの導入を検討し始め、2019年1~3月期に試験導入、4~6月期から本格導入を始めました。OKRを設定するに当たって、今僕たちや僕たちのサービスがどこにいるのかを経営陣・マネージャー陣と目線を合わせるためにUXピラミッドをベースに考えることにしました。

チャレンジングな目標を設定するのがOKRですが、見当違いなチャレンジを設定してしまった、間違ったものを正しく作ってしまった、という事にならないために、実行することがLvいくつに相当するのか、どの機能をどのタイミングでLv上げしていくのかなど、UXピラミッドを立ちもどれるフレームワークとして導入ました。ポスターを作って社内に置いたり、普段から意識出来るような工夫もしています。

プロダクトチームでは新規の機能を開発する場合にも、改善施策を考える場合にも「この機能はLv.Xだから今は辞めておこう」とか「ここがLv.Xでボトルネックになっているから早急に改善しよう」とか、やらない事を決めるのも含めて日々の業務上でも役立っています。

OKRの進化に合わせて

UXピラミッドのLv.4以降に向き合っていくと、プロダクト開発だけではなく、CS・セールス・マーケティングとあらゆる部署が部署を超えてサービスを伸ばす高度な施策を打っていく事になります。ここで部分最適になったり、特定の部署だけが良い成果悪い成果になってしまう、というのはよくある話だと思います。事前にそういったことが起こらないように目線を合わせておきたいな、という事で、UX白書における4段階モデルを導入しました。

同じサービスに向き合っていたとしても、マーケティングやSEOなら予期的UX、UIデザイナーなら一時的UX、ブランディングなら累積的UXなど、部署や人によって見ている時間軸が変わってくる場合もあります。この時間軸を取り入れる事によって、UXピラミッドと組み合わせた、どのタイミングでどのLvを提供すればいいかという立体的な議論ができるようになりました。

まとめ

今さらかよ!って感じもありますが、各々理解はしている状態と、共通言語として浸透しているとでは大きな差があると思います。デザイン経営って結局どこからやればええねんと思うこともあるかと思いますが、まずは(出来れば経営陣がリードして)簡単なフレームワークの導入から始めてみるのもいいかもしれません、という例でした!

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