インフルエンサーに騙されず、チームで価値を産み出せる人になるべきという話

イケダハヤト氏を含めたフリーランス界隈、賑わってますね。
つい最近も #脱社畜サロン が大炎上しましたが、それでもイケハヤ氏に師事する若者が少なからずいることに強い心配を抱いているので、少し長文になりますが記事を書いてみました。
これは、「イケハヤがすごい!」と思う、あなたに宛てた手紙です。

イケダハヤトは根本的に一人でできる仕事しかしない・できない

彼はいたるところでサラリーマンをDisります。煽ります。
企画書、会議、そんなものにかける時間があるならコンテンツを作れ、と。

それは一見、(特に学生とか若い人には)説得力があるように思えるでしょう。甘美な響きです。
ですが、仮に、「チームで大きなことを成し遂げようとする」なら、一定のドキュメント作り、合意形成のためのミーティングは必要不可欠なものです。

例えば。
20人のチームで何かプロダクトを作ろうということになった場合、皆が思い思いに勝手なものを作っていたらまとまりません。個々に作りたいものは少しずつ違っており、優秀なメンバーが集まったらなおさらです。そういう場合、皆で何を作るべきかの意思決定方法として、説得力のある企画書を作る、議論する、それ以外の良い方法があるでしょうか?

※もちろん、無駄に大ボリュームの企画書を作る必要はありません。必要最低限のボリュームで効率的にドキュメントを作ることが重要なのは言うまでもありません(たいていの企画書は1枚に収まります)

界隈では投資家から資金を引っ張るための事業計画書の書き方はもてはやされていますが、会社のヒト・モノ・カネを自分のアイデアに投資させるための企画書も、本質的には変わりません。

イケハヤ氏が得意とする、ブログを書く、動画を作る、情報商材を作る、それらは全て、一人で黙々と行うものです。
サロンを作る、家を建てる、柚園を運営する、地元の産業を生み出す、それら、皆と協力しないと成し得ない取り組みは、全て、イケハヤは失敗してきました

そうして見ると、イケハヤ氏の全ての発言、tweetは、自己完結型のアウトプットを黙々と行うことしかしない人間だからこその発言だということに気づくはずです。
イケハヤ氏の発言は、本当は、インフルエンサーからサラリーマンに宛てたものではなく、一人でしか仕事ができない人間からチームでアウトプットを産み出す人たちへの怨嗟の声 なのです。
人は何のために働くのか、何を楽しいと思って働くのか、もちろん、いろいろな考え方があると思います。
ただ、
「みんなで、より良いビジネス・サービスを作り出して、世の中にインパクトを生み出し、みんながHAPPYになることに貢献したい」
そういう気持ちを、もしあなたが持っているのであれば、サラリーマン、フリーランス、経営者、様々な道がありますが、少なくともイケハヤ氏のような一人完結型の零細個人事業主を目指すべきではありません。

イケハヤは勉強ができない

彼は勉強しろ、勉強しろ、と言います。特にwebやテクノロジー分野にご執心ですね。

ですが、そんな彼は、これまで1人で終えられる仕事しか続けていないため、例えば、下記のようなことは絶対にできません。

・Slack等のチャットツールやJIRA等のタスク管理ツールを使ってコラボレーションしてプロジェクトを推進する
・最新のアジャイルの手法でプロジェクトの実施をリードする

これ、特に、ITクラスタ、ネット業界の片隅に生きている人で、「皆と何かを作る」経験を日頃から行なっていたら誰でもできるようになることですが、彼はやったことも触ったことも無いでしょう。

イケハヤ氏の言う勉強とは、ググれば分かるようなトレンドワードを追いかけているだけです。
イケハヤ氏は真の意味での新しいインプットを行うことがないまま、引きこもって、これまでやってきたこと、言ってきたことをメディアを変えながら繰り返すだけの 進化を止めたおじさん になってしまいました。

動画編集もプログラミングも学べばすぐにできるようになることなのに、やりません。
WordPressの設定すら怪しく、2019年1月にはブログサイトの最上段にスマホでははみ出る巨大バナー画像を置き、失笑が誘われましたが、しばらく修正さえできませんでした(その後、直せなかったのか画像は消えました)

去る者、来るもの

田端氏、けんすう氏、堀江氏・・・。
彼の周りには実業で実績を持っていた人たちが少なからずいたのに、今では皆、去ってしまいました。

脱社畜サロンの炎上では、パートナーである正田氏の経歴詐称疑惑に対して本人以上にエキサイトし多方面をブロック。まさに「無能な働き者」としての実力をいかんなく活躍し、サロンの会員数を1ヶ月で半減させてしまいました。

そして最近付き合っているのは、30代で10億越えの資産を作るも匿名でnoteやサロンで小金を稼いでいるという、誰がみても怪しいと思える経歴を持つ、情報商材クラスタのガネゾウ氏。明らかに付き合う人間のレベルが落ちてしまいました
箕輪氏はまだ対談とかやってくれたりするようで身近にいるみたいです。彼の仕事は 珍獣を見つけて意識高そうにパッケージしてプロデュースすることなので、もうしばらくは仲良くしてくれることでしょう。

サラリーマンも経験を積めば資産が増える

サラリーマンは時給労働。いくら働いても将来の収益を生み出す資産にならない、とイケハヤ氏は煽ります。

たしかにイケハヤ氏の発言はある一面で正しいと言えます。将来の利益に繋がる「資産」を積み上げていくことには高い価値があります。

ただ、それはサラリーマンをやめて「インフルエンサー」になることと同義ではありません。

サラリーマンの道を捨て、インフルエンサーとして将来資産を作るために時間を使った結果、日々の生活費が枯渇することもあります。イケハヤ書生の大半はこうしてひっそりと界隈を去りました
そしてせっかく作った「資産」もいずれは価値がなくなります(月に3万円稼げるYoutubeのチャンネルなんて1,2年もすれば価値がゼロとなります。LTV(ライフタイムバリュー)ではせいぜい数十万円程度しか生み出さない計算になり、それを1000時間かけて産み出すというのは効率が悪すぎます)。

一方で、サラリーマンとして生活費を稼ぎながら余剰の資金で投資を行う道もあります。
さらに、ただ働くだけでも「資産」を作ることが出来ます。それは「実績」と「信用」です

会社の中でサラリーマンとして働いていても、高いパフォーマンスを発揮し、圧倒的な実力を見せつける仕事を続けていれば、それは必ず未来の自分に繋がります。
「リファラル採用」という言葉があります。知り合いのツテを通じて転職をするという考え方です。既にIT業界、特にエンジニアの間では転職のきっかけとして最大のチャネルになりつつあり、もうすぐ、他の業界でもそれが当然になっていくでしょう。サラリーマンでも「実績」と「信用」さえあれば、いつでもフットワーク軽く、働く場所を見つけられるのです

もっとも、どのような会社・業界でも、そのようなことができるわけではありません。「努力して実績を出すことで社外に名前を出す(名前を売れる)活動も出来る」「優秀なメンバーが多くある程度流動性が高い」会社・業界であることが重要です。必要に応じて転職は行うべきでしょう

「個人の信用は換金できる」という新しい「信用経済」の考え方が界隈では人気です。これはサロンビジネス等の信者ビジネスの正当化に使われる危うい理論でもありますが、確かに間違っていないとは思います。
サラリーマンとして「実績」「信用」を積み重ねていくことで、皆から「引っ張りだこ」になり、自分の意志で仕事やチームを選び、より社会に大きなインパクトを与える、楽しくて、さらに儲かる仕事を行うことにつなげることは、決して難しくはありません。
サラリーマンの先に、フリーランスや経営者の道を選ぶのも良いかもしれません。

一方で。
ひとりで完結する作業ばかりでチームで仕事をしない、そして、度重なる炎上を繰り返して皆の「信用」を失い続ける。
遂にはクレジットカードを作ることはおろか、住宅を借りることさえ断られることも。
そういう生き方は、「信用経済」の世界でも敗者であり、ほんとうの意味での「資産」を失う生き方 と言えるでしょう。

あなたは、どう生きますか?

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けんけん

web業界でBtoCサービスを作ってきたプロデューサー・ディレクター。特許持ち/グッドデザイン賞・米アプリアワード受賞歴あり/社会論・仕事論・人生論の思索がメイン。たまに旅について呟きます。 twitterはこちら → https://twitter.com/kenxxxken1

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