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「順序を変える」というカイゼン

なにげない日常でも、意識することであらゆることがPDCAの気付きのきっかけになる。
今日もレンタル自転車の手続きの中で、「順序を変える」ということの重要性にあらためて気づいたので、まとめてみたいと思い筆をとりました。

レンタルサイクルの落とし穴

我が家のマンションは大規模マンションのため、住民用に100台前後の電動アシスト自転車のレンタルサービスがあります。無料ということもあり、多くの住民が便利に使っています。

レンタルするときは下記の流れとなります。

・自転車置き場の脇に置いてある機器にICカードをかざすと、利用可能な自転車の、番号が書いてあるキーと電池パックが取り出せる
・自転車のキーに書いてある番号の自転車を探す
・当該自転車に電池パックをセット
・キーで自転車のロックを開錠して、いざ出発

ただここに少し「落とし穴」がありまして、間違った番号の自転車でも、電池パックをセットできてしまう、という仕様があります。

つまりどういうことかと言うと、間違った番号の自転車に電池パックをセットしてしまうと、キーで開錠できない&(電池パックを取り外すのも同じキーなので)電池パックも取り外せない、と、ハマってしまうのです。
こうなってしまうと警備員の方を呼んで色々と面倒な手続きが必要になってしまいます。

これを避けるため、電池パックをセットする前に入念に番号を確認(二度見)することを心掛けていたのですが、
今日、ふと
「キーで開錠」を「電池パックをセット」よりも先に行えば良い
と気づいたのでした。

考えてみれば当たり前すぎる話で恥ずかしい…。

おそらく、「キーで開錠(して出発)」ということは自転車を使う上で最後のプロセス、という先入観に邪魔されて、そんな簡単なことに気づいていなかったのです。

「順序を変える」ことの威力

つまりどういうことか。

僕たちは仕事において、オペレーションミスを減らすために色々な対策を講じることがありますが、つい、コストが増えるようなアイデアを採用しがちです。チェックリストの作成とか、ダブルチェックとか・・・。

一方で、「順序を変える」ことで解決できるとしたら、基本的にノーコストです。素晴らしい!!
まずはそういう観点でオペレーションの設計や見直しをしないといけない・・・、と、あらためて気づかされた休日のひとコマなのでした。

皆さんの業務でも「順序」を意識すると何かカイゼンできること、あるかもしれませんね。

 * * *

なお、「順序を変える」とは、カイゼンの基本、ECRSのひとつである、「Rearrange」とも言えます。

ECRS(改善の4原則)

ECRSの原則は社会人として頭に叩き込んでおくべきリテラシーのひとつなので、興味を持たれた方は、上記のリンクを参照してみていただければと思います。

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