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科研費の申請書フォーマットから業績欄が消える!?

こんにちは,若干博士課程のけんゆーです.

さてさて研究者界隈では重要であろう変更が文部科学省から発表されております.

科研費の申請書から業績を記述する欄が無くなる!!問題

※ツイッター界隈で結構取り上げられていらので以下でまとめました.


科研費というのは,研究のために国の税金から使われる予算で,研究者はほとんどみんな申請すると言っても過言ではないものです.(企業などと共研して外部資金でやりくりしている先生もいるので一概には言えないですが...)

ちなみに,もし大学の先生が国からどのくらいの予算を割り当てられているとか,どのような研究をしているのか知りたかったら,

日本の研究. COMに行って名前を打てば一瞬で調べることができます.

これで,おおよそ無能か有能か測る手段になるということは内緒です.

話を科研費に戻します.

科研費を取るためには,申請書を書き採択される必要がある.

当然ですよね.文部科学省が出しているフォーマットに準じて書類を提出する必要があります.審査ですね.

審査が通れば,3年とか5年とか,そういう単位で研究費用がおります.

実験道具や,解析用のパソコン,旅費や書籍代など,研究活動をする上で必要なものを揃えることができます.

みんな取りたいのです!!(あ,おいら博士課程でした,すいません.)

博士課程の学生も学術研究員になるために書類を書きますが大体似てます.


業績欄が無くなることによる影響とは?

今回,文部科学省が発表した変更によると,

○研究計画調書における「研究代表者および研究分担者の研究業績」欄について、評定要素に合わせ、「応募者の研究遂行能力及び研究環境」欄に変更する。

○審査の際に審査委員がresearchmap及び科学研究費助成事業データベース(KAKEN)の掲載情報を必要に応じて参照することができるようにする。

大事なのは一番目の「研究業績」欄「応募者の研究遂行能力及び研究環境」欄に変更することですね.でもリサーチマップで補完できる!

これまでも,

平成29年9月公募より「連携研究者」の業績記載を不可とするなど見直しを図ってきたところです。また、本年4月より、研究組織の見直しとして「連携研究者」を廃止しました。

連携研究者の業績廃止,連携研究者そもそもの廃止などを行ってきた科研サイドですが,この度は己の業績も廃止!

業績って大事だったのです

みんな業績を作るのに必死です.論文を書いたり,受賞を狙うためにいろんな学会に参加したり,,,少なからず採用側も業績を見てきたはずです.

かつては業績欄に輝かしいものが掛けたら申請書のレベルが上がったような感覚に見舞われるかたもおられたと思いますが,それが31年度からできなくなってしまいますね.

業績が業績を呼ぶという輝かしい連鎖反応も少なからずちょっとは穏やかになりそうですね.

また,あまり大きな声では言えないですが,研究業界には,業績欄をなんとしてでも埋めるために分担者を盛る作戦も横行しているので,色々とトライアンドエラーで試してみて国民が収めている税金が適切に使用されれば良いですね.

代わりに増えた「応募者の研究遂行能力及び研究環境」欄

確かに,業績より書くのが難しい!

この研究分野に置いて私って如何に重要なポジションにいて,社会的にも貴重な研究をしている人間ですって自分の口から言えるかどうかが試されますね.

これまで大した業績がない方や弱小ラボには追い風かもしれません.

作戦を立てましょう!

おいらも将来は研究者になると思うので,科研費に関してはアンテナはってます.


研究者には必須な一冊を載せておき終わります.


学振DC2の採択された書類も公開してます.参考にした書籍と工夫した点,書類を書くテクニックなどを包み隠さず書いてます




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