大谷投手はいろいろ数字がついてくる

日本時間5月4日の二刀流登板は、またもあまりピリッとしたものではなかった。2HRを打たれ、5回で降板したときは、チームは3-4で負けていた。

9回にチームが2つのHRで逆転、大谷自身も二塁打を打ち、後続のヒットでダメ押しのホームを踏み、エンゼルスは6-4で勝った。

投球回は5だし、2HRで4失点。
10試合連続被安打3以下の記録も、この試合では被安打5なので、記録は途切れた。

それでも、5イニング15個のアウトのうち、13個を三振で奪い、先発投手が5回までに13奪三振したのは近代野球では4例目のタイ記録だと言う。

Zackary Greinke(2012/9/26 エンゼルス)対マリナーズ戦、5回 110球 13K 1ER 勝利投手
Alex Cobb(2013/5/11 レイズ)対パドレス戦、4回2/3 117球 13K 3ER 勝ち負けつかず
Jacob deGrom(2022/9/19 メッツ) 対パイレーツ戦、5回0/3 101球 13K 3ER 勝ち負けつかず

意外にも、すべて5イニングまでに13奪三振を達成して降板している。三振を奪うには最低でも3球が必要であり、「打たせて取る」よりは球数が多くなるため、かもしれない。いずれも100球は投げている。

面白いのが2013年のコブ投手の例で、4回途中、2アウトで降板しており、アウト14に対して13奪三振に見えるが、内容を見てみるとゴロアウトが2つあり、その代わり振り逃げが1つ記録されている。3回に4奪三振を記録しているのだ。
また、初回に2HRを打たれ、その後ボークで失点するなど、降板時点では2-3で負けており、その後チームが逆転して負け投手にならなかった、という点では今回の大谷選手と共通している。

2022年デグロム投手の例でも、チームが3-0でリードしている6回 デグロム投手はヒット、ヒット、HRで3-3に追いつかれ、1アウトも取ることなく降板。勝ち投手の権利がない状態で降板している。

5回までに13奪三振というと圧倒的な快投のように見えるものの、今回の大谷投手の例も含め4例中3例が降板時点でその投手に勝ち投手の権利がない、というのも興味深いですね。いずれも最終的には4例ともチームが勝っているのも面白いですね。

ベーブ・ルースの記録に並ぶ

この試合で、大谷投手はキャリアタイの13奪三振を記録し、通算で500奪三振を記録した。
ベーブ・ルース以来2人目の「100HR 500K」クラブの2人目のメンバーになったそうだ。
ベーブ・ルースの通算奪三振は501なので、「100HR 600K」クラブに到達するのは大谷選手が初めてになりますね。次の句切りは「100HR 1000K」かな?
大谷選手の記録は現在のところ「134HR 500K」。「200HR 1000K」が見たいところですね。 



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