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デジタルツインについて雑に雑談する30分 第3回

1.開催情報

開催日時:2023/10/30 20時~
開催場所:X(旧Twitter) Space

2.開催目的、趣旨

  1. デジタルツインをもっと世に広めたい/知ってほしい

  2. デジタルツインについて(勝手に)語りたい

  3. デジタルツイン好きな仲間を増やしたい

3.私が考えるデジタルツイン

  1. センシング技術を使って、物理状態を電脳空間に再現する

  2. 取得した状態(データ)を元に近未来予測を行う

  3. 予測結果を物理世界にフィードバックする

  4. 予測結果を元に、最善手で行動する

  5. それらを繰り返し実施することで、より良い状態になる

そんなデジタルツインを実現するものが、ドラえもんの道具にありました。

コースチェッカー
モニタに、何分後かの状態を予測し、表示することができます。
表示された予測結果に基づき、判断は人が実施します。

①現実世界をそっくりそのまま電脳空間にコピー
②人、車、動物など、状態を取得
③それぞれの行動パターンを予測し、それらを見える化
④その結果に基づいて、最適な判断を実行する

未来が見えてるわけですから、何が最善手なのか判断がつく。
となれば、自然とよりよい状態が維持されるようになります。

4.アーカイブ

5.勝手にデジタルツイン関連ニュースのご紹介

物理空間のデータを基にデジタル上で行ったリアルタイムシミュレーションの結果を再度物理空間にフィードバックすることで生活をより良いものへと変革する「KDDI Digital Twin for All」を推進している。

データを基にリアルタイムシミュレーションを行い、その結果を物理空間にフィードバックし、その結果を持って判断し、それをサイクル化することで常によりよい状態になり続ける。

素晴らしいですね、まさにデジタルツインのベスト活用事例に近いのでは?

とは思いつつ、ちょっとキニナルところも…

大容量のデータを低消費電力で伝送できる「オールフォトニックネットワーク」

言葉として、コレを使ってしまうと、IWONの二番煎じ感が否めない気がするので、どうせなら別の言葉を立てた方がいいのでは?と素人ながらに思ってしまいました。
もう1つ。

従来の圧縮技術では,3Dメッシュ映像をモバイル回線で安定的に伝送できるデータ量に圧縮する際に、細部の情報損失が発生するという課題もあったという。

これを解決するため、KDDIとKDDI総研は3Dメッシュデータのデータ構造を見直し、オブジェクトごとの並列処理を可能にすることでデコード処理を高速化する新手法を考案。

本技術はMPEG標準化において規格候補技術として採用済みであり、2024年に規格化が完了する見込みだ。

3Dメッシュ映像を見ようとすると、計算になるためマシンパワーが必要になるのですが、それを高速化するための仕組みを開発して、MPEG標準規格として採用された(される?)
ホントならすごいのですが、ホントに???とちょっとキニナルところでした。

「NVIDIA Omniverse™ Enterprise(以下:Omniverse)」を活用した、デジタルツイン環境の早期構築サービスを本日から開始します。工場の生産ラインや画像による検品など、目的に応じた多様なメニューを用意して、短期間での環境構築を実現します。提供価格は500万円(税抜)からで、製造業や建設業を中心にサービス展開し、3年間で10億円の売上を目指します。

Omnivese、製造業デジタルツインの世界標準な感じが個人的にはしておりますので、これを500万円から、短納期で利用できるサービスはいいかもしれませんね!今後、どの程度売り上げが伸びていくのか、楽しみなサービスです。
売上目標が3年間で10億円となっていますが、もっと強気な設定でもいいんじゃないのかな、と思いました。

企業の課題や目的に合わせたワークショップを通じて導入範囲を明確にした上で、メニューを選択して企業のデジタルツイン環境を構築します。製造部品の良品仕分けのための検品作業、工場の生産ラインや機器の適正配置、自動搬送装置の経路や運搬計画の策定など、お客様の要望に応じた構築メニューを活用することで、デジタルツイン環境の早期の利用を可能とするものです。

コンサルタントが、ヒアリングを実施し、メニューを選択するわけではなく、ワークショップを通してお客様にメニューを検討頂く、という進め方も個人的には好きです。

株式会社NTTデータグループ(以下、NTTデータグループ)は、デジタルツインのエンタープライズ領域での活用促進を目的として、2023年9月より、アクセラレーテッドコンピューティングで世界をリードするNVIDIA(以下、NVIDIA)との協業範囲を、これまでのイタリア・ドイツから日本にも拡大しました。これにより、NTTデータグループの先進技術活用力とシステム構築ノウハウに加え、3D設計コラボレーションおよびデジタルツインシミュレーションを構築するためのオープンプラットフォーム「NVIDIA Omniverse(以下、Omniverse)」を用いて、製造業やメディアのお客さまを中心に、デジタルツインを活用した事業の成長を支援します。

CTCの記事よりかは抽象的な記事。NVIDIAとの協業、とのことですが、具体的なところはちょっと見えてこないですね。。

本協業を通じて、製造業で使用されている代表的なソフトウエア(例:Siemens Process Simulate等)とOmniverseを接続するのに加え、お客さま特有のカスタマイズやコンテキストまで加味したデータ・インテグレーションやAI分析学習・生成までカバーすることで、より高度なデジタルツインを構築・提供します。協業の具体内容は以下です。

協業についても一応記載はありますが、幅広くやるよ!ってことですかねー。

本取り組みでは、「Wellpine Motorsport」の参戦車両(トヨタ・GRヤリス)を高精度3Dスキャンします。また、参戦車両が走行する一部のスペシャルステージ(以下 SS)は、現実世界のモノや空間をデジタル上で再現するデジタルツインを活用して再現します。大会期間中や期間後、実際に一部のSSを走行した際の位置情報や車両の姿勢などのデータを基に、3D車両がデジタルツイン上のコースを走行する様子をスマートフォンやスマートグラスで観ることができます。

書いてある内容だけを読み取ると、デジタルツインではなくXR系の記事ですね。
なんかXRです、と言い切った方が記事的にはオイシイ気がするんですが、なんでデジタルツインと書きたくなるのか?

鉄道の車両運用計画は、列車ダイヤに基づいて、どの車両をどの列車に割り当て、運行するかを計画するもので、ReNom Railwayでは、同社独自のAIアルゴリズムとデジタルツイン環境を用いて計画立案を自動化し、運行計画を最適化できるのが特徴だ。
大手鉄道会社では、限られた数の車両を効率的に使い、1日数百本に上る列車をダイヤ通りに運行するために、膨大な組み合わせの中から最適な計画を行っている。ここでは、路線の特徴や車両の配置、点検、列車の分割および併結、駅構内の状況といった多種多様な制約を考慮する必要があるほか、輸送障害の発生時には計画の修正を余儀なくされている。そのため、計画を作成する担当者には高度な技術とノウハウが求められていた。

学校の授業の時間割とかも、システムがある、ってのは聞いたことあるのでで、鉄道の運行計画を立てるシステムだってあるだろう、とは思ってましたが、そこにデジタルツインが関わるとは思ってもみなかったところです。

確かに、見なきゃいけないところが非常に多岐にわたるでしょうから、それらをデジタルツインで見える化されてると、わかりやすいのかもしれませんね。

AIソリューションを活用することで、設備の老朽化の度合いや、人流、エネルギー消費量などをデジタル空間上で一元的に把握できるようにする。

「AIを活用」ではなく、「AIソリューションを活用」ってあるんで、独自でAIを持ってるわけではなくて、別で準備されたAIソリューションを活用する感じですかね?
ただ、把握するだけならAIの必要性はないので、どう活用するのかきになりますね。

AI技術を組み合わせることで、建物の維持管理に必要なさまざまな機能やソリューションを提供する計画もある。例えば、データ整備のために撮影データから人間などの不要物を自動検出して除去する機能や、映り込んだ顧客企業名などの機密情報を検出して削除する機能などを構想している。

これを見ると、AIの活用は予測とかではなく、映像処理ってことなんですかね。

これらの機能によってユーザーは現地に赴くことなく、建物の遠隔管理や採寸、設備更新の検討などを行えるようになる。

図面があれば事足りることを、なぜシステム化しようとするのか…?
それなら、アナログメーターをカメラで読み取ってデータ化して、そのデータに基づいて1時間後の状態を予測する、とかの方が需要はありそうな気はするのですがー。

デジタルツインをユーザーインターフェースとし、カメラを使用しないモニタリングで二酸化炭素・湿度・温度などの空気環境と、プライバシーの配慮から画像データを取得せずに人の位置や人数などを可視化して混雑度合いを判定し、感染症拡大リスクを判断するIoTソリューションシステムである。センサーから収集したデータをリアルタイム連携してデジタルツインに表示することができる。

「デジタルツインをユーザーインターフェースとし」というのは気になりますが、敢えてカメラを利用しないことで、匿名化などの余計なことをしない仕組みは発想の切り替えで面白いですね。

※デジタルツインは技術なので、UIではない。3D映像をUIとして…なら、なんとなく理解はできるけど…。

空気環境や混雑状況が設定値を超えると事業者へ注意/警告し、対策を促すことでハイリスクな環境の発生を抑制する。

閾値を超えたら…ではなく、AIの予測が閾値を超えたらアラームを流す、とした方が未来予測が立ってより実用的になるんじゃないかと。
せっかく、IoTでデータも収集してるわけですしね。

混雑状況については、事業者のホームページへ埋め込んで一般公開することができる。

なんだろ…なぜ、こう3D表現をしたがるのか…という気がするー(笑)
確かに、3D表現することで、わかりやすくはなるけど、普通に2DMAP上に配置した方が、ぱっと見で理解しやすいと思うのですが…
3Dにすることで、死角で人が見えなくなったり、その人を確認するために、視点を移動させる必要があったり…

個人的にはデジタルツインにおいて、3D技術は必要だけど必須ではないと思っています。上で書いた通りで、2Dの方がわかりやすい場合もあるわけです。デジタルツイン=メタバース的な何か、と捉えられがちですが、デジタルツインはあくまでサイバー空間で再現/予測をし、その結果を物理空間に戻すための技術であり、3Dが必須ではないと思っています。

質問タイム♬(Aquaさん、ありがとうございます!)

言葉で説明するのはムリがあるので、図解でw

途中からめそさんがしゃべってくれて、色々と勉強させて頂きました。
めそさんの職場、一回お邪魔したい…どっかで時間作ろ。

6.最後に

前日夜に準備をするつもりが、お酒を飲んでしまい寝落ちしてしまうという失態(笑)
ちょっと仕事するフリをしながらデジタルツイン系のニュース記事を読み漁って、会を迎えましたwww

技術書典や展示会等が重なってなかなか時間の無い時だったので、仕方ない。と自分自身に言い聞かせ、来月はもっとしっかり準備をして臨みたいと思います!


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