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ぼくのMacBook Pro 13インチ

MacBook Pro 13インチがとどいて2週間になる。Touch Bar付きでCPUとメモリをアップグレードしたやつだ。Touch Barはピンとこないけど、スペースグレイが渋くてかっこよい。とてもうれしいけれど、新しいマシンが手に入った、という自慢やレビューをしたいわけじゃない。

色々あって、冬の間、クビになりそうなぐらい干されていた。組織図や座席表からぼくの名前がなくなっていたぐらいだ。しかたなくオフィスのすみっこの、空いてる席にポツリと座っていた。居場所もないけれど、かといってフラフラしてるわけにもいかないので、勤務時間中はおとなしくその席に座っていて、昼休みに会社から離れたカフェに避難して、このnoteにのせる文章を書くのが楽しみだった。

そのころnoteに、

いま、職場での逆風から逃れるためにビバークしてるけど、これまでも、何気なく取り組んでたことが、のちのち役立つことが多かったので、こんなふうに文章を書くほかにも、機械学習のために勉強してる苦手の数学とか、Pythonとか、観察スケッチとか、いくつか新しい種を蒔いてる。

と書いていた。(https://note.mu/kermit71/n/ne88c4282ac6c

春にはほとぼりも冷めてきて4月に今の部署に異動になり、組織図にも座席表にも名前が載るようになった。以来小さな仕事もコツコツこなしつつ、ときにはグイグイと自分を売り込み実績をだし続けて、ちょっとづつ信頼を積み重ねてきたので、「どんな仕事も嫌がらず、確実に期待を超えるヤツ」とは思われたと思う。

そうこうしているうちに、ぼくがPythonでつくったツールが、社運をかけた最優先プロジェクトの、立ち上げ時にありがちな、運用のボトルネックの多くを解決するものとして評価され、さらに自由に、課題解決のためのツールを作れるようになり、それがさらに評価されて、とあっという間に、陽の当たるところに帰ってこれた。

3月までは先がまったく見えなくて、毎日退職するか残るか悩んでいたので、このMacBook Proは値段やスペック以上に、どん底からはい上がって来たぞ!という印というかご褒美というか、なんだかとても特別に感じる。

うまくいかないときにふてくされたり、ひねくれたりせず、素直に自分にできること、やるべきことを考えてやって良かったなぁと思う。

このnoteは冬の間毎日昼休みに来ていたカフェで書いている。上期にとても活躍したということで、結構まとまった額の報奨金がでて、今日振り込まれた。


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