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#8 カバー版「Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band」ができるまで

Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band(1967)


Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band / Jimi Hendrix(1967)

さあ、ついにロックの金字塔であるサージェントペパー!この曲はやっぱり、このカバーが外せない。


Jimi Hendrixのバージョン。これ、ポールが「Jimi Hendrixが発売してすぐのライブでカバーしてくれた!」とアンソロジーで嬉しそうに語るのが印象的で。いろいろカバーはあるけど、やっぱりここではこれかな。

Sgt.Peppersは、レコードもライブショーのコンセプトだけど、これはリアルライブでコンセプトにも合っているという点でも完璧。

でも、おまけにちょっといくつか紹介。まずはまさかの「大場久美子」版。

なんじゃこりゃ、マジで。すげえなこれ。知らなかった。知ってた?しかも、後半はこれ「With A Little Help From My Friends」のカバーかよ。めっちゃ面白い。味あるわ……。で、案外悪くないっす。


With A Little Help From My Friends / Joe Cocker(1969)

さあ、大場久美子の勢いに乗って、この曲も探しましょう。かっこいいな、と思ったのは「Joe Cocker」のバージョン。

ジャケット怖。音、渋いわ……。かっこいい〜。1曲目のジミヘンからの流れもいいし、これで決まりかなあ。完成度高いっす。

Joe Cookerは、デビューもビートルズカバーなのだそうで。

デビューがI'll Cry Insteadって、渋すぎ。でもこのバージョンは不発だったみたい。

Lucy in The Sky With Diamonds / HYDE(2003)

なんか2曲続けて、渋い感じで来ちゃったな。これも渋くなっちゃうのか。この曲もやっぱり、カバーが多い。

まずは「Elton John」のバージョン。

カバーしてるのは知っていたけど、ちゃんと聴いたのは初めて。サブスクのおかげでこういうのが簡単に聴けるようになったのはいいな。けっこうアレンジされていて、面白い。

けっこうアリだなと思ったのが「PUFFY」

ポップで可愛いLSD。いいね、これも。いいカバーがいっぱいあるんだけど、ぼくが選びたいのがこれ。

L'Arc〜en〜Cielのhydeが、Lucy in The Sky With Diamondsをカバーしてるって知ってた?

HORIZONという曲のカップリングでカバーをしていて、発売当時気になって聴いたのを覚えている。かっこよくて、驚いた気がする。ぜひ聴いてみてね。


Getting Better / Gomez(2021)

1~3曲目までかなり渋めにヘビーにきちゃった。ポップなこの曲で、少し雰囲気を変えたいかも。

まず見つけたのはレゲエバージョン。

そもそもこのアルバム、まるごとサージェントペパーをレゲエカバーしてるみたい。興味のある方はどうぞ。

ぼくが選んだのはこちら。

イングランドのインディーロックバンド「Gomez」のバージョン。Gomezは、5名のメンバー中4名がソングライティングできるという才能の集団。ボーカリストも3人いるそうで、まるでビートルズみたい。

Fixing A Hole / Connie Evingson(2003)

この曲はどうなんだろう、いいカバーあるかなあ。まあ、サージェントペパーは、アルバム丸々のカバーアルバムもあるので、ないことはないんだけど。

個性的で面白いと思ったのが「The Wood Brothers」のバージョン。

なんだか温かみのあるカバーで、聴いているとほっこり癒される感じ。いいね。

でも、選んだのはこっち。

「Connie Evingson」のバージョン。

このアルバムとってもいいので、どこかで選びたかったんだけど、ここにしよう。この曲にぴったりはまっている気がする。かっこいい。


She's Leaving Home / Neri Per Caso(2019)

超美メロのポール曲。ぼくはもう、こういう楽曲は女性ボーカリストを選んじゃう傾向にあるので、今回も女性を選ぶんだろうな。

……と思ったら、インストゥルメンタルのカバーが多くて、なかなか歌入りのいいカバーが見つからない……。いい感じに力が抜けたトラックが聴きたいな。

そんなときに見つけたのが、コーラスが綺麗なこのバージョン。

「Neri Per Caso」はイタリアのアカペラグループ。この「We Love the Beatles」には、他にも優れたビートルズカバーが収録されていた。


Being For The Benefit Of Mr. Kite! / Linda Arnold(1998)

ジョンの不思議な楽曲。これもどんなカバーがあるのか楽しみ。不思議さが増しているものを選ぶのか、違う魅力を見つけているものを選ぶのか、少し迷う。

……とか思ってたんだけど「これしかない!」ってやつを見つけた。

「Linda Arnold」のバージョン。子ども向け音楽らしいんだけど、なんだこのクオリティは。ミュージカルのサウンドトラックの音源のような世界観がある。途中のセリフ、めっちゃいい。

むしろこれが原曲で、ビートルズの方がカバーなんじゃないかと思わされる。素晴らしいカバー。


Within You Without You / Sonic Youth(1988)

うわー。きちゃったよ、2度目のジョージのインド。どんな感じのカバーがあるのか、逆に楽しみ。

インド感がないものを選んでみたいなーと思って探し始めると「Sonic Youth」のバージョンが見つかった。

Sonic Youthはオルタナティブロックのバンドだが、これはオルタナティブロックなんじゃないか?ジョージのインドが、オルタナティブロックになるなんて。

ただ、メロディのインド感は隠しきれないし、しっかりシタールみたいな音も聞こえる。


When I'm Sixty-Four / Claudine Longet(1967)

ポールの名曲だが、これは絶対子ども向けのカバーがいっぱいあるやつ。

こういうのね。でも、探すとけっこうおしゃれなカバーもたくさん。その中で、取り上げたいのがこちら。

Gooday Sunshineでも取り上げた「Claudine Longet」のバージョン。声質がかわいらしく、この曲によく合っている。1967年の音源だけど、そんな感じがしない。

Lovely Rita / Los Drugos(2017)

ポールの楽曲。この曲のカバーがあるかどうかなんて、考えたことがなかった。どんなトラックがあるんだろう。

探してみると、なんと「Fats Domino」のバージョンがあった。

これもかっこいいんだけど、もっと気になるカバーを発見したので、そっちを選んでみることに。「Los Drugos」のバージョン。

Los Drugosはペルーのバンドとのことだが、詳細は不明。どのジャンルに属するのか、さっぱり判断がつかないサウンドだが、一応バンドはロックバンドらしい。やはり、このアルバムサージェントペパーを丸ごとカバーしている。


Good Morning Good Morning / Mickey Dolenz(2012)

ジョンの楽曲。同一曲のタイトルが非常に多そうなので「beatles」という言葉を追加して検索してみる。

まず見つけたのは、ヘビーな「Psilicon Flesh」のバージョン。

ちょっとヘビーすぎる気もするけれど、かっこいい!

ラテン音楽風にアレンジした「Soltrón」のバージョンもカッコよかった。

アリだし面白いんだけれど、ハマってるかといわれると、もうひとつな気もする。そこで、チョイスしたのがこちら。

「Mickey Dolenz」のバージョン。Mickey DolenzはThe Monkeesのメンバーだった人物。ご自身のアルバムの1曲目、カバー曲にこの曲をチョイスし、こんな風にカバーするのってすごいよな……。どういう意図なんだろう。でも、自然だし、かっこいい演奏。

Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise) / Alti & Bassi(2011)

うわー。厄介なの来たわ。

これ「(Reprise)」のカバーってあるんかな。あるとしたら、サージェントペパーを丸ごとカバーしてるアルバムに入ってるやつになるんかな。

まず見つけたのは「Andy Timmons」のバージョン。

やっぱり、サージェントペパーを丸ごとカバーしているアルバムの一部。これはインストゥルメンタルだから、一応除外。かっこいいけど。

「Big Daddy」のバージョンも面白い。原曲と雰囲気全然違うけど、楽しそう。でも、ぼくが選んだのはこちら。

バーバン!バーバン!というベースが気持ちいい。かっこいいカバー。

「Alti & Bassi」は、イタリアはミラノで生まれたアカペラのボーカルグループ。このアルバムの中には、他にもビートルズのカバーを披露している。


A Day In The Life / The Common Blue(2015)

有名曲。カバーも多く、大物アーティストも取り上げているので、まずは有名どころから紹介していこう。「Sting」

そして、Jeff Beck。なんと日本公演の音源がある。

めっちゃかっこいい……。これジャケットがアレだけど、大丈夫な音源なのかな……。

さあ、そんなサージェントペッパーの最後を飾るのはこの方々!「The Common Blue」です!

こんなおしゃれな「A Day In The Life」ある?

中間のポールのパートも最高だし。こんなのが2015年に出てたとは。全然知らなかった。

The Common Blueは、オーストリアのバンドっぽいが、詳細は不明。一応、公式サイトを掲載しておく。


というわけで、カバー版「Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band」が完成。かなり聴きごたえのある1枚になったのではないだろうか。

字数は45000字を突破。今はただただ、終わらせることだけを考えている。ビートルズの歴史を辿りながら、ぼくはこの記事をどんな構成にして発表するかを考えている。

この記事を書き始めてから1週間が経過した。

昨日からYouTubeが重いらしく、noteにYouTubeが貼れないという事件が起きた。そこで、一部の添付ファイルをSpotifyに統一しようと思っている。でそもそも、この記事に人はいるのか。いや、いいんだ。これは俺のnoteであり、誰のものでもないのだ。


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