#9 カバー版「Magical Mystery Tour」ができるまで
Magical Mystery Tour(1968)
Magical Mystery Tour / Tufts Beelzebubs(2011)
ついにマジカルミステリーツアーまで来た!この曲もカバーは多そう。なるべく、「マジカル」な感じがするものを選びたい。
と思ったら、有名どころで超いいカバーが。
「Cheap Trick」のカバー。もう、何もいうことない。まっすぐかっこいい。もう、これ正解だろ。でも、一応他にもみてみるか……。
あっ、アカペラバージョンのマジカルミステリーツアーを見つけたぞ。
な、なんだこれは。マジでアカペラ。やばい。めっっちゃかっこいい。「Tufts Beelzebubs」というアカペラグループらしいんだが。人の声だけで、こんなにノリノリのトラックがつくれるのか。
まさか、Cheap Trickを脅かすものが出てくるとは……。どっちがいいかな……。
いや、正直なところ衝撃度は「Tufts Beelzebubs」の方が強い。こちらをプレイリストに入れよう!!だって、こっちの方がマジカルで、ミステリーだからね。間違いない。
The Fool on The Hill / Rainbow Sleeves(2004)
ポールの美メロ名曲。今回も女性ボーカリストを選んでしまうのか……?
まずは「森山良子」。カバーしてたのか。
透明感のある歌声が美しい。当たり前だけど「ざわわ」の時とは、歌い方が違う。
そして「原田知世」。
同じ日本人だが、森山良子とはまた違う、落ち着くカバー。どちらもいいな。
この日本人のどちらかにしようかとも思ったが、かなり好きなトラックを見つけてしまった。これだ。
「Rainbow Sleeves」のバージョン。どんなアーティストなのか詳細は不明だが、ボーカリストの声が美しく、染み渡っていく。そして、メロディの良さを改めて実感できる。でも、誰なんだろう。
Spotifyのリスナー、なんと11人だよ。いったい、マジで誰なんすか……。
Flying / Pochete Set(2010)
ビートルズ初のインストゥルメンタル。これをカバーするアーティストって一体。まあ、探すか。探すよ。ないことはないから。
まずはウクレレバージョン。
いろいろ探してみるんですけど、これといった面白いカバーが、なかなかない……。その中で「面白いかも」と思ったのは「Pochete Set」のバージョン。
Flyingの中に、ビートルズの名曲の各フレーズを少しずつ入れるという遊びをやってます。聴いてて楽しいかも。だんだんFlyingのフレーズからはかけ離れていくんだけどね……。
Blue Jay Way / Dee Long(2017)
ジョージのインド系の楽曲。今回はどんなカバーがあるのだろうか。
まず見つけたのは「Novanguarda」のバージョン。
どんなアーティストなのか詳細はわかりませんが、現代風のインドとロックの融合といった感じ。
さらにロックに振り切っているのが「Dee Long」のバージョン。
個人的にはこっちが振り切っていて好み。まさか「Blue Jay Way」がこんな感じになるなんて。音楽は自由だなあ。
Dee Longさん、どんなアーティストなのかはまったく不明。
Your Mother Should Know / Kenny Ball & His Jazzmen(1972)
ポールの曲。この曲、あまりカバーされているイメージはないけれど、いいカバーあるかなぁ……。
まずは「チューリップ」のカバー。このアルバムの曲、何回紹介するんだ。
原曲にかなり忠実なカバーなんだけど、チューリップっぽい。チューリップ自体が中期以降のビートルズの影響を受けまくりなサウンドだからなのだろうけど。根本的なコーラス、演奏力が高い気がする。
で、プレイリストに選びたいのはこちら。
「Kenny Ball & His Jazzmen」のカバー。ジャズアレンジだが、かなりハマっている。めっちゃかっこいい。オリジナルは1972年のリリースとのこと。
I am The Warlus / Oingo Boingo(1994)
ジョンの楽曲。ジョンが「100年聴いても飽きない曲」というほど、気に入っている曲だが、どのようにカバーされているだろうか。
有名なのは「Oasis」のカバー。
「Frank Zappa」もライブでカバーしていた。
いろいろカバーを見ていくと、ロックでラウドなサウンドのカバーが多い。たしかにこの曲はラウドなロックが似合う。
その中で好きだったのが「Oingo Boingo」のバージョン。
原曲のイメージはそのままに、サウンドがラウドになっている感じ。アレンジもかっこいい。
Oingo Boingoはアメリカのニューウェーブバンド。もともとはスカやパンクの影響を受けたバンドだったのが、このアルバムではオルタナティブロックへと大幅なジャンル変更をしていたそう。でも、この曲に関してはうまくいっていると思う。
Hello, Goodbye / Shiggy Jr.(2016)
ポールの超有名曲。この曲もきっとカバーがたくさんあるはず。
まずは「Ash」。とってもロックにカバーしている。
けっこうシンプルにロック。近年のポールのライブでの演奏っぽいような気がする。
そして「木村カエラ」。カバーしてたのか。
かなりシンプルなカバーで、悪くない。ちょっとカントリーっぽい要素も入ってるかな?でも、こういう女性のかわいいカバー、いいかも。
ということで、選んでみたのが「Shiggy Jr.」のバージョン。
声が可愛くて、曲に合っている。でも、まっすぐでなんかよい。カバーもシンプルで、楽曲の良さがそのまま生きている。
Shiggy Jr.は、2015年にメジャーデビューした日本のバンドだが、2019年すでに解散している。
Strawbeey Fields Forever / Ania(2010)
ジョンの超有名人気曲。この曲もカバーが多いと予想される。この曲は美メロな曲だと思うので、メロディを生かしたカバーが聴きたいな。
……。
いろいろ聴いたけれど、自分がピンとくるカバーはこれだった。
この声が好みで、癒される。そして、その雰囲気がこの曲のノスタルジーと合っているような気がする。
「Ania」は、ポーランドの女性シンガー。このアルバムは、ポーランド国内でチャート1位をとるなどヒットしたそうだ。
美メロな曲はついつい、女性ボーカリストのカバーを選んでしまう。
Penny Lane / Monika Ballwein(2017)
ポールの超有名曲。この曲も多くカバーが存在する。この曲もやっぱりメロディーが美しいので、このメロディーを気持ちよさそうに歌っているカバーがいいな。
そういう観点で選ぶと出てくるのが、アカペラの「Neri Per Caso」。
このアルバム、マジで良いのでビートルズファンはみんな聞くべき。
で、Penny Laneの最高はこれですよ。初めて聴いた時、気持ち良すぎて最高だった。
こんなに気持ちよさそうにPenny Laneを歌う人、この人以外にいないんじゃないか。って、この人のこと、今知ったんだけど。
「Monika Ballwein」は、オーストラリアのシンガー。他にもビートルズのカバーをこのアルバムで披露している。
Baby You're A Rich Man / John Torres Band(2010)
ジョンの楽曲。この曲もカバーのイメージはない。どんなカバーがあるのか気になる。
まずは「The Weeklings」。このバンドは本当にかっこいいカバーを多く発表している。
ロックなアレンジがされており、コーラスもきれい。とってもかっこよくて、好みだ。自然な感じも好き。
ただ今回は「John Torres Band」を選びたい。
自然に流れていくような、爽やかな「Baby You're Rich Man」。なんかこういうのもいいなぁと思って。この曲も美しい曲だなあ。
「John Torres Band」はアメリカのバンドということだけはわかっているが、そのほかは不明。
All You Need is Love / 羊毛とおはな(2009)
ジョンの超有名曲。これもきっと、かなりのカバーがあるはず。直感で選ぼう。
まずは「Elvis Costello」のLive Aidでのこれ。
このような場面で歌われるような、意味のある曲だよね。
この曲のカバーをいろいろと見て回ったところ、女性ボーカリストのカバーが多かった。その中でもいいと思ったのが「羊毛とおはな」。
もともと壮大なイメージのあるこの曲。こんな感じで演奏されると、まずは身近な人へ愛を向けることから始めていこうと自然に思える。なんだかいいな。すばらしい。
「羊毛とおはな」は日本のアコースティックデュオ。2014年に活動休止するも、ボーカルの千葉はなさんは乳がんで亡くなっている。このような形で、こんなアーティストを知られて嬉しい。
さて、カバー版「Magical Mystery Tour」が完成。さまざまなジャンルが入り混じる、なかなか面白い出来栄えなのでは。結構、女性ボーカリストが多くなってしまった感は否めない。
さあ、次は大作だ。「カバーあんのか?」という曲もあるし、今回の企画のヤマになるのは間違いない。
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