note見出し画像3

ステップアップFrontUp!3.2

フロントアップに必要な事はほとんど今までのステップアップFrontUp!で書いてきたので、それを見て貰えば大丈夫だろうと思っていましたけど、SLORIDEを2回開催してみて参加者のトライする姿から色々な部分が見えてきたので、補足の意味で3.2を書こうと思います。

まず、SLORIDEの参加者との比較を見てください。(この参加された方はまだKTMを買われたばかりでオフロード経験値的には初心者では無い初級者という感じです。他の方も経験の多少はあれど、フロントアップに関しては同じ位でした。バイクやカラダ的に見やすかったので参考モデルに。)

クラッチワークやアクセル、ボディーアクションも当然上げる為には大事ですが、カラダの位置や姿勢が正しくないとしっかりとした重心移動や荷重、上げた後のバランスが出来ません。

以前撮影したスローモーション版の姿勢が良かったので切り出してみました。バイクとライダーでVの字バランスが取れており、カラダの各部の角度や腕もちゃんとしているかなと思います。

この後、初心者や初級者に多いフロントアップの問題点をピックアップしますが、一番大事なのはライダー自身の位置という事を最初に挙げました。

それでは、問題点のピックアップをしていきます。

ボディーアクションの動きが小さく早過ぎる

サスを縮めようと勢い良くやろうとしたり、焦るあまりカラダの動きが小さく、早くなってしまっています。大事なのはカラダを大きく前後に移動させる事による重心移動です。大きく動く事で慣性が働いてより大きくリアに荷重出来ます。早いだけで動きが小さいと慣性が少なく、体重が生かせてないだけでなく、サスの戻るタイミングも取り辛いです。

ボディーアクションとクラッチを離すタイミングが合っていない

上の原因もあるのですが、カラダが完全に後ろに行ってからクラッチを離しても遅いです。せっかく慣性によって体重がリアに乗ったのにそれが抜けた後にやっても、ノーアクションでやっているのと同じです。クラッチを離すと思って行動したその一瞬でさえ、指が伸びてクラッチレバーが戻り、クラッチが繋がるまでにコンマ数秒の間があります。なので、カラダを戻すタイミングと同時にクラッチも離す。これはアクションのスピードにもよるので早いアクションなら早めに、ゆっくりとしたアクションなら遅めにとしか言えないので、何度も練習して感覚を掴んでください。

タイミングとしては、
①アクセル煽る
②リアブレーキを踏んで、クラッチを握り、アクション開始
③カラダを後ろに引くと同時にアクセルを戻しつつ、クラッチをパッと離す

クラッチレバーをちゃんと離しきっていない

2本指でクラッチレバーを握っている人は特に多いですが、クラッチを繋いだと思っても指が残っていてちゃんと繋ぎ切れていない、もしくはゆっくりと繋いでいる人がホント多かったです。基本的にフロントアップは1本指。クラッチを離す時は完全に指をピンッと真っ直ぐ伸ばして離しきる事。エンストしてもいいんです。暴走しそうで怖いという人はアクセルで上げているのです。クラッチを繋ぐ時は戻しながら繋ぎます。

リアブレーキに足が乗っていない

坂道で上げて落とす練習をする時には説明しているのですが、やり始めると足元がお留守になってしまう人が多いです。普段からシッティングで乗っている人はステップは単に足置き場のイメージで、ハンドルとお尻(つまり上体がメイン)で乗っているという人多いのかもしれないですね。実際は下半身でのコントロールが大事で、ステップを踏みこんで乗るので、自然と足元への意識ってかなりあるのですが。ちょっと外れましたが、アクションする前からリアブレーキの上に爪先を置き、リアブレーキと同時にアクション開始、上がったら捲れそうな時だけじゃなく、そこで落としたいという時(二度吹かしとか)に踏む。ステアなら越えた先でスピードを殺す為に踏む。と絶対に必要な部分ですので、ステップの足置きや位置なども見直してみてください。

アイドリング状態でクラッチを繋いでいる

これも上がらない人にとても多いです。ボディーアクションやタイミングは合っているのに上がらないのはこれです。主な原因としてはクラッチを繋いでからアクセルで上げようとしているからです。エンジンの回転が低い時にアクセルを開けてもすぐには付いてこないし、発進時にパッと繋げば当然エンストします。上がらないからと後からアクセルで上げたり、腕で引きつけてしまうのもクラッチポンで1発で上げられてないからです。フロントアップは予め回転を高め、戻して回転が落ちるのに合わせてクラッチをパッと繋ぐのがポイントです。上手い人はどれ位の回転数があればフロントが浮くとかステアが越えられるか分かっているので、そんなに吹かしてないとか前もって吹かしてないと思うかも知れませんが。

上げてからもカラダが地面に対して垂直

一番最初の比較写真を見て貰うと分かるように、上げられる人でもそうなってしまっています。これは後ろにカラダを預けるのが怖い(つまりリアブレーキを踏めない)という事や、アクセルや腕でバイクを上げているという事が原因です。後ろにカラダが預けられないとバランスが取れないし、キチンとバランスで上げられないとウイリーとか2度吹かしの様な事も出来ないです。なので、上げられる人も1から練習して、クラッチやアクセルでは無くキチンと踏んで落とす、を身に付ける事をお勧めします。

大体以上の事が初心者や初級者に多い問題点です。練習する際は、スマホに三脚で横から自撮りしてみる。その際見るべき部分は、ライダー自身のカラダの位置やタイミング、あとエンジンの音です。スローで撮るのも手ですよ。

それでも分からない、上手くいかないという人は是非SLORIDEに参加してみてください。ここで伝えきれないようなニュアンスをお伝えする事が出来ると思います。

遠くにお住みで参加出来ない…という人は申し訳ないですm(_ _)m
twitterで自撮り動画をアップしていたらコメントするかも?

フロントアップでカラダを後ろに預けるのが怖いという方は是非とも下記の記事の補助器具を試してみてください!https://note.mu/kervos/n/n86b9d16cfdf1

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?