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THE 今週の米国株価チャート。主要な米国株価チャートの今週の総点検、いつもよりマシマシで。 ~2019/2/1の週

毎週土日に株価チャートをイッキ見する会をこのnoteで開催しています。ビールとポップコーン片手にどうぞ。

あ、ビールと言えばギネスビールを製造するディアジオが新高値更新です。ポップコーンといえば米国でやたら伸びてるカテゴリです。

では米国株主要指数など全体から見ていきましょう。

米国主要株指数の日足(ローソク足、この緑とか赤の棒が1日ごとのやつ)。

クリスマスの総悲観はどこへいったのかもう200日移動平均線が見えてきました。クリアなV字回復ですね。

次に、米国株主要指数の週足。

いつも世界の株価チャート・ノートという筆者が趣味でやってるTwitterでは左上からS&P500、右上がNYダウ平均、左下がNASDAQ、右下がラッセル2000の配置で固定しています。まぁダウはおまけでS&P500を中心にみておけばいいです。

このラッセル2000(小型株指数)とS&P500でパフォーマンス比較すると、7月に勢いがピークアウトして相対的に小型株がクリスマスまで弱かったことが分かります。2016年のなかなか悲観的な見方が多かった局面もラッセル2000は弱かったですね。そこから底打ちしていました。

では、セクターごとの週間パフォーマンスマップをみてみましょう。

GE、Facebook、タバコ株などこれまで売られてきた企業が復調してきました。Appleも反発。

ADR(米国以外の企業)を見るとアリババが決算を受けて上昇を継続、原油ややたら売られていたBTI(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ=BAT)も二桁反発。

ところで、BATといえば日本ではgloが知られていますが、海外では電子タバコに強いことで知られています。その主要ブランドVypeを新興の話題のJuulがカナダに進出してけちらしているようです。これ、やばくないですかね。ソルトニコチンの中毒性がはんぱないんじゃないかと心配しています。

さて、FAAMGの様子をチェック。

年初来でFacebookが一気に回復しています。昨年の下げでは比較的耐久性を見せたMicrosoftがパフォーマンス冴えない。来週はGoogleの決算です。

では、本編いきましょう。

まずはモメンタムをはかる上で人気株から見ていこう

Nvidia: 業績下方修正で下げました。
アリババ: 中国懸念の中で予想より良かった
Amazon: ガイダンスが弱い
Microsoft: クラウド事業は強かった
Apple: 事前利益警告で十分警戒されていたか。中国減速
Facebook: ついにケンブリッジスキャンダルボトム超え

その他、成長著しいテック株をみてみましょう。

今週も強い。マシンデータのスプランクはほぼ新高値まで戻ってますね。

その他テック株見てみましょう。

だいたい全体の相場と同じように動いてます。

さて、月ごとの株価チャートチェックではSaaSもいつもより幅広くチェックします。長いけど月1だから。

SaaSの株価を見てみましょう。

この主要SaaS達は新高値ばんばんとってますね。

サービスナウ(CRM他総合)
アトラシアン(業務効率・チームコラボレーション)
Twilio(コミュニケーションAPI)
ヴィーヴァシステムズ(製薬特化SaaS)
Okta(企業のID管理)
ワークデイ(人事・財務管理)
クーパソフトウェア(企業の支出管理ソリューション)

などが新高値とってます。

世界トップ2000企業のうち883社が顧客となっているTHE優良SaaSのサービスナウの今回の決算みて感じたことはクロスセルめちゃうまくいってるなということですね。人事管理、カスタマーサービス、セキュリティと中核以外の領域にうまく水平展開できています。

企業のフィッシングメール対策SaaSのプルーフポイントも決算が好感され上昇。あとで決算ピックアップします。(追記: カバーしました)

このあたりからマチマチな感じですがHR領域のSaaSは全部強いですね。

高いマルチプルでIPO以来下げていたSaaSも息を吹き返す。

さて、生活必需品セクターを見てみましょう。

P&Gが新高値です。結局、パワーブランドに絞ってよかったですね。小売店の棚おさえて買収による成長戦略しておけばいい時代は終わったので適切な動きをしたのがさすがです。

ユニリーバに対して開いていたギャップを埋めました。

3年横ばいだったモンデリーズ・インターナショナルの株価も新高値を一応更新しました。オレオとリッツの会社です。

ギネスビールでおなじみ英国のディアジオ(Diageo)が新高値とってます。

あとは流しでパーッと見ていきます。

小売セクターの様子

製薬企業の株価の様子

ロイターの報道で下げていたジョンソン・エンド・ジョンソンももどってきた。

医療機器などその他ヘルスケアセクター

透明マウスピース型矯正具のアラインテクノロジーズ(ALGN)が決算寄りで下げたと思ったらやたら切り替えしてますね。

遺伝子解析のための次世代シーケンサー最大手のイルミナは決算の反応は下げではじまったものの切り返している。

金融セクターの様子

半導体セクター

半導体製造装置が元気ですね。

防衛産業・関連株の様子

ボーイングの強いガイダンスや、受注残が積み上がったロッキード・マーティンなどは強かったが、レイセオン、ノースロップ、GDあたりは弱かった。

鉄道・トラック

鉄道株がちょっと重くなってきましたか?

航空会社

オイルメジャーの様子

原油株は今週エクソンとシェブロンなどの決算をこなし上昇。

公益事業セクターの様子

その他ダウ構成企業ざっくり

キャタピラー(THE 重機)もベライゾン(米通信大手)も決算で窓あけて下げたと思ったら窓うめしていた(チャートの空白をうめていた)

レストランセクターの様子

マクドナルドが下げてますね。一方で、スタバが新高値更新しています。

アパレルセクター

今回から初登場。月1でチェックします。

初回なので左上から説明します。(というか他のセクターも説明したことなかったか)

NKE= NIKE、CONVERSE
VFC= VF corp(THE NORTH FACEやVansの会社)
UA= アンダーアーマー
GOOS= カナダグース(高級ダウン)
PVH= カルバンクラインやトミーヒルフィガー
LULU= ルルレモン(ヨガウェア)
HBI= 肌着のHanes、チャンピオンなど
GPS= GAP
LB= Lブランズ、セクシーランジェリー
RL= ラルフローレン

あとは買収で社名が変わったので解説すると…

TPR= タペストリー
高級バッグブランドのCoachが高級靴のスチュアート・ワイツマンを2015年に買収、2017年にケイト・スペードを買収しタペストリーとして新生

CPRI= カプリ ホールディングス
マイケル・コースがヴェルサーチを買収して社名変更しました。

今週はこの辺にしておきますか。

それでは来週のGoogleの決算などに備え「月刊 米国株決算祭り」マガジンのための下準備をしてきます。

1/8にはじめて1月は27本配信しました。

それでは、皆様の情報収集の時短に役立ち、経済・ビジネス動向に関する面白いインサイトを提供できるよう精進してまいりますので、どうぞ今後ともよろしくお願いします。

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