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NVIDIAの主要OEM先なのに株価がイマイチな「HPE」の現在

NVIDIAの経営陣が、決算発表の場で「Leading OEMs」としてたびたび名を挙げるハードウェア企業が四つある。そのうち三社は、中国企業のLenovo、それから先日紹介したDell、話題のスーパーマイクロだ。

そしてもう一社が、HPE(Hewlett Packard Enterprise Company)。HPEは2015年に旧ヒューレット・パッカード社の分割に伴って設立。パソコンやプリンタ部門がHP、主にデータセンター向け部門がHPEに受け継がれた。

その名の通りエンタープライズ領域で存在感を有する同社だが、株式市場での評価はイマイチ。熱狂が続いているスーパーマイクロや、一日にして30%以上も急騰したDellとは対照的な状況である。

と言ってる間に10%高騰していた。

株価収益率は約11倍と、(特に先週までは)AIブームなんてどこ吹く風といった様相。評価が上がらない理由は「業績が悪い」からに尽きるが、中身には注目すべき点もある。本記事では、同社の事業の全体像と今後の戦略について紹介する。

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注目の米国上場企業の決算データ・企業動向をベースに時間をかけてディープに見ていく記事と、情報を整理・凝縮し時短できるセンサー的な記事の両端で構成。投資家ではなくともビジネスパーソンが「このビジネスはこんな風にグロースしているのか」という学びがあるよう努力します。

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