10年前の世界金融危機において当時の米国大統領であるオバマが株を買うには良いタイミングだと買い煽ったタイミングでほぼボトムで株式市場が反転したことが面白かった。

ちなみに2008年のウォーレン・バフェットの「Buy American. I am.」の買い煽りの方が知られている気がするが、それよりもオバマの方がピンポイントではあった。

そしてこの年末の下落の中で、トランプが買い煽った(後述)ようなので、過去の下落相場においての他の大統領はどうだったのか？という点についてまとめている。

「言い続けていれば当たる」というのはあり、トランプの場合、相場に関連する発言が非常に多い印象。

ちょうど1年前のトランプ大統領のTweet、過去最高値を更新するたびにこのようなTweetを繰り返していた。

そういった株式市場への発言の多さからいっても今回のトランプ買い煽りがどうなのかはともかく、過去の動きは面白かったのでまとめていく、もちろん全ての大統領の発言を逐一フィルタリングしているわけではないので、トランプのように常時買い煽っているような大統領もいたかもしれない。その場合は補足してほしい。

それぞれのタイミングで各歴代アメリカ合衆国大統領が株式市場にどのような発言をしていたのかは以下の通り。

NBCによるとオバマ大統領は
"What you're now seeing is profit and earning ratios starting to get to the point where buying stocks is a potentially good deal," he said, "if you've got a long-term perspective on it."
Source: https://www.nbcnewyork.com/news/business/Obama-Buying-Stocks-Is-a-Potentially-Good-Deal.html

それ以外の大統領の例をあげると

TIME誌によるとニクソン大統領は
He told a group of businessmen visiting the White House that there will be no recession. Then he added: "Frankly, if I had any money I'd be buying stocks right now."
Source: http://content.time.com/time/magazine/article/0,9171,878247,00.html

LAタイムズによるとレーガン大統領は
Despite the passing acknowledgement of record-breaking U.S. trade deficits, Reagan delivered an uncompromisingly bullish pep talk to floor traders at the New York Stock Exchange, saying that his economic policies are aimed at "driving the bears back into permanent hibernation" and promising that "we're going to turn the bull loose."
Source: http://articles.latimes.com/1985-03-29/news/mn-20409_1_wall-st-pep-talk

パブリックペーパーによるとブッシュ大統領は
Q. Mr. President, in that regard, after such a terrible week on the stock market last week, what's it going to take for investors to have the confidence to make that market go up again?

George W. Bush: Value. They're going to realize that there's values in the market. In other words, if they buy stock, they're buying value, as opposed to buying, you know, buying into a bubble.
Source: Public Papers of the Presidents of the United States George W. Bush 2002

そして、トランプ大統領は2018年クリスマスにホワイトハウスで記者団に対し「株を買う絶好の好機だ」と買い煽り。
“We have companies -- the greatest in the world, and they’re doing really well,” Trump told reporters at the White House on Tuesday. “They have record kinds of numbers. So I think it’s a tremendous opportunity to buy. Really a great opportunity to buy.”
Source: https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-12-25/trump-urges-buying-the-dip-after-stocks-sink-on-d-c-dysfunction

以上、今回のトランプ大統領の買い煽りが過去のように悪くないタイミングでのボトム買い煽りのログとして残るのか、それともいつものTweetのように買い煽り続けるだけなのかはネタとしてウォッチしていくのは面白そうだ。

——— ✂ ——— おわり ——— ✂ ———

繰り返し確認しておくが、筆者はスタンスとしてメルトアップは行き過ぎだったので警戒していたが、現在はニュートラルであり、正直まったくこの相場の先行きは分からないし相場の予想屋でもなく、筆者は買い推奨も売り推奨もすることはなく、買い方にも売り方にも偏った耳障りの良い記事を配信していくつもりはないので、注意してほしい。

筆者は株式ポジションを減らしていたとはいっても片足は市場に居続ける、という感じでどっちに転んでもいいかな、という立場でやっているのである程度偏らない立場で記事を配信できるかなとは思う。

マーケットが荒れているためこのように株式市場に関する記事が続いているが、企業ベースの記事も準備中で、とにかく見切り発車でこのnoteをはじめたのでしばらくはカオスな感じでやっていくがゆるしてほしい。相変わらず例の被害の件でTwitter社はまったく対応してくれていないわけで、なかなかつらいものである。それについては note に来た理由に書いてある。

相場が荒れているので、ややマーケットネタが多くて申し訳ない。カバー範囲はもう少し広げていくつもりだが、決算・企業・投資/チャート・ビジネス/経済といった感じでやっていこうと思っている。

フォローいただいた方、ありがとうございます！Twitterの状況が状況だったので励みになります。