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Suicaを配布して被災活動をデジタル支援するというニュース

今回の能登半島ではデジタル庁とJR東日本が被災者支援活動に役立てるためSuicaICカードを利用するらしい。

もともとはマイナンバーカードを使いたいとの思惑があったようだが、JR東日本のsuicaを無償配布することとなったよう。
マイナンバーカードはカードの種類が「Type-B」と呼ばれる種類で読み取り、活用するにはカードリーダー側の敷居が高いものです。 それと比較し、SuicaはType-F、一般的にはFeliCaと呼ばれ、市販のいろいろなシステムでも読み取りができる簡易的な読み取り方式や、電子マネーのようなセキュアでありつつも普及している使い方も確立しているものです。

デジタル庁としては、マイナンバーカードを活躍させたいかと思います。
しかしながら、所持率、今回の被災の中でマイナンバーカードを持って非難したか、持っていても常に身に着けていて失くしてしまうのではないかとの不安、そして、読み取り装置(カードリーダーの設定や、マイナンバーカード内のどのデータを読み取るかの権利とか?)側の難易度も相まって、あきらめたようです。

私含め、ICカードなどでID認証を行う業界にいる人間としては、こういった状況は分かっていたなぁというところ。
カード、カードリーダー、それぞれのハード、カードへのデータの書き込み方、書き込まれたデータの管理方法などなど、かなりミクロからマクロまでの視点と知識がないと、一部の領域のプレゼンターに煙に巻かれるなと予想しておりました。

何はともあれ、JR東日本のSuicaは一部を除いて使いやすいカードであることは間違いないので、可及的速やかに対応を進めるのであれば、英断だったかなと思います。

これを機に、被災時の状況把握に活躍できる被災者支援カード、復興時にボランティアカードの全国役所での共通利用について、提案させてもらいたい。そんな風に思います。

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