見出し画像

鯖を読む

先日、大人のための漢字クイズとやらをやったのですが、どうしても解けない問題に直面しました。

□ を読む

□に漢字一文字をいれて慣用句やことわざを完成せよ、という問題群の一つでした。
穴埋め用の選択肢が用意されていたのですが、他の問題を解いていくと、残った漢字は「鯖」。

鯖を読む…
さば?
サバ??
Ca va???

私の脳内回路がグルグル回ること数分。
この「鯖を読む」が、年齢をごまかすときなどによく言う「サバを読む」のことだと、ようやく気付きました。

しかし、なんでまた年齢をごまかす対象物が鯖なんだ!!!???

と、興味が湧いたので調べてみたところ、古くは江戸時代から使われていた表現なのだそうで、元々は年齢に限らず、物の数などの「数字」を自分の都合の良いようにごまかすことを言ったとのこと。
「鯖を読む=数をごまかす」の由来は諸説あるようですが、一番有力と言われている説では、まだまだ冷蔵技術のない江戸時代、大量に水揚げされ、かつ腐りやすい鯖をスピーディに売買するためにちゃんと数を数えず、目分量や適当に数えて取引をした結果、実数が合わないことが頻繁に起こったため、数が合わないことを「鯖を読む」というようになったとされています。

無論、この時点で「へ〜!」なんですが、さらに興味深いことが…

鯖を「数える」ことを「読む」という!
漁業用語でお魚を数えることを「読む」というのかと思いきや、これまた日本古来、古くは万葉の時代から数を数えることを「読む」といいったというではないですか!
これまた私の中では大いなる「へ〜!」でした。

しかし、いくら鮮度が命のお魚とはいえ、お商売するのに数合わせをきちんとしないというのも、商人としてはいかがなものでしょう。
どうやら「鯖を読む」の由来となった漁師さんたちの数え間違いの事件は、江戸の町での出来事だったと言われています。
江戸っ子のせっかちで物事にこだわらない性格が、ことの発端になっているのかもしれませんね。
かくいう私も、生粋の江戸っ子ではないものの、下町気質の関東っ子です。

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?