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記録更新なるか

昨日、衆議院が解散されました。
10月31日には総選挙が行われます。
衆議院の任期や総選挙ついては、おそらく中学の社会科公民の授業の時に勉強したハズです。
あの頃は、こんなこと勉強しても大人になった時に役に立つのかなぁ?なんて思っていましたし、当時学習したことなど記憶の奥底に眠っていますが、こうして教科書の内容と実際に直面すると、そうかこういうことか、と、学校教育の意味合いを改めて感じます。

現在、行政書士浪人中の私は、憲法やら基礎法学やら、中学生でも学習する内容を改めて学んでいるところですが、今回の衆院選は自分にとってタイムリーすぎて妙に感心しています。
書籍の中の知識が立体的に動いているとでも言うのでしょうか、政治社会がきちんと法律に則っていることが目に見えて、実体験として知識が身につく感覚を覚えます。
自分が選挙権を得てから、すでに何度も衆議院議員選挙は経験してきましたが、私にとって今回の衆議院選挙は、自分の学習過程の一つとしても興味深くなりそうです。

もちろん、選挙そのものの動向も気になりますが、なんといっても興味深いのは、衆議院の総選挙が行われた後には、内閣は総辞職しないといけないということ。
憲法70条にそう書いてあります。
つまりは、今回の衆議院選挙では、出来立てホヤホヤの岸田内閣は、白紙に戻されることになります。

岸田文雄氏が、第100代内閣総理大臣に指名されたのは、10月4日。
そもそも衆議院の任期満了が10月21日だったので、放っておいても短命の岸田内閣。
せっかくの切り番ゲットなのに、すぐに終わっちゃうのは少しもったいない気もしていたところへ、さらに解散総選挙となって期間が縮まり、これは在任期間最短記録を狙っているのか!?とさえ思ってしまいます。
衆議院を解散できるのは内閣総理大臣ですから、あえてこのような選択をしたのは、岸田総理に何か思惑があるのでしょう。

いずれにしても、総選挙の投開票が行われる10月31日のあと、初めて国会が開かれると現在の岸田内閣は総辞職となります。
総理大臣も退任です。
そして、憲法54条には、衆議院が解散された時は、選挙の日から30日以内に国会を召集しなければならない、と書かれています。
ということは、11月中には国会が召集され、記念すべき第100代内閣はなくなり、第101代へとバトンを渡すことになります。

歴代の内閣年表を見てみると、在任期間が一番短いのは第43代の東久邇宮稔彦内閣で、54日でした。
第100代岸田文雄内閣は、この記録を塗り替えるのでしょうか。
興味津々です。

余談ながら、ニュースを見ていてもう一つ興味深かったのは、解散宣言の時に議員さんが万歳三唱をしていたこと。
解散=クビ、言わば、リストラされているのに、なぜ万歳なんでしょうかね???
さすがにこの情報は、法学知識の中には出てこないようです(笑)
慣習らしいですが、非常に謎です…

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