漢気vol.1

時はブレイキングダウン流行初期、例に漏れず
地下格闘技的なものに僕は興味があった。

地下格闘技的なものは僕が中学生ごろの15年前には既にいくらか存在していた。当時はyoutubeどころか
スマートフォンすら世に無く映像はガラケー、又は
ご丁寧にデジカメ等で撮られた残念画質の1分くらいのムービーを謎掲示板で拾ってやっと見れるくらいだった。

私立一貫校の全く不良の居ない素敵な学校に通っていた僕もそんな世界を覗き見てみたいとは常に思っていた。が、誘ってくれる友達も居なく、飛び込む勇気もなく。ぶっちゃけちょっと嘘だと思っていた。

そんな中、数年前に“漢気”というイベントをSNSで知った。
いつしか憧れてた不良が殴り合うやつだ！と歓喜した。
しかし、それは主催ルイさんの想いを読んで変わった。
本気で変わろうとする人の決意だった。
インスタグラムのライブ配信で１部１番から全部見た。
ぶっちゃけ煉獄コロアキ経由で知った自分を恥じた。
うっかり一回戦から見てしまった。
その大会のメインを張っていた男が無二漢氏であった。

無二の漢

漢気にて、ほとんどの選手が通り名だった中で
無二漢氏のみ明確な肩書きがあった。
“山本KID徳郁 内弟子”である。
K-1全盛期に圧倒的色気があった山本KID選手。
KRAZY BEE主催であり、無二漢氏はその所属選手であった。
もうぶっちゃけるが漢気に関しては強すぎて数分も
試合が見れなかったことが残念だった。
ただ相手もトリを飾る選手であったのは間違いない。
たぶん、ただ強すぎたのだ。
それでも格闘技なんか愚か喧嘩もしたことない
僕ですら構えと佇まいに凄い圧のある選手だと
今も強く記憶に刻まれている選手である。

よく思うことがある。
「昔から大好きだった」
「ずっと応援していました」
「死ぬ前に一目見たかった」
人には鮮度があり寿命があるのだ。
思うところあるならすぐDMを送るのだ。

https://x.com/usijima0504/status/1765294590477963464?s=46&t=j4aLC65YOepO2RQv1AWNHw

アウトロ

日本の一億分の一の僕と格闘家の無二漢さんと
なんの縁があったか、前回のnoteで死ぬほど聞かれたので改めてここで書こうと思います。

漢気vol.1後　無二漢さんに興味をもち、Xをフォローしました。
それから特に何も動向なく、2年程。っちゅうか、
普通そんなもんですよね。交わることなくただ眺めるみたいな感じ。
先月、あるポストに対して無二漢さんからアクションがありました。
「何かしら一緒にやりますか？」と。

わけわからんかったです。なんで自分に？と。
でもとりあえず乗りました。こういうのは勢いが大事やと、案ずるより産むがやすし。いとしこいし、寿司、芸者、てんぷら。

そしてこのアプリを利用した対談をして頂きました。
不思議なもので、何かやってやろうという人と交わると自分も伝染するものですね。
僕はもう、良くなかった過去については2度と人に
語らずまた新しい良い夢を見ようと思います。

伝染する格闘家、文字通りインフルエンサーでした。
末文ではありますが心より応援しております。

やすらぎ