死からの帰還

「虫は宇宙からやってきた」蠅の王 より

虫の世界の愛
死の世界の愛
冥王星の世界の愛

このようなぐずついた愛の領域を冒険することも
もう終わりだ

人に帰る時が
来たのですぞ

ああ
「わたしはかえる」
「わたしはひとにかえる」

僕たちは人間に帰って来た

もういいよね

「もうええよ」
こんな染みついた黒色なんて
「燃えよ」

風が火を付けた。

燃えない水に、火を点けた。

さて、ところで
アフリカだか、どこかに
地球のどこかでは地中からガスが噴き出すクレーターが
あってね
そこには火がつけられて
ずっと燃え続けているらしいよ

雨が降っても
水の中で燃え続けているらしいよ

そこで連想したのだよ

風呂の中で屁をこいたお湯ならば
火は点くのかな?

燃焼性のガスの方がいいのかな

でも、そういう危険物には悉く注意書きがしてあるはずだよね

「爆発の危険性があるため・・・」
どうたらこうとか

だから冒険はもう

止めだ
辞めだ

やめた

一抜けっぴ

一番に止めたやつが
いつだって勝つことが
多いんだ
人の世ってやつはね

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