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男性育休を取得した感想談

皆さんこんにちは!

あけましておめでとうございます!

気が付くと昨年の10月からnote書いていませんでした・・・

というのも11月に次男が生まれまして、11月から年内いっぱい育休を取って育児に専念していた次第です。

男性の育休取得は旬な話題というか、ニュースでもよく見かけるので参考までに経験談を綴ります。

最初は取らないつもりだった

男性育休は正直なところ「福利厚生が充実して人材に余裕のある一部上場のでっかい企業くらいしかやらないんだろうなー」と私は思っていました。

ちなみに私が勤めるのは従業員が100人ほどの中小企業です。

そして男性の育休取得実績はありませんでした。

仮に100人全員が同じ部署で同じ事をしていたら仕事を代わりにやってくれる人も見つけやすいと思います。

でも実際のところ100人の従業員は全国に散らばっているし、私が属している部署に至っては営業が私と直属の上司だけです。

自分の上司に仕事を一時的に代わってもらいたいところですが、上司は取締役クラスで2つの子会社の社長も兼任しており、私が抱えている現場レベルの仕事をお願いするのはかなり気が引けます。

だから自分が育休取得なんて無理だろうなーと思っていました。

激務の友人が華麗に育休を取得した

そんな中、超激務の会社に勤める友人が会社との衝突も厭わず育休を取得しました。

会社の規模は私が勤める会社よりも遥かに上ですが、仕事の状況(業務量や対応している人数)から察するに私が育休を取るよりも明らかにハードルが高いです。

それなのに育休を取った彼。

「よく育休取れたな!」と言うと彼は「そりゃそうだ、これは俺たちの権利だから」とクールに言いまして、私の育休取得に対する考えが変わりました。

「あいつでも育休取れるんなら俺だって取れるだろうし、これは取るべきだ」と思ったのです。

とはいえ強行突破はしませんでした

友人は話を聞く限りかなり強引だったようですが、私は私なりに筋道を考えて上司に相談しました。

ちなみに確か子供が生まれる事が分かったら上司から部下に対して育休取得の意思の有無を確認することが義務づけられていると思います。(この界隈のルールは頻繁に変わっていて、今でもそうなのかは分からないですが・・・)

なので上司から聞かれるのを待っていたのですが、いつまで経っても聞かれず笑

上司の性格・人なりから察するに悪気はなく、ピュアにその義務を知らないだけだと思ったので、一緒に出張した道中で相談しました。

私の提案としては仕事を丸々上司に移すのではなく、ある程度仕事をしながら育休を取らせてもらうという話です。

この相談を上司は前向きに受け入れてくれて、そこから人事部含めて調整していきました。

一番大切かもしれない部分を端折らせて頂きます

人事部も含めて詳細を詰めていったのですが、これが大変でした・・・。

なにせ男性育休のルールがマジでわかりにくいです。

政府のウェブページとか、育休に関するサイトの情報とか色々見ましたが、本当にわかりにくい。

なので申し訳ないのですが本noteでルールに関する詳しい部分は割愛させて頂きます。

とりあえず私の要望としては基本的には仕事を休んで育児しつつ、業務を停滞させないように最低限の仕事を隙間時間で行う、ということです。

そういったニーズはやはりあるようで、それ用の制度がありました。

ここで話がややこしくなるのですが、これは「テレワーク」とはまた別です。

私が勤める会社は「テレワーク」の定義が曖昧で「子供が風邪をひいたので、子供の面倒を見たいのでテレワークさせてください」という使い方をする人がいます。

これは私の思うテレワークの定義的にはNGでして、そもそも子供の面倒を見ないといけないのならフルで就業できないので休むべきです。

だから私は子供の面倒を見ないといけないときは有給を取ります。

会社的にはこのあたりをハッキリと定義しておらず非常に曖昧です。

ただ私としては例えば会議があった場合、テレワークならリモートで参加することが当たり前。

でも育児している訳だから参加できません。

だから「テレワークさせてください」と言う方が手っ取り早いけど、育児に専念して仕事をできなくなる訳だからちゃんと「休む」という手続きを取りたかったのです。

その上で最低限の仕事を行う、というちょっと曖昧なグレイな話でしたが、振り返ってみるとこの曖昧さをOKしてもらえたからこそ、上手くいったと思います。

2ヶ月育休&仕事をしてみて

出産が一週ほど早まってかなりドタバタでしたが、11月の初旬から育休に入りました。

私が育休を語るにあたってポイントなのが、二人目の子供だったということです。

4歳の長男がいるので妻の出産間近及び出産直後は私一人で長男の面倒を見る必要がありました。

ちなみに育休は子供が生まれた後の制度らしく、生まれる前の妻が入院していた時期は有給で数日仕事を休みました。
(でも営業あるあるで隙間時間で仕事していましたが)

こういった時に親が近くにいて手伝ってくれるとメチャクチャありがたいのですが、妻側の親は海外にいて、私の両親も離れた場所に住んでいるので我々夫婦で完結する必要があったのです。

それでも長男と二人で過ごすのは問題なく円滑でした。まぁ4歳にもなればコミュニケーションも取れるし、色々と状況を分かってくれます。

さて出産も終えて妻と次男が家に帰ってきてからが本番です。

妻は出産後であまり動けないので家事は基本的に全て私がやるし、なにせ長男の朝の準備+保育園の送り迎えというタスクがあります。

妻には次男のケアに専念してもらい、それ以外の事を私がやりました。

ちなみに妻と次男が帰宅してからの最初の一週間、長男が高熱を出してメチャクチャ大変でした。

でも終わってみればよい思い出。

ぶっちゃけ次男の面倒はあまり見ていません

ぶっちゃけた話、次男のケアに関して私が関わった部分は正直少ないです。

日中にオムツを変えたり、妻がトイレやお風呂などの時に次男を抱っこしたり、次男をお風呂に入れてあげたり、そういったことはやっていましたが「the 育児」である夜の面倒見は私はノータッチでした。

新生児の時って夜頻繁に泣く訳ですが、私の偏見だと大体おっぱいを欲しているので妻にやってもらうしかない訳です。

中にはオムツを変えてほしくて泣いている時もあるけど、体感的に母乳が欲しくて泣いていることがほとんどなので妻としても「あなたは寝てなさい」って感じで私はありがたくずーっと爆睡させて頂きました。

その代わり日中は家事を全部私がやるし、日中に次男が寝付いたら妻が昼寝できるように布団敷いたりって感じです。

そんな感じで日々暮らしていると長男は保育園に行っているし、次男も妻も昼寝しているというゴールデンタイムが生じます。

その時間帯に仕事をしていました。

「育児といえば夜寝れない」という話をよく聞くのですが、なぜか私はそういう印象があまりないんですよね・・・

妻も途切れ途切れではあるものの、程々には寝れていたみたいだし・・・

男性育休の仕組みについて思うこと

自分が経験して強く思いましたがやっぱり仕事を誰かに完全に移した上で育休するのはハードルが高すぎます。

私が育休を取れたのは仕事をさせてもらえたからです。

ただこれは業務内容によって状況が違い過ぎるので一つのルールでくくるのは無理だと思います。

例えば工場で何かを作る仕事だったらその場でその時間にやらないと無理なので私のように対応するのは無理でしょうし。

だから正直なところかなりグレイな感じで育休を取らせてもらいましたが、この方法だったからうまくいったし、これしかうまくやる方法はなかったです。

制度の都合上「こういう風にやりなさい」と定める必要があるのでしょうが、実際のところ育休をうまく取る方法というのは個々それぞれが考える必要があると思います。

人によっては業務を完全に移す必要があるかもしれないし、人によっては半分くらい仕事を引き継いで毎日1時間仕事すれば済むかもしれないし、人によっては週に一回だけ3時間くらいまとめて仕事をすれば済むかもしれないし。

会社にとってもおいしい話だったらしい

余談ですが育休の内容をまとめるために人事部と話合っていた時、よく人事部の人からは「ケヴィンさんには是非育休を取ってもらいたいです」と言われました。

というのも私が勤める会社は人を増やそうとしていて、この人事担当は当時頻繁に人材紹介会社の人達と打ち合わせをしていたそうです。

そして求人内容を練る訳ですが、どの人材紹介会社も「テレワークの実施有無」と「男性育休取得の実績有無」を確認してくるとのこと。

この二点が今の求人界隈のトレンドらしく、この有無で求人の食いつきが全然違うらしいです。

だから是非これを機に「男性育休取得実績あり!」という太鼓判が欲しいとのこと。

ということで人事部も育休の取得に前向きになってくれたことはとてもありがたかったです。

多分、人事部もかなり大変だったと思います。

初めてだから色んな書類を作る必要があっただろうし、なにせ人事部としても初だから仕組みを理解していないので色々と読み込んで理解する必要があったし。

ということで育休に入る前の最終日に自分の部署の人達に御菓子を配りましたが、お世話になった人事部の人にも配りました。

まとめ

色々と忘れた点がありました、例えば取引先への通知とか。

とりあえず「○○から○○まで育休を取らせて頂きます。○○制度の規則に則った範囲で業務にあたるので迅速な電話対応は難しいですが、メールを頂ければ随時対応します」的な連絡を出しておきました。

要は電話は出られないし、折り返せないから用事はメールでお願いしますと。

という通知を予め出しておいたのに電話してきた人がいましたけどね。

次男の一か月検診で病院にいた時に電話きたので「只今諸事情で病院にいます、折り返すことが難しいので恐れ入りますが要件をメールで伺えますと大変です」と連絡しました。

実際その時は妻が診察を受けていて、自分が次男を抱っこしながら面倒を見ていたので、片手でiPhone操作しながらメール打ってました。

ホントに腹立ちましたよね、お前みたいなヤツがいるから日本は出生率下がってんだよ!と笑

それとこれは社内の人ですが「育休中と聞いていますがウェブミーティングはできますか?」と聞かれたこともありました。

それ育休中の女性には絶対聞かないでしょ?って思いましたが・・・

でも無理はなくて育休中なのに私からメールは出ているので「あれ仕事してんのかな?」と思うのも無理はないかもしれません。

なので社内全体にちゃんと通知出すべきですよね、もし将来自分の部下(男)が育休取るときはちゃんとやってあげようと思いました。

でも一方で中には「娘夫婦が昨年似た状況で育休を取りました、代わりの方へ連絡するようにするので育児頑張ってください」と言ってくれた人もいましたし、肯定的に考えてくれた人が多かったことに感謝しています。

そんな訳で昨年末はバタバタでしたが、年明けから通常営業はじまりました。

また育児ネタ、サラリーマンネタなど綴ろうと思います。

皆さん今年もよろしくお願いします。

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