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真っ白な背景のつくってあそぼ

危なかった。「いい加減note書かないと……そうだ!」と軽い気持ちで設定した枷がこんなにも重くなるとは。俺の家に押しかけたファンとアンチが玄関の前で対消滅するところだった。でもおかげで書けました。1週間前の俺ありがとう。

「noteを定期的に書く」と宣言してから気付いたんですが、俺は圧倒的に心が少ない。1人でいる時は滅多に心虹(こころにじ)がかからないし、不満もすぐ言語化の光が届かない深い井戸の底へと落ちるので、なかなか文で気持ちを残すことが難しい。

みんなnoteにどんなこと書いてるんだ、と思い、"待て"ことダウ90000蓮見さんのnoteを見たら「警備員さんがnote書いててたから俺も書かなきゃと思った」みたいなことを書いていて、心がしっかりと7色になった。ありがとね。

人といる時はたくさん心虹が出るんですけどね。それこそ直近の「怒ってる閉め方になった」はずっと楽しかったし、こんにちパンクールとダウのコラボも宝物だった。詳細は伏せるけど、途中「人間と人間のぶつかり合い」が起こる企画があり、パンクールもダウも全員で笑い転げる時間があった。

人間を出せる人は強すぎる。その人の言動を見ているうちに、その人の名前がラベリングされた箱ができあがってきて、何が起きてもそこにしまえる安心感がある。出せない側の人間は、その場その場で折り紙製の急造の箱をバンバン作らせてしまい、それも結局捨てさせてしまう。無意味な図画工作。真っ白な背景のつくってあそぼ。最後にわくわくさんとゴロリが無言で10秒間カメラを見つめて終わる。

その根底には「嫌われたくない」の巨大な腐海が巣食っているんだろうなと思う。本当の自分を見せる怖さが、芸人になった今でも全然ある。
まあその毒で死ぬわけじゃないし♪と昔は軽く見ていたけど、10年以上前、福岡ローカルの深夜番組で、パラシュート部隊の斉藤さんがお酒を飲みながら

「誰にも嫌われないように生きていたら!!!!!!!結局誰にも好かれなかった!!!!!!!!」

と泣きながら叫ぶシーンがあって、震え上がってしまった。同じ内容を啓発として聞いたことはあったけど、実体を持った過去として見たのは初めてだったので、どんなホラー映画よりも恐ろしかった。この腐海は殲滅させなければ……、と誓った瞬間でもあった。

芸人という仕事を始めて2年、色々な経験を経て東京ドーム程の腐海は綺麗にできたと思うけど、まだグレードバリアリーフぐらいは残っているので、また広がりそうになったら斉藤さんの絶叫を思い出します。

左が斉藤さん、右が矢野ぺぺさん。

最新のパラシュート部隊さん。
まだ泣き終わってなかった。

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