見出し画像

漫画『ふつうな僕らの』

ここ最近の私の推しだった
漫画が完結し、
最終巻が少し前に発売されました。


『ふつうな僕らの』
湯木のじん

以前に、私が書いたブログはこちら。

『ふつうな僕らの』
https://kewpie-0510.hatenablog.com/entry/2020/05/18/133927

1、あらすじ


「特別」じゃない僕らの、ありふれた恋の物語。 

東京から引っ越してきた椿は、
春休みに街で出会った
一颯(いぶき)先輩を好きになった。

一颯と「普通の幸せな恋」がしたいと、
椿は手紙を渡して告白する。

ある時、一颯についての「あること」を
知った椿。
そんな椿に対して一颯は…??

2、この作品について

7巻までの完結作です。
別冊マーガレットにて連載されていました。



作者である、
湯木のじんさんのTwitterから抜粋。

https://twitter.com/yuki_nojin/status/1314507614093361152?s=21


3、この作品を読んでの感想


以前のブログにも書きましたが、
物凄く名作だと思っているのですよ。

割と、シリアスなテーマを
扱っていると思いますが、
キャラ達の性格であったりだとか、
作者さんのストーリー展開だとか
台詞回しなんかで
上手く調和が取れていると思います。
なので、そんなに気負わず読める。
それが、よりリアルに感じるというか。

今は、耳の不自由な主人公が出てくる
有名は作品もあるのですが、
私はこちらの方を断然おすすめしたいのです。

主人公である、正しくて、
明るい椿の考え方や言動も良く分かる。
時々、へにゃっと弱気になるのを見ると胸キュン。
嫌味の無い、ポジティブマンなところは
見習いたい。


感情が読み取りづらいかつ、
飴と鞭を使いこなす男、一颯。
意外に束縛する人なのかなー
LINEスタンプのセンスがずば抜けてる。

一颯に翻弄されつつも、
意外に主導権握っていそうな気がする椿。


個人的には、
もの凄く好きだった桜介。
臨機応変に動けて、頼れる男。
セリフの言葉の選び方なんかもとても好き。

一颯も素敵だけど、
やっぱり…桜介…好き…(しつこい)
身長差も好き…


この作品は、
キャラクター設定やストーリー展開だけが、
魅力的なのでは無く、
空気感や、間の取り方が飛び抜けて絶妙だと思います。


色々なことで傷付いて
素直になれない人達ばっかりで胸が痛いです。
それも、自分の行いなどとは関係の無いところで。

学校No.1のイケメンとか、美女が
出てくる訳ではないけれど、
確かに一般的な「ふつう」とは少し
かけ離れた人生を送ってきた彼らには、
様々な問題が起こります。

そんな理不尽さに振り回されながらも、
自分なりに、それを受け入れながらも、
少しずつ軌道修正しながら、
未来へ向かっていく。



ただ、みんなが自分の人生に一生懸命なだけ。
少し歯車が合わないだけ。
そういった描写も多く、
確かに、人生ってそういうことの
連続なのかもしれないなとも思います。

『救ってあげる』とか
高みからの立ち位置から相手を見るとか、
そういったことではなく、
同じ目線で『肯定する』ということの
大切さみたいなものが随所に
描かれている様に思います。


キャラの心情などを全て、
言葉で綴るのではなく、
表情や、セリフ、コマ回しなど…
こちらに「想像させる」余韻を
きちんと残しているところが好きです。
読む度に、その時の心情なんかによって
解釈が変わったりするので、
何回でも読みたい。

「想像させる」余韻としては、
もう一つおすすめの漫画があります。
色々な時に推している「さくらと先生」です。
話は全く異なりますが、大人もドキドキしながら
読める漫画だと思います。
以前に書いたブログを載せます。

『さくらと先生』


今の少女漫画って、
あんまり普通の恋愛ものみたいなものが
テーマの作品って少ない気がします。

学園のトップの男の子と普通の女子とか、
刺激的な描写や、ストーリー展開であったりとかが
多い中で、こういった作品は
とても貴重なのではないかと思っています。
ただ、それは私が年齢を重ねてきたから
思うことなのかもしれません。

個人的には、物凄く名作だったと思うので
最終回を迎えてしまい、とても寂しい。
ですが、最終回最高でした…!!
やはり、桜介が…(しつこい)
その分、次回作もとても楽しみにしています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?